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note再開と吉田博展に陶酔

今日から、noteを再開します。どなたか、見てくださる方が居たらうれしいけど、自分の記録用として、始めることにしました。書くことはもともと好きで、日記も10年以上続いているのにもかかわらず、ブログは常に転々として参りました。はてこのnoteも続くかどうか(笑)

最近は意外とやることが沢山あるので、そろそろ展覧会にでも出かけて心の洗濯をしようと思っていたところ。美しいものに触れると、心がじゃぶじゃぶ洗われます~~。私の祖母も、「旅は心の洗濯。そんな洗濯が一年に一度でもできるといいわよね」と言っておりました。そんな矢先、美術館も休業、展覧会も延期または中止。大規模な展覧会だと延期で、良心的なものは期間延長もあるのですが、小規模のものはやむを得ず中止となっていますね。

美術館の財政も厳しいのだとか。コロナが猛スピードでそれに拍車をかけていると思います。美術館では、話さないので、人数制限を設けて予約制で運営すれば開いて良いと思うのですが・・・。人数制限があることで、ゆったりリラックスして見れますし。人気の展覧会は、土日なんかだと人がごった返して、絵を見て心を休ませるつもりが人混みに疲れてしまうなんてこともあります。経済面の事情やオンライン予約の難しい高齢層のお客さんを考えれば、そうもいかないのかしら。

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それはそうと、この間行った展示がすごくよかったです!というのを、この最初の投稿として書きたいと思います。吉田博さんという版画家。「美が刷り重なる」という、これでもかという程展覧会に合ったキャッチコピーがついています。

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版画ゆえ、何度も他の色で刷り変えることが可能。このシリーズは、ダイアナ妃もお部屋に飾られていたものです。朝、夕方、夜などの時間帯や天候によって違う色で表現しているのですが、これが見事なのです。早朝のひんやりとした空気や、夕方の帰り道のさざ波まで聞こえてきそうです。ふと、絵の前で深呼吸してしまいます。

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すっかり吉田博さんの作品を好きになって、自室にも飾っています。やはり、日本画の魅力は、心象風景と一致する点にあると思います。体験したことのある香り、空気、音、空の色、そして思い出。絵画の前に立った時に、それらが絵を通じて体感できることがあるのです。それはもう、ものすごい感動です。西洋にはないんですよね。なんといっても、日本画の舞台は日本ですから、馴染み深いのです。

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素晴らしく美しい色の配色。

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タージマハルと日本画の組み合わせ。私はやはり日本を描いた作品が好きでした。

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晩年のコーナーになると、今まで培われた技術を凝縮したような、細かいタッチの作品がずらり。こちらの絵は、300回以上も刷り重ねて出来るのだとか。圧巻です。

またこんな感動を味わいたいなあ、と思います。待てずに、大好きな東山魁夷の図録もポチしました(笑)しばらくは、図録を眺めようと思います。2018年の「生誕110周年・東山魁夷展」の図録です。巨匠とお呼びしたい、私の大好きな画家です。


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