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偶然の連鎖が導いた引退セレモニー試合観戦

この世の中は時に不思議な連鎖を眼前に見せてくれる。

8月18日にハマスタで球場観戦して以降、さらに2度も現地観戦することになった。

その経緯は以下の通りだ。

最初に観戦しに行った8月18日から数日前に遡る。関内駅周辺で友人と業務上の都合で会う予定があったので、その後、近くの飲み屋で試合観戦でもしようか、というくらいの調子で「18日にハマスタで阪神戦があるようだよ、夜に時間あったら行ってみる?」と連絡したのが、事の始まりだった。

友人は飲み屋ではなく、球場観戦したい様子であったので、その流れで、18日は球場観戦することになった。当日チケットを買い求めに行くと、ライト側の外野立ち見席しかない。とはいえ、試合観戦と球場散策を兼ねると考えれば、悪くない。迷わず買うことにした。

当日の試合中、友人と球場内をぶらついていると、今後のホーム試合の案内が目に留まった。9月12日もしくは13日の中日戦では、一部の座席の観客向けに球団のマフラータオルが配られる、というものであった。

この手のイベントは良くある話だ。とはいえ、たまにはこういう話に乗るのも悪くない。都合が合えば、2連戦のどちらかを観戦しよう、という話になった。

そして、双方都合が合った9月13日の中日戦、ライト側のウィング席で観戦していると、今度は、球団史上最速で主催試合の観客動員数が200万人を突破した旨の紹介がなされ、9月27日の試合チケットが安く手に入りそうということが分かった。友人はさっそく申し込んだようであった。

後にわかったことであるが(というより、私はその内容をロクに確認していなかっただけ)、友人が申し込んだのはペアチケットの抽選であったようだった。その抽選に当たったという連絡が友人から届いた。3回目の観戦である。

そして、その試合が重要な意味を持つことになるのは、友人から連絡を受けた2日後のことであった。内野手藤田一也の引退、そして、27日に引退セレモニーが行われるという発表が球団から告知されたのだ。

長年、派手さはないが、安定感抜群の守備で魅了してきた選手の引退。また、友人は藤田ファンと言うこともあり、2人してマフラータオルを買って応援した。試合結果は散々でも、それ以上に思い出深い1日となった。

ひょんな思い付きが、流れ流れて、一時代を築いた選手の引退セレモニー^試合の観戦へとつながる。そんなことは1か月半前には当然、想定していない。「空いてたら行ってみる?」という何気ない一言が生み出した偶然。思い返すと驚くばかりである。

計画した通りに物事が進むのも悪くない。しかし、それよりも、何気ないテキトーな一言から派生していく物語の流れに乗っていく。その方が後に振り返ったときに、より印象的になる。

計画よりも、偶然の連鎖、その波にどう乗るか、どう漂うか。面白さには、偶然がいかに連鎖するかが関わってくる。そう思わせる一連の出来事であった。

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