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読書雑記帳

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読書中・後の雑感をまとめています。
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2023年3月の記事一覧

次世代技術が持つ可能性とリスク―小林雅一『ゼロからわかる量子コンピュータ』―

次世代技術について学べるとともに、「ゼロから」という意味を考えさせられるものあった。 量…

van_k
1年前
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読書会より―”恵み”が”災い”に変わるとき 吉村昭『破船』―

「好きじゃないけど、読んで良かった」というなら、読んでみようではないか。ということで、紹…

van_k
1年前
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読書会より―人間が持ち得る残酷さに目を向けるルポ 森村誠一『新版 悪魔の飽食』―

読書会で紹介された本を、たまには各参加者が紹介した本を1冊ずつ読んでみよう、ということで…

van_k
1年前
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読書会より―『一九八四年』③洗脳の無限ループとしての「二重思考」―

『一九八四年』だけで3回目…。だが、「二重思考」に触れないわけにいかない。そして、読書会…

van_k
1年前
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読書会より―強烈なメッセージが好き嫌いを超越するとき―

3回にわたり、『一九八四年』について取り上げた。回数だけでなく、文章量も何と長くなってし…

van_k
1年前
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読書会より―『一九八四年』②物事を鵜呑みにする恐ろしさ―

前回は「言葉」、特にニュースピークに焦点を絞って『一九八四年』の世界を見た。今回は、別の…

van_k
1年前
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読書会より―『一九八四年』①「言葉」の大切さ―

今月も恒例の読書会が開催された。今回はテーマ設定をした上で、各自がそのテーマに沿った本を紹介した。 そのテーマは「自分の好みじゃないけど、読んで良かったと思う本」である。 詳細は毎度のことながら、メンバーのまとめに依存することにしよう…(毎度の他力本願、そして、毎回ありがとうございます)。 このテーマで真っ先に思い浮かんだ本は『一九八四年』であった。ビッグ・ブラザーが指導する“党”の独裁体制下におけるユーラシア(という国)のロンドンを舞台とした物語である。初めて読んだときは

"成功体験"に対する警鐘のような物語―司馬遼太郎『坂の上の雲』―

最後まで小説を読んでいるという感覚にならなかった。そして、警鐘、特に成功体験に対する警鐘…

van_k
1年前
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