読書会より―『一九八四年』①「言葉」の大切さ―
今月も恒例の読書会が開催された。今回はテーマ設定をした上で、各自がそのテーマに沿った本を紹介した。
そのテーマは「自分の好みじゃないけど、読んで良かったと思う本」である。
詳細は毎度のことながら、メンバーのまとめに依存することにしよう…(毎度の他力本願、そして、毎回ありがとうございます)。
このテーマで真っ先に思い浮かんだ本は『一九八四年』であった。ビッグ・ブラザーが指導する“党”の独裁体制下におけるユーラシア(という国)のロンドンを舞台とした物語である。初めて読んだときは