見せ方、見られ方
繁華街を主戦場とする『キャッチ』
「居酒屋どうですか!」
俺はこのセリフを言いまくっているキャッチには付いていかない。
何故なら、ここまで集客しないと人が来ないということは、あまり人気じゃないんだろうなぁと思ってしまうからだ。
それはサッカー界においても一緒だ。
チーム契約を狙いとしたプレー集をSNSに投稿することは、かえって自分の商品価値を下げてしまっていることになる。
需要がないことを見せびらかしているようなものだ。
認知を広げるためだけなら、方法としては間違ってないと思う。
では、何がその“ズレ”を呼ぶのか。
それはマーケティングとブランディングを正しく認識出来ていないことによるズレだ。
『マーケティング』とは、
「僕は笑顔を絶やしません!」と、
自ら、不特定多数に向かって、ランダムに宣伝すること。
『ブランディング』とは、
「あの人っていつも笑顔を絶やさないよね」と、言ってもらえるように努めること。
SNSに動画を投稿する。
これをマーケティングの観点で言うと、その人の持つ特徴やプレースタイルを自ら発信して、直接的に印象付けようとしている。
それはそれでそれが目的ならいい。
しかし、ブランディングという観点から見る
と、『需要の無い選手』となってしまうのだ。
ここのズレに気づかないといけない。
自分が取っている行動はどこに当てはまるのか。
それを分かろうとしない限りは、いつまで経っても価値のある選手というブランディングには繋がらないのではないかと思う。
取るべき行動は決まっただろう。
そこまでして自身のプレーを売り込みたいのであれば、まずチームに直接動画を送った方がいい。
例えばIT業界で働きたい学生がSNS上で、
「僕はIT業界で働きたいけど、働くところがありません!誰か雇ってください!」
と誰に向かって言っているのかも分からないような、投稿をして、内定がもらえるだろうか。
一社一社にエントリーシートを書いて面接を受けに行く。
という就職活動が無くなっていないということは、そうした方が自分の熱意が伝わるし、採用する側からしても、人事におけるミスマッチを最大限に避けたいという思いから、この文化が続いているのだろう。
サッカー界においても一緒だ。
少し形が特殊で見えづらい部分があるだけで、システムは至ってシンプルである。
あなたは異性を口説くとき、そもそも意中の相手を選定することから始めていますよね?
決してなりふり構わず、街を出歩く異性を片っ端から口説く人はいないと思います。(なりふり構わないナンパでの縁に継続性は無いはず)
あなたはSNS上で
「誰か俺のことを好きになってくれ」
と言いますか?
本当にモテるやつはそんなことしなくてもモテるし、そのモテようとして取っている行動が実は非モテに繋がっている。
異性とのマッチングを望むのなら、
「マッチングサービス」を利用しよう。
その方が効率的であることは間違いない。
この構図はサッカー界も一緒だ…
まずは手段と目的を明確にしてから、行動してみてはどうですか。
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