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夜中に子どもが「パパ、おしっこいこう」と起こしてくる現象から人間の中にある動物的行動心理を探る

朝の4時に上の子、朝の5時に真ん中の子「パパ、おしっこ行こう」と起こされて。ママじゃなくてパパを選んでくれて嬉しいなと思った。ママは1番下と添い寝してるから、起こしたら一緒に起きちゃうのをわかってのことだと思う。

子どもの夜中のおしっこ一緒に行きたい現象を考えても、人は群れで生活し他人を心の安全基地として生きていくことがよくわかる。

寝ているときに起こされても快く「よし、いこっか」と答えてトイレについていく。

なぜ子どもが、1人でトイレに行けないのか。うちの1番上の子(9歳)は、「階段から何かが降りてくる」という。真ん中(5歳)昼間は1人で行けるが、夜は必ず私に声をかける。

実は自分が幼い頃も、1人でトイレに行くことはできなかった。しかも小学6年生まで1人で行けなかった。その時の自分の心といま目の前にいる我が子の気持ちを重ね合わせたときひらめいた。

これは、狩猟採取生活を長く続けていた人間の名残りなのではないかと。

20万年の歴史の中で定住をしてからたった1万年。定住するまえの本能が子どもに宿っていても不思議じゃない。

狩猟採取生活でも夜は心地いい場所に仲間と共に寝ていたはずだ。ここを寝床にしようと決めたら、用を足すのはそこから少し離れた場所に行き、穴でも掘ってしていたのだろう。他の動物に襲われないためにもそうしていたはず。そんなとき、特に子どもは1人で用を足しに行ったら命取りだ。だから必ず大人、しかも力の強そうな大人に「一緒におしっこ行こう」とお願いするのが当たり前だったに違いない。

そんな子どもの純粋な人間らしさを抱きしめるように認めてあげたい。この繰り返しが子どもたちを強く独り立ちさせる大切なポイントなのだと思う。

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