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出産には必ず立ち会った方が良い理由

我が家は3人のこどもがいるが、1人目と2人目は立ち会い、2022年1月12日に産まれた3人目の時は立ち会わなかった。

立ち会わない事情はあったにせよ、今になって思えば立ち会えばよかったと少し後悔している。

コロナ禍ではなかなか立ち会い出産が行えない場合もあるが、できる限り出産には夫が立ち会った方が良い。その理由を気持ちが鮮明なうちに書き残しておきたいと思う。

命と向き合う特別な時間

立ち会い出産経験者であれば、言われなくてもわかる。と感じた見出しだとは思うが、本当にわかっているだろうか。出産とは命懸けということを。

命懸けなのは赤ちゃんだけでなく、妊婦さんにとっても同じ。具体的には、お産により赤ちゃんと妊婦さんの命が脅かされることになることを理解してしているだろうか。

下の記事にも書いたが、なんの問題もない自然分娩での出血量は500cc。そんなものかと思ったら大間違い。外科医の先生が立ち会ったとき、お産とはこんなに出血するのかと驚くほどの量なんだそうだ。

その出血は、子宮から胎盤が剥がれるとき起きて通常ならば、胎盤が剥がれるとすぐに子宮の収縮がはじまり自然に止血される。これがうまく行かないと出血量はさらに増える。この出血を弛緩出血というが、私の妻はこの弛緩出血で2Lもの出血をした。

2Lも出血すると昏睡状態になる可能性すらある量だ。

ちなみに弛緩出血が起きる割合は20%もあるらしい。

自然だから予定通りはない

医学の進歩が目まぐるしい昨今において、病院での対応はさまざまなデータをもとに行われるので、事前に想定された通りに行くことが多いと思っている人が大半だろう。

病気での外科的な手術ならそうかもしれない。でも出産となるとそうも行かないことを理解して置く必要がある。

弛緩出血もそうだが、何が起きるかわからないのが出産であり、何か起きた際には助産師さんや産婦人科医の経験と直感力に命がかかっていることを知って置く必要がある。

立ち会わない後悔

妻が無事に出産した後すぐに「生まれたよ」メールを送ってくれた。大丈夫か?と返すまと「少し出血が多く様子見」というメールを私に送ったあと、大変なことが起きていたことを後から知った。

その時の記事はこちら

危ない状態になり、院長直々にTELをもらったときこう思った。

その場にいたらリアルタイムで妻を励ましたり、もしもの時には妻の命の責任をタイムラグなしにとることが出来た。

夫は妻の命に責任を取ることが出来る。

結果的には、大事に至ることはなく乗り越えることができたのだが、意識が薄れる中で近くにいてやれたら。立ち会い出産をして、少しでも精神が安定して産めたら弛緩出血はもう少し軽く済んだのではないか。なんてことを未だに思うことがある。

妻の命にも向き合う

生まれてくる新しい命ももちろん大事だが、出産とは最愛の妻の命とも向き合うとても大切な瞬間。ここを理解して立ち会い出産を行うか否か、しっかり考えほしい。

この記事を読んでくださった妊婦さん、その旦那さんご家族の方々、新しい命にとって出産が最高思い出になるよう願っています。

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