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事業を立て直すことについて

そろそろ真剣にやらないと手遅れになるな。

あるお客様を見て最近そう思うようになりました。

私は元銀行員です。銀行の事業再生というと、切って貼ってと外科手術な感じがしますが、事業と人にしっかりと向き合い人の温もりのある手法でチャレンジしできました。

銀行業とは、今まで世の中に無かったものを世の中に生み出すお手伝い業です。

もう一つの仕事はイノベーションを起こすことに似ていますが会社を蘇らせることです。

時代の波に乗れなくて、いやいやいつの間にか乗っていなくて世間にサンキューと言ってもらえなくなった会社の蘇生も仕事の一つです。

私は『ある会社」が好きなのですが少しとちってしまいました。長年の習慣とは怖いものです。

脈々と100年続く老舗企業。昔ながらの製法で歴史的な機械を熟練の力で動かし世の中の習慣ともいえる購買活動で支えられてきました。

そんな隆々とした会社もいつのまにかいろいろなところが錆びついていたようです。

いま世の中はすごい変化です。そして最近何を作るにもルールが厳しくなっています。食べ物なら衛生面、消費期限、原産地、環境配慮、製造工程などなど気にすることがいっぱいあります。

そして、世の中の求めるものがどんどん増えて、拡大しています。しかし本質的にどの会社もしっかり対応しているかは疑問ですね。どこかでなんとか折り合いをつけている気がします。

でもそんな求められるものに一つ一つ折り合いをつけないといけないようです。知ってすることと、無防備なこととは大きく結果がかわってきます。

私の好きな老舗企業は後者でした。将来を考えいくつもの向き合わないといけないことがあるのに過去の成功体験を重ねる事しかできませんでした。

事件がおきてから5年たったいまとなってもその会社の香りを感じますがすでに陳腐化した過去の成功体験を無意識に紐解き知らず知らずそれに頼って活路を見出そうとしているようです。

しかしこれはどの会社も大小あれど同じですね。人の習性というべきでしょうか。

それをどう変えていくのか。コーチとして、事業に経営参画するものとして、考え、寄り添い、実行していきます。

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