タイトル

好きな事を仕事にしたい!という人と出会ったら、とりあえずこのNOTEを読ませとけ。


好きな事を仕事にするために必要なポイントを3つにまとめてみた。


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ポイント① 好きな仕事を発見する方法


好きな仕事を発見するためには「知っている事」を増やすことが大切だ。下記のマトリックス図を見てみよう。

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この図を見て、考えてほしい事は2つだ。

①好きな仕事とは領域
好きな仕事はこれ!という1つの結論があるのではなく、好きな仕事という領域が存在している。好きな事は点ではなく、面積なのだ。あなたは1つでなく、沢山の仕事を好きになれる可能性があるということ。

②すぐに結論をだすのではなく、まずは行動してみる事も大事。
今あなたが好きな事は、今あなたが知っている事の中で決まっている。わかりやすく言えば、今あなたが片思いをしている人は学校のクラスメイトで、もしかしたら他のクラスにも好きになれる人がいるかもしれない。他の学校にも好きになれる人がいるかもしれない。


クラスメイトの中だけで運命の相手を探すことを否定はしませんが、ちょっと視野が狭くなりすぎているとは思いませんか?

あなたの現状を図にするとこんな感じだ。

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この状態を恋愛に置き換えてみるとこんな感じだ。

あなた
「クラスメイトで運命の人を見つけちゃったの」


「ふーーん。他の学校にもいい人は沢山いるよ」

あなた
「他の学校の人に会う必要はないわ。もう運命の人が見つかったから」


「全然他の学校の人と会った事もないのによくわかるね」

あなた
「私は自分の直感を信じてるの」


「あーそう。あなたはクラスメイト20人としか出会ってないのに、運命の相手を見つけられたんだ。そりゃ奇跡だわ。すごいわ。天才。マジ尊敬。(この人と関わると面倒くさそうだし、人の発言に耳を傾けなさそうだから助言するのもやめておこう)」


ちょっと極端な事例ですが、ニュアンスが伝わったら嬉しいです。

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まず好きな仕事領域を増やすためには、「嫌いな仕事領域」を増やしていく事が重要です。好きな仕事と出会った時に「あっ、めっちゃいいな!!凄い好きだ!!」って感情を生み出すためには、「嫌いな仕事と出会って、これは本当に無理だ」って経験をしておくことが大事です。


強い感情は「落差」から生まれます。だからこそ好きな仕事を探すための近道は「嫌いな仕事と出会う事」なのです。

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嫌いな仕事を見た事がないと、せっかく苦労して好きな仕事を発見できたとしても「なんとなく良さそう...」「ふーん...」で終わってしまう可能性があるのです。




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ポイント② 好きを増やすために


ポイント①を読んで好きになれるけど出会えてない仕事があるのはもったいないな... もっと行動量を増やしてみようと思ったあなた!!

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ただ行動量を増やすだけでは効果的な施策とは言えません。下記の図をみてみましょう。


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好きになれるけど出会えてない仕事の中には、

① 出会えていないだけ(行動量でなんとかなること)
② 好きになる方法を知らない(知識不足)

の2パターンが存在します。


今回は「好きになる方法」を皆様に伝授します。

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好きな事を仕事にしようという人の多くは、自分が好きな「モノ」を探そうとします。残念ながら「モノ」が好きという発想は「働く」ではなく、「消費者」としての思考方法です。

発想を消費者から、働くに変えるためには2つの視点が必要です。


①名詞ではなく、動詞で考える
すごくわかりやすい、ツイートがあるので紹介します。


②モノではなく、コトで見る。
モノに着眼点を当てるのではなく、モノが生まれた背景を知っておくことも重要だ。例えば「バンドエイド」という商品が生まれた背景を皆さんはご存じだろうか?


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1920年、ジョンソン・エンド・ジョンソンの有名な製品「バンドエイド」® が誕生したのは、まったくの偶然だった。購買部でバイヤーをしていた28才のアール・ディクソンという社員は、新妻のジョセフィーヌがたいへんそそっかしく、料理をするたびにケガをすることに常々心を痛めていた。愛妻家のディクソンはそのたびに傷の手当てをしていたが、傷は絶えなかった。

そこで彼は、妻がひとりでも手当てができるような絆創膏を考えついた。それは、医療用テープの中央にガーゼを付け、片手でもすぐに手当てができるというものだった。彼がこの発明を同僚に話すと、ぜひ上司に話すよう薦められた。「職場の仲間たちはこのコンセプトがとても気に入ったようだった」とディクソンは回想している。1921年に初めて製品化された「バンドエイド」® は幅9センチ、長さ54センチの必要に応じて切って使うものだった。初年度の売り上げは3,000ドルだったが、営業担当ははさみを持って診療所や薬局を回り、絆創膏を切りながらその便利さを実演して歩いた。

その後、機械で今のような形態の「バンドエイド」® が百万枚単位で製造されるようになった。「バンドエイド」® は創業以来、最も大きい売り上げをあげる製品になった。ディクソンはそのアイデアで副社長になり、ジョセフィーヌの不器用さは後々まで語り継がれることになった。

Johnson and Johnson ホームページ 歴史 第18話


このバンドエイドが生まれた背景を通じて、あなたに知ってほしい事があります。それは、バンドエイドを好きな人がバンドエイドを仕事にしたわけではない。バンドエイドを仕事にした人は、愛する妻が料理をするたびに怪我をしてしまう光景をみて、なんとかしたいと思った人。


モノを見ている人と、コトを見ている人の違いに気付けただろうか?


世の中には「誰かのためになんとかしたい」という思いで生まれた商品もあれば、「お金をつくるため」に生まれた商品もある。どちらが正しい・間違っているではなく、何に対してあなたの心が揺さぶられるのかが重要になります。



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ポイント③ 好きなことこそ、お金を考える


就職活動の相談にのっていると、「私はお金じゃない。好きな事を仕事にしたいんだ」と、かなり偏った正義感を自信満々で語ってくる方がいます。好きな事に没頭して生活ができるのはトップ層のみです。

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1%の天才ではなく、99%の凡人が好きな事を仕事にするために、どうしたらいいのかを考えてみようと思う。

あなたが好きな事を仕事にしたいと思うなら、「好きなだけでは不十分」ということを覚えておきましょう。サッカーが好きでも、サッカーが好きなだけでプロになれるわけではありません。好きな人の中で突き抜けることができるかどうか。



だから金について考えろ!


そんなアドバイスでは極端すぎるので、お金の話をする前に「好き」についてもっと考えてみよう。


①好きな事を細分化して考えてみる。
ドリブルデザイナー岡部さんの事例をみていこう。

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私は岡部さんの事をよく知らないが、もし岡部さんが「サッカーが好きだから、サッカー選手になろう!!」と考えていたら、トッププロになることは難しかったかもしれない。


だけど岡部さんは「サッカーの何が自分は好きなんだろう」と考えた時に「ドリブル」という答えに辿り着いたのだと思う。誰よりもドリブルに没頭し、研究し、ドリブルという道でトッププレイヤーとなった。

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好きを細分化したから成功したという単純な事例ではないが、細分化したことがきっかけになったのは間違いない。好きな事を仕事にしたい人がいるなら、この事例は是非覚えておいてほしい。



②好きなら今すぐ行動すればいい

私は食が好きだから食品会社。
私は旅行が好きだから旅行会社。
人が好きだから人材会社。

という極端な考え方をする人は沢山いるが、私の結論は「そんなに好きだったら、今すぐ仕事を意識して行動して見なよ」である。


そもそも「私が食を好きだから、食を仕事にしたい」というのは全く仕事として成立していない。消費者の私からすれば、あなたが食を好きかどうかなんてどうでもいい。目の前の商品の味、値段が重要だ。食が嫌いな人が作っていても、それが高品質で、美味しくて、値段がリーズナブルなら私は間違いなく、その商品を好きになる。

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私は好きだから頑張れるし、絶対に美味しくなるために努力する。と反論したいなら、「食が好きだから食品業界」ではなく、「食が好きだから、美味しさを追究する努力をし続けたい」と結論をだせばいい。(それでもツッコミどころ満載だが、食が好きだからという理由よりは100倍マシだ)


食が好きで、食を仕事にしたいなら、人の味覚について調べたり、年齢層による好みの違いを研究したり、スーパーで消費者から手に取ってもらえるレイアウトを考えたり、バイヤーと交渉するための交渉力を磨いたり、何かしら行動するべきだ。


好きな事があるなら、今すぐに行動しなさい。


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最後にシンプルなアドバイスをさせて下さい。

好きな事でどうしたら稼げるのかを考えなさい。
「お金が全てじゃない」と正論っぽいことを盾にするのを今すぐやめなさい。


あなたがお金を手にできるほどの能力があった上で、「お金が全てじゃない」と語るのは自由だが、お金をつくる力もないのに「お金が全てじゃない」と語った瞬間に、あなたは仕事から選ばれなくなる
(好きに対するとびっきりの才能と努力があれば別だが、ここでは99%に向けて情報を発信している)


自分に能力がないことを認めなさい。
能力がなければ、好きな事から選ばれない。お金を否定するのは簡単だ。
だけど若いうちに結論を出さないでほしい。



まずはあなたがお金と真剣に向き合って、お金を手にしてみればいい。あなたが思った以上に稼ぐことは難しい。お客様に商品を無理やり売りつけたり、強引な提案をする中でお金が稼げるほど甘い世界じゃない。



私は好きな事を仕事にしたい人が、「お金が大好きで、バリバリ稼ぐぞ」みたいな会社に入社する事を決断することは悪い事じゃないと思ってる。確実にミスマッチにはなるが、環境が厳しくないと甘さをそぎ落とすことができない人が多いのも事実だ。


いつかあなたの好きが仕事になりますように!

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