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「あなたは弊社で将来何がしたいですか?」という質問の対策について



面接で学生が困る質問の中で、


「あなたは弊社で将来何がしたいですか?」



という質問がある。
個人的にあまり好きな質問ではないが、よく対策方法を聞かれるのでNOTEでまとめてみます。ただし、これだけは理解してほしい。



「こういう質問がきたら、こう答えればOK」


みたいな暗記的発想や、質問に絶対解があるみたいな発想はアホすぎるという事。もうね、病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。病気。



就活がつまらなくなるし、ロボットみたいになって内定率下がるし、時間の無駄だし、いいことがひとつもない。




このNOTEを読んでも、絶対解などでてきません。
答えフリーク、暗記フリークの方は、ここから立ち入り禁止ゾーンです。

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解答には3つのパターンがある


この質問に対する答え方は3通りだ。

①具体・論理・理屈で落とし込む
②方向性で落とし込む
③生き方で落とし込む

1つのテーマに絞り込んでもいいし、コンビネーションも有効的だ。



質問を変えて考えてみる

答え方のパターンがわかっても、いきなり答えられるようになるわけじゃない。考える時には「イメージ」が重要だ。イメージを作りやすくするために、質問をこのように変えてみよう。

将来


質問を旅行に変えて、先ほどの3つのパターンを当てはめてみる。

①具体・論理・理屈で落とし込む
旅行をするなら自分は1日目は北海道の札幌に行って、お昼には味噌ラーメンと、夜はジンギスカンを食べたいです。昼ごはんと夜ご飯を食べる間に、赤レンガを見に行って、時計台を見て、サッポロビール博物館に行きたいと考えています。2日目は....
②方向性で落とし込む
とりあえず西に向かってみようと思います。新しい土地で、新しい価値観にふれて、その土地の名物料理を食べてみたい。場所は特定せずに、どんどん西に向かって歩いていき、いろんな価値観にふれてみることを大切にしたいです。
③生き方で落とし込む
私はいつでも、どんな場所だとしても「常に全力で向き合って、何事も楽しむ」という生き方をしたい。現時点で行きたい場所や方向性も不明確だが、どんな場所に行ったとしても、私の姿勢は変わらない。全ての街にはそれぞれの良さがあるはずだと思うので、それに気づけるよう全力で向き合い、楽しみたい。

なんとなく、イメージはついただろうか?
頭の回転が速い学生なら、もうこの時点で答えが明確になっているかもしれない。



キャリアへの理解

この質問を回答するためには、キャリアについての理解が必要不可欠だ。キャリアには大きく分けて2つの道がある。1つ目は本田圭佑やイチローのように具体的な目標を決めて、そこから逆算してどうするべきかを考えていく手法。2つ目は偶然だ。


先ほどの3つのパターンは、下記のように分類される。

①具体・論理・理屈で落とし込む ➡ 結果から逆算
②方向性で落とし込む ➡ 偶然
③生き方で落とし込む ➡ 偶然



結果から逆算

結果から逆算する思考は非常にシンプルである。自分が望む状態を明確にして、その結果から逆算して自分がいつまでに、どうあるべきなのかを考える方法論だ。この方法があなたと相性がいいなら、①の具体・論理・理屈で物事を考えていく手法で質問に回答すればいい。逆算思考のフレームワークを作成してみたので、これを活用して考えてみて下さい。

目標



偶然

偶然って「運任せじゃないですか?」と突っ込みたくなる気持ちはわかる。確かに何も考えないで働いているだけなら偶然と出会える可能性は運任せだ。重要なのは「計画的に偶然と出会うこと」である。


計画された偶発性理論

計画された偶発性理論はスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が20世紀末に提案したキャリア理論です。

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この理論では、
・個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される
・その偶発的なことを計画的に導くことでキャリアアップをしていくべき

と提唱しています。

クランボルツ教授の考える偶発的キャリアを成功に導くための行動指針

好奇心

たえず新しい学習の機会を模索し続けること
持続性
失敗に屈せず、努力し続けること
楽観性
 新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
柔軟性
 こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
冒険心
  結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと

『その幸運は偶然ではないんです!』ジョン・D・クランボルツ、A.S.レヴィン著 

要はこの5つを大事にしていれば、良い偶然と巡り合える可能性が高まりますよ!という事だ。



5つの要素、過去の経験、方向性・生き方を組み合わせて考えればいい。組み合わせ方がわからない人もいると思うので、少しお手伝いしよう。


方向性を定める

①5つの要素が自分で大事だなと思う理由を考える
②5つの要素に対して過去の経験との繋がりを考えてみる。
③方向性を決めて、なぜならに①・②が入るようにする。

・大手企業に進む。なぜなら~
・ベンチャーに進む。なぜなら~
・成長市場に進む。なぜなら~
・●●業界に進む。なぜなら~
・理念の共感度で進む。なぜなら~
・人で選ぶ。なぜなら~


生き方

①5つの要素が自分で大事だなと思う理由を考える
②5つの要素に対して過去の経験との繋がりを考えてみる。

③どんな会社に入っても変わらない事を決める。なぜならに①・②が入るようにする

・困難と笑顔で向き合う。なぜなら~
・人と逆の道を選択し続ける。なぜなら~
・人との約束を守る。なぜなら~
・当たり前のことを全力でやりきる。なぜなら~
・情熱をもって取り組む。なぜなら~


生き方を考える際は、

・自分がどんな会社に入っても貫くことを決める。(決め事は多いほど強くなるが、守れなければ意味がない)
・自分が決めたルールをなぜ大事にしたいのかを考える。


もっと詳しく知りたい人はHUNTERxHUNTERを読むといい。念能力の考え方はとても参考になる。

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偶然を選択する場合は、回答のイメージが持ちにくいと思うので最後にサンプルを提供します。


「あなたは弊社で将来何がしたいですか?」



「将来御社で何がしたいかは正直見えていません。しかし1年目をどう過ごしたいかは決まっています。1年目は全力で目標と向き合いたい。

全力で目標と向き合わなければ真の課題を発見することができないし、能力は高まりません。過去を振り返った時に、能力があるからこそ自分がやりたいこと、やるべきことが明確になっていることがあることに気付きました。

新人が行動量にコミットメントするのは当たり前。その上で私は3つ大事にしたい事があります。仕事のルールを把握する事、基礎が何かを把握して強度を高める事、素直になる事です。

能力が高まるほど、自分が組織の中でやるべきことが明確になります。私は何が何でも1年以内に組織でやるべきことを明確にしたい。それは2年目から私が先輩になるからです。入社してくる1年目の人たちに、2年目の社員が明確な目標に向かって組織のために努力している姿を見せてあげたい。そんな組織が今の私にとって理想的だと考えるからです。まだ漠然とした未来しか見えていない私ですが、そんな状態だからこそ目の前の目標に必死で向き合えると思っています。全力で目標と向き合い、仲間と信頼関係を深め、3年後には将来どうありたいか、この会社をどうしていきたいのかを明確に答えられるよう成長したいです。」



今回は「自分軸」という視点でNOTEを書いたが、相手の事をどれだけ理解しているかも重要になってくる。


だけど企業研究もセットにしたらNOTEが死ぬほど長くなるので、また次の機会に♪


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