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可視化アルゴリズムで、世の中の役に立つーーVALUENEX 代表取締役 社長 CEO 中村 達生(後編)
こんにちは、VALUENEXの戸矢崎です。
VALUENEXは「戦略立案に技術情報の活用で貢献する」を公式noteのテーマとして、これまでVALUENEXが培ってきた技術情報解析に関するTipsや世の中の最新情報などを発信しています。
今回は先日公開した中村のインタビュー記事の続き(後編)となります!
前編はこちら
シリコンバレーのビジネスパーソンは、解析することではなく、結果を判断することがMission
森下様:
投資家の方々はVALUENEXの技術情報解析を評価して投資してくれたと思いますが、実際にどのように技術情報解析を進めてきたのですか?
中村:
MRI時代に自分で作ったアルゴリズムをもとに、国策プロジェクトの技術動向調査をしようと思ったのが始まりでした。ただアルゴリズムがあっても、データはなかったので各所から特許データや論文データ、新聞の情報を借り受けるなどして解析を進めてきました。その結果をもとに実績を積み研究をして、今のVALUENEX Radarの原型を作っていきました。
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森下様:
なるほど、さすがの行動量ですね!その解析の過程で日本と海外の技術情報を解析したこともあると思いますが、結果を見てどのような感想をお持ちになりましたか?
中村:
日本の気になる傾向としては、3つほどあります。それは、『量で後れを取っている*』『先進的な技術の開発が出来ていない』『海外の後追いとなっている』の3点になります。量だけで物は言えないですが、中国のような爆発的な伸びはないですし、先進的な技術の開発に関しては、海外の方が先行している印象で日本は既存技術の改良が大半になっているように思います。総じて、昔に比べ日本企業は縮小傾向にあるという印象です。
*参考1:特許件数は減少
*参考2:論文数は鈍化/注目論文数は減少
森下様:
おっしゃる通り、『突飛なもの』への技術開発はここ10年で減った感じがしますよね。
中村さんは良くシリコンバレーと日本を行き来していますが、シリコンバレーと日本での技術情報解析自体に関する違いはありますか?
中村:
日本は『速さ』や『綺麗さ』よりも『正確性』を追い求められてきたと思います。一方、これまでシリコンバレーでは、いかに速く綺麗な分析ができるのか、という方向に進んでいました。これまであまり『正確性』を求められてこなかったということです。ただ最近は「それじゃいけないよね」となってきていて、『速さ』や『綺麗さ』だけでなく、いかに『正確性』があるかというのが求め始められています。なので、それら全てを網羅するためにVALUENEXではレポート機能の開発を考えています。
シリコンバレーの人たちは、解析することは自分のMissionではなく、出てきた結果を判断することが自分のMissionと考えています。解析の結果が、会社にどんなメリットや効果をもたらすのか、を意識しているんです。そのMissionを達成するためにも、レポート機能の開発は必要な気がしています。
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これからは『ユニークネス』の追求が必要
森下様:
先ほど日本企業は縮小してきているとお聞きしましたが、コンサルタントとしてアドバイスはありますか?
中村:
『ユニークネス』を追求する必要があると思っています。今の20代・30代の人たちは『人と違うこと・独自性のあること』をする、つまり『ユニークネス』を好む傾向がある気がしています。一方、私たちの世代(50代以上)では「大勢に組することが良い」という考えがありました。例えば、日系大企業と海外の良いスタートアップが協業しても、スタートアップが大企業の組織文化に組み込まれて、スタートアップとしての良さが消えてしまう、ということが良く発生している気がします。この点を改善するためには、そのスタートアップらしさを残す『ユニークネス』が必要だと感じています。
森下様:
なかなか重い課題ですね。すぐに解決できる必殺技みたいなものはない感じですよね。
中村:
まずは『信じているものを変える』ということなんだと思います。過去の成功体験に捉われず、考えてみる。これが人生100年時代となった今は大切なんだと思っています。
森下様:
色々考えさせられました。自分の会社について言われているような気がします(笑)
目指す将来像は『VALUENEX VALUED』の浸透とグローバルでも『One Team』
森下様:
では最後に、今後VALUENEXはどうなっていく予定か将来像を教えてください。
中村:
目指していく将来像としては、2つあります。
1つ目は『VALUENEX VALUED』というブランドを作って、世界に浸透させていくことになります。「VALUENEXであれば安心」「VALUENEXが評価したなら間違いなく使える」というブランドを作っていきたいと考えています。もう1つは、グローバルでも『One Team』となることです。本社がガバナンスを利かせたり、支店同士の情報を分断するのではなく、Amazonやトムソンロイターのように、リージョン組織が各国毎に活動しつつも、あるMissionにおいては、リージョンを飛び越えグローバルに繋がり、活動していくことを目指しています。
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森下様:
物理的にというより価値や論理で繋がる組織を目指しているということですよね。そこはすごく共感できます。
中村:まさにその通りです。
森下様:コロナが明けたら、前みたいにリアルでお酒を交えながらこういった話をしたいですね。本日は本当にありがとうございました!
前後編と2回に渡りお読みいただきありがとうございました。次回以降も皆様の参考となる情報を発信してきますので、またお付き合いください。
お楽しみに!
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