「給与を下げやすくなる」って本当ですか?
給料が「上がらない」のは分かるけど、「今よりも下がる」って、そんなこと許されるのですか?
おそらく「ジョブ型」企業になると、こんなことも起きるのかと心配になった方も多いことでしょう。
それに対する答えはまたしても「NO but YES!」、つまり「下がることは基本ないけど、時にはあるよ」という、またしても玉虫色な答えとなりますが、それは次のような理由からなのです。
まず「下がらないよ(ノー)」とした理由ですが、そもそも「ジョブ型」雇用制度は、当然ながら「日本の法律の下での運用」となります。
そこで参考になるのは、当たり前ですが「日本における判例が参考となる」わけです。つまりいざ「労使紛争」となった時に、「どう裁判所は判断するだろうか」を考えるのが、私たち実務家にとって気になる点です。
その意味で、私はまず「出来るか、出来ないのか」と尋ねてきたマネージャーに対して、「原則できませんよ」と答えていました。
私の口からそんな「ノー」を聞いた相手、とりわけ海外のマネージャーの多くは、電話越しに「どうしてできない」、「お前にはとてもガッカリしている」と筋違いな文句を言ってくるのが常でした。
まあ、それを聞いて一々怯んでいては、グローバル人事のプロとしての私の仕事は務まりません。すかさず私は、次のようなアドバイスを相手とシェアいたします……(つづきは本書で)。
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