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自分のお金と人生から「できる限りのことを得る」には

近年評判となった『DIE WITH ZERO』ビル・パーキンス著ですが、邦題は『人生が豊かになりすぎる究極のルール』ダイヤモンド社刊)となっていますが、「英文の原書」での副題は”Getting All You Can from Your Money and Your Life”です。

つまり「自分のお金と人生から、できる限りのことを得る」ということですが、問題は「それをどうやって手にするのか」となります。

作品ではたとえば『老後資金を必要以上に増やそうと働き続けると、何か(金)は得られても、それ以上に貴重なもの(時間と健康)を逃してしまうことになる。金が増えたからと行って、必ずしも人生を充実させる経験が増えるわけではないのだ』と紹介されています。

老後資金を増やす方法には実に様々な方法があり、また実際にどの方法を使うのかも、これまた「十人十色のやり方」で行う必要がありますから、ある特定のやり方が「そのまま全ての人にフィットするわけではない」ことは、いまさら言うまでもありません。

ただ引用した『DIE WITH ZERO』の著者であるビルさんの「必要以上に欲張ると大事なものを失いかねない」の中の「大事なもの」が何かを知ることが鍵となります。その意味で前作の『「絶対」価値観。』がお役に立てるのですが、その次に大事になるのが何事も「バランス感覚が全て」だと思います。

大事なものを見つけたのはいいけど、それだけを追求できるのか(つまりお金がついていくのか)。そうだなよね、何をするにも「まずお金を貯めなきゃね」と一生懸命貯め込むのはいいけど、いざ使おうとしても使えなくなっていたのでは洒落にもなりません。つまりいかに「大事なものをお金と機会損失とを絶えず両天秤にかけながら過ごす」のが前述した「できるだけのことを得る」一つの方法だと言えます。

よく「人は墓場までお金を持って行けない」、だから生きている内に有意義に使いましょうという話を耳にします。これなんかも、何のことはないビルさんの言うところの「人生を充実させる経験を増やすことに使おう」へ通じていますが、実は私の知人には複数の「お金は墓場まで持っていく!」と断言した「富裕層の人」がいます。

このあたりの『お金は墓場まで持って行く!』(仮題・出版社未定)は次回の作品で大いに触れるとして、本書『定年いたしません!』では前述したビルさんの例にもう一つ、しかもそれが最近話題となった『ふてほど』(『不適切にもほどがある!』TBSドラマ)クラスの「昭和感満載の作品」を引用しながら、前述した「バランス感覚」をどう捉えるかについて触れてます。ぜひご一読ください。

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