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スズキのCO2削減策が、想像の斜め上

先月、スズキが2030年に向けた成長戦略を発表しました。カーボンニュートラルと新興国の成長の貢献する「スズキらしい解決策」が提示されましたが、目玉はこれです。

スズキ「2030年に向けた成長戦略」より

インドの全国酪農開発機構などと提携し、牛糞によるバイオガス自動車を開発することでCO2削減に貢献するとのことです。正にインドならでは、スズキならではの我々の想像の斜め上を行く発想です。現地企業もこぞって牛糞バイオガスに参入してくるでしょうが、今後必要になるバイオガスに関するルール作りに当たってはトップ企業の意見が通り易いことや、地産地商故、海外からの新規参入も考えにくいとなると、上手くいけば巨大なビジネスチャンスです。場合によっては、インドの自動車業界は、世界と異なる動きを始める可能性すらあります。
スズキは今年度4.5兆円の売上を、2030年には7兆円に引き上げるとしています。現在のスズキの自動車販売台数の半分超がインドですので、インド経済の状況次第では、充分到達可能があると言えるでしょう。

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