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母の記録2023年8月〜9月

2023年2月にレビー小体型認知症/パーキンソン病、アルツハイマー併発と診断され、5月に要介護1と認定されました。

2月より薬を開始して、かなりいい感じに過ごしていましたが、8月18日の通院にて、7月の血液検査にて、カリウムが下がりすぎていることが確認されたので、理由と思われる「甘草」が入っている「抑肝散」を中止することに。

その結果、睡眠の質が悪いのか、認知能力がかなり落ちてしまい、色々な症状が出てきてしまいました。

まずは見当識障害。関西に帰りたい気持ちが強いのが、ちょこちょこ出てきました。

「関西のお友達が、お昼を一緒に食べるので車で迎えにくるから、でかけるね!」など。。。まぁ、その前の週に「関西に帰る日にちを決める!」と言い出したので「お家は、もう空っぽなんだよ〜。もう住める状態じゃないよ」といったのですが、帰りたい気持ちが強くて、見当識障害を起こしてるのかも?!とか思っていましたが。


私の母の場合、もともと、世の中を自分の都合の良いように解釈する傾向もあり、認知症なのかもともとの性格なのかなんとも言えない。。ということに、だいぶん前に気が付きました(苦笑)なので、変なこと言ってても、スルーすることが多くなったのですが、薬をやめてから色々と顕著になり、スルーできなくなってきました。

ということで、調べてみると「誰と話しているのかわからない」とか「日付、時間がわからない」とかは、普通にあるな〜。なんて。いや、これは進行しているのか?!

ただ、母は、コミュニケーション能力が高いタイプで、話を合わせたりするのが上手なのです。なので、わからなくても、すぐに言い訳が出てきたり、うまく世間話でごまかすこともあり。(当然ながら、ロジックがおかしいことも多々ありですが。。)

という状態でしたが、8月は2回も旅行に行きました。

1回目は、山梨と長野の県境の小淵沢に。2回目は、浜松、名古屋です。

2回とも、子供+高齢母ということで、車で移動しましたが、楽しく過ごせました。

母は、もともと住んでいた神戸では山を毎日見ていたので緑が沢山ある小淵沢をとても満喫していました。泊まったところには、入りやすいお風呂がなかったので日帰り温泉へ。


受付周りは、市民プール並みにめちゃくちゃ混んでましたが、中は広々開放感たっぷりで、なんとなく噴水とかプールに入っている感じ?!そして、泉質がとろとろで良かった〜。露天風呂もあり、夏なので暗くなかったのですが、多分、もう少し暗ければ満天の星空のもと、温泉に入れたかも。。。


という素敵な状況だったので、母は大喜びでした。急に思い立っての弾丸ツアーだったので、次の日は美術館によってから、途中道の駅でご飯を食べて帰りました。が、未就学児二人と高齢母なら、これくらいの予定がちょうどよい。という感じでした。


美術館での一コマ


そして、2回目の浜松は、私の父に会いに行きました。そう、母の別れた夫です。実は、子供たちを見せることなくコロナが始まり、神経質で心配性な持病ありの父は「コロナが終わるまでは会いません」宣言を早々にしてしまいました。が、コロナも5類に移行したり、ワクチン接種もちゃんとしてるし、会ってくれるかな〜?とこの夏、打診をしたのです。

母には、子供を見せに行くからついてきて。もう、ホテルも取っちゃったし。。。なんて言って来てもらいました。何度も「私は行くの嫌や〜」なんて前日も言ってましたが「とりあえず、着替えだけ用意したら、いいから。うなぎの食べ放題があるから、うなぎ食べに行くって考えたらいいよー。(うなぎは母の大好物)父に会いたくなければ、ホテルの部屋にいればいいから」と何度も伝え、ついてきてもらいました。が、さすが、「楽しみ力」が高い母は、行ったら行ったで、存分に楽しんでました。

まずは、父に会う羽目になったのですが、私が子供のことでわちゃわちゃしている間に、父と結構話してたし、また、うなぎをかなり食べてました(笑)最近でも、「あのうなぎは最高だったわ~」と言っています。

事あるごとに「あのお風呂は良かったわ〜。。湖の横の。」と泊まったところのお風呂も覚えています。

その後、名古屋で私の従兄妹(母の姉の娘)にあいましたが、やはり誰と話してるかはわからなかったようですが、楽しく話していました。(後で従兄妹より報告あり)


浜名湖は適度な自然で息子は虫とりしてました。天気に恵まれて良かったです

まぁ、なんやかんやで、記憶がおかしいときもありましたが、それなりに旅行も思い出せる程度に楽しんでました。

 また、2週間前に、私の高校のときの友人が泊まりに来てくれました。母は、よく覚えており、友人が帰ったあとも、その友人が映った写真を出してきて話したりと、嬉しそうでした。

が、しかし、日曜日に私が久しぶりに化粧品と、フェイシャルマッサージをするために、お出かけするので「一緒に来る?」と誘ってみたところ「歩かないといけないしね〜」なんて来てくれました。

が、はやり色々と忘れてしまうことが多いし、疲れやすいので「1時間くらいで戻ってくるからね。」と何時に戻るか、私のいる場所を書いたメモを渡して喫茶店で待ってもらったのですが、相当疲れてしまったみたいで。。。まぁ、本とか買って渡してあげればよかったのですが、私もバタバタと用事をすましたかったので、準備できなかったことを反省。喫茶店に戻った際には、緊張していたのか「暇すぎて嫌だった〜」と漏らしてました。

その後、母の絵を欲しいと言ってくれる、母の友人とその家族のために描いた絵を手元に置いておきたいので、カラーコピーして、夕飯を買い、さて、帰ろうとしたときに「あれ?鞄がない!!!」となりました。

そういえば、カラーコピーをしたコンビニのときは小銭入れ持って気がするけど、その後に寄ったお手洗いじゃない?なんて、すでにぐったり気味の母の顔は真っ青に。


その日は、母はお腹の調子が良くなくて、何度もお手洗いに行ってたのです。

まずは、行ったお手洗いを見たのですが、案の定なく。コンビニ、喫茶店も回りましたが、ありませんでした。。。駅ビルのお手洗いなので、とりあえず、総合インフォメーションか?と思っていたら、母がまた、お腹が痛くてお手洗いに行きたいと、言い出した。とりあえず、近くのお手洗いに連れて行き「駅ビルの総合インフォメーションに聞いてくるから、でたら、ここで待っててね!」と伝え、足早に総合インフォメーションに。

こういうときに限って、前の人が長い。。。道案内してもらっているのですが、5分くらい待って、やっと順番が回ってきました。とりあえず、お手洗いの場所と鞄の情報、そして中にはいっている物の名前も伝える。「それらしいものが届いている」とのこと。

「Viva!ニッポン」

本当に有難う!マイナンバーカードとかも入っていたので、私も内心かなり焦っていたのです。(母が不安になってはいけないので、平静を装っていた)

とりあえず、受取場所を聞いて、先ほど母を置いていたのトイレへ。とエスカレーターを下りていると、心配顔マックスの母がうろついているのが見えた!

「とりあえず、カバンが見つかったから、取りに行こう!」と伝えたものの、母は「amilieちゃんが探してると思って、ごめんね。こんなことに時間を使ってしまって」と謝るばかり。

あぁ、気持ちが落ち着いてないから、カバンが見つかったこと聞けていないかも。。。と思いながら、足早に遺失物受付に。母は、やはり状況に追いついておらず、言われるがままに受け取りの署名をしました。

ここに名前を書いてください。とか日付とか、急に言われても、今回はちゃんとできてよかったよ。(日付と時間は、警備員さんがいった時間をちゃんと記入できた)毎回、ケアマネージャーさんが来るときに確認するやつが、ここでもできました!

住所は私が書いて、無事、忘れ物をとりもどしましたとさ。

「本当に良かった〜。ありがとうございます。。」と連呼しながら、ビルをあとにしました。。。

が、実はこのことが、母にはショックだったらしく「もう、施設とかに入らないといけないかもしれない。。」なんて言い出したり。

個人的には、今回の忘れ物は、コピーした絵を持っていたり、お腹痛かったりして、気持ちが別のところだったから忘れてしまっただけだと思うんだけどね。ただ、一人で同じ状況だったら、リカバーはきつかっただろうけど。。。

ということがありました。

私としては、母には自信を持っていてもらいたい。不安になることもあるけれど、体制が整っていれば、いろんなことができるので、できる間に楽しんでもらいたい。と思っています。

この旅行もそうだし、喫茶店でも、絵を描くことでも、一人でできなくても、ちょっとした介入でできることが、まだまだたくさんあるから、とは思っているのですが。。。

さてさて、個人的には抑肝散に代わる漢方薬処方してもらいたいな。とは思っています。

あと、母につけてるウェアラブルデバイスの睡眠スコアは2-3ポイント減っただけなので、もしかしたら、そこまで睡眠の質が落ちているわけではないかもしれない。

なんて感じで8月、9月が終わりました。さてさて、今月から少しずつアウトプットしていこうかな~

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