他人の評価で成り立つ自己の崩壊
ピアノが弾けるようになる、プールで顔を水につけられるようになる、鉛筆をもって線つなぎができる。。。
新しい経験や体験によって、脳機能のシナプスの通りがよくなり、伝達物質の放出量が増えることは聞いたことがあるでしょうか。だから、物の名前を覚えたり、計算をしたり、運動学習の機能にも影響するんですよね。そういう仕組みを知っておくと、脳の状態をよくして、シナプスの可塑性が機能しやすい状態をつくることはポイントとなりそうです。
一方で気をつけたいのがドーパミンです。成功報酬といわれて、うまくできると分泌され、もっと試したい、やりたくなる学習意欲にもつながるといわれています。
望ましいことに対して、「やりたい」→「できた」→「もっとやりたい!」のサイクルは最高ですよね。逆に、望ましくないことに対しては・・・?
ゲーム依存、アルコール依存という言葉があるのは、このドーパミン機能が働くからではないかな?と思います。
話を戻すと、こどもを見守るときに気を付けたいのは、新しい経験をしてドーパミンを分泌してるときに、評価の報酬を与えると、いつの間にか「良い評価を得るために挑戦する、努力する」構図になってしまうことです。
シナプスの可塑性が働くと、記憶と学習の質を上げることができます。そこに、行動の動機づけが「他人からの良い評価を得る」ことになると、「良い評価を得られない自分は価値がない」ということになってしまいます。
このシナプスとドーパミンの話は専門的に勉強したわけではなく、あくまで私の予想ですが、「他人の評価で自己を成り立たせてきた人間が崩壊する」場面に出くわすことが多く、心を痛めています。すごくすごく。
その原因をたどっていくと、「シナプス」と「ドーパミン」と「他人の評価」に行き着くのかなぁと思っているところです。
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