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プロシーンのSunset攻略②-3:サンセットのBサイトは"縦"のスキルを意識せよ

「マップの構造」から検討するサンセット、最後の記事となる。Bサイトについて見ていきたい。なお今回のシリーズは、サイファー強化前のパッチ7.08を題材としている。注意して読んでいただければと思う。

過去記事①:Sunsetは守りマップである
過去記事②:サンセットは開幕のAメイン争奪戦が最重要
過去記事③:ミッドは攻撃側圧倒的有利、それでも防衛側が戦える理由とは?

Bメインの攻防(守り側)

守り側からすれば、Bメインの箱を使った防衛をまずは考えたいところだ。ここを放棄すると、相手にアルティメットオーブを渡してしまう。シンプルにオペレーターを置いても良いだろう。ジェット・チェンバーでなくとも出しやすい位置になっている。

一応ワンウェイスモークはあるが、正直強くないためほとんど使われていない。

右側の敵にはワンウェイにならない

B守りはヴァイパーも強い。メイン前目のポイズンクラウド(Q)は、相手にスキルを使わせることができる。ヴァイパーズピットが溜まったら即使用でもいいだろう。

適当に投げても入る

毒素が切れるタイミングは危険だが、味方のカバーをもらいつつスネークバイト(C)を使えれば時間が稼げる。エントリーにはトキシックスクリーン(E)を用意すればいいだろう。

また箱裏にスネークバイト(C)を入れ、レイズのブームボット(C)と前目を確保する動きもあった。

サイファー・ブリーチが揃う場合は、カウンターを仕掛けることもできる。サイト中よりの木に設置したカメラに映った瞬間、ブリーチのスタンを入れれば良い。フェニックス採用の場合はフラッシュが効果的になる。

ただ、守り側はここでキルを取られることなくスキルを浪費させ、サイト中での戦いやリテイクに備えたほうがいいだろう。理由は後述する。

Bメインの攻防(攻め側)

ヴァイパーがいる場合、メイン側にポイズンクラウドを置くと相手のカバーを抑制できる。ここにオーメンスモークを炊くチームもいたが、かなりゆっくりな攻めになってしまうのであまりおすすめできない。

ヴァイパーがいないチームは、サイファー・ブリーチの合わせという手段もある。スパイカメラ(E)で相手を視認し、フォールトライン(E)でキルを取りに行く動きだ。フォールトラインをマーケットに使えないという問題点はあるが、確実性はある。

サイファーのカメラでBメインを確認するチームも多い。箱裏からジャンプ中に設置できるので、安全性も高い。あとはサイト前の箱をチェックするだけになる。

マーケット挟みではなくBメイン4-5人で攻める場合、レイズやフェイドのスキルを入れれば特に問題はないだろう。

Bサイトの構造を考える

Bサイトの構造として特徴的なのは、大きな段差と柱の存在である。これによって、守り側は姿を隠しつつ防衛することができる。サイファーのスキルが残っていれば盤石だろう。

攻め側としては以上のポジションを警戒しつつ、プラントを通す必要がある。しかし赤線より上のエリアが取れていないと、画像に示したプラントはあまりに危険すぎる。かといって下段に設置しようとすれば、マーケットからのスモーク抜きが怖い。

つまり攻め側がBプラントを目指す場合、相手をBサイトから一掃する必要がある

では敵をBサイトから追い出すために、どのようなスキルを入れれば良いのか?コントローラーの数によって、基本的な戦術は変わってくる。ワイヤー破壊後という前提で検討してみたい。

①1コントローラー構成

何度も書いたが、サンセットは""のスキルが重要である。懐の深いBサイトでも、それは変わらない。

極めて単純な発想だが、サイト奥まで全てにスキルを入れてしまえばいいのだ。このあと、ホウントを入れつつブラストパックでのエントリーとなる。この際、サイト入り口左の角に潜んでいる可能性に注意しなければならない。

柱があるならば、柱を貫通するようなスキルを入れれば良いのだ。フェイド・ブリーチは共に範囲の広いultを持っており、サンセットBとの相性が非常に良い。

②2コントローラー構成

ヴァイパー構成では様々なカーテンが使われていたが、おそらくCloud9が使用していたものがベストだろう。

C9は攻めでこのカーテンをほぼ固定

守りサイドがこのカーテンの内側にいる可能性は低い。カバーが取れず、スキルを浴び放題になってしまうからだ。それを活かし、ヨルでのエントリーを可能にした点が画期的だった。

この後はカーテン越しにヨル・スカイのフラッシュを入れ、サイト全体を掌握していく。2コン+フラッシュの構成はAmericasで多いうえ、OXYのフィジカルを押し付けていくスタイルは分かっていても止められない。

フェイドに比べスカイは防衛時に劣る印象だが、やはり2コンならば多くのフラッシュが欲しい。カーテンを使ってエントリーに成功したものの、エリアを拡大できずプラントを通せないケースは他チームで多くあった。

プラント成功後のポジション

プラント成功後、攻撃側はサイト右奥のポジションが強い。ここを取れているかどうかでラウンド取得率が大幅に変わると言ってもいい。

エージェントは一例

不安定な場所ではあるが、ここに置けばマーケット・タピオカの両方にクロスを組むことができる。リテイク時にこれを打開するのは簡単ではない。

そもそも中央の柱があるおかげで、攻撃側はカバーがかなり取りづらい。タピオカ側では180°のクロスが組めるこのポジションを活かしきるほかないとも言える。

なお、スモーク抜きを狙って初めからメインに引くのはあまり強くない。箱があるため射線が限定されるうえ、狭いエリアなので相手のスキルが非常に刺さりやすくなってしまう。

リテイクプラン

リテイク時の悩みは、エントリーの際とよく似ている。中央の柱が邪魔で、効果的なスキルが入りづらいのだ。そして結局、回答は""のスキルになる。

マーケット側から2本のスキルを入れ、ペイント弾も投入。(このときシーズを入れても良い) その後ブリーチのフラクチャーポイント(Q)を投入しつつ、レイズがブラストパック(Q)でエントリーし、相手の前線を崩していく。例の右角ポジションへ、最初にアフターショック(C)を入れるのも効果的だ。

何かと便利なアフターショック

守り側としてはサイファーやヴァイパーのスキルを活かしてキルの獲得・時間稼ぎを目指し、相手がサイト全体を取らないならばサイト中で耐えつつスパイク設置を防ぐことになる。サイト全体を取ってくるならば、スキルを残して引く。リテイクの精度をどこまで高められるか、引くか守り切るか咄嗟の状況判断をどうこなすかがカギになるだろう。

次回記事→エージェントTier・Tips・見かけた定点など


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