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インプットのための散歩/アウトプットのための散歩

リフレッシュ目的でぶらぶら歩くのもいいけれど、散歩は仕事や日常生活での生産性や創造性を高めるためのツールとしてもすごく有効だと思う。

ただし、目的によって散歩のやり方は少し変える必要がある。大きく分けてインプットのための散歩とアウトプットのための散歩があると僕は考えている。これを上手く使い分けられれば、生活や仕事を充実させるのにとても役に立つと思う。

インプットのための散歩

新しい情報や刺激を受け取るためにやる散歩を、ここではインプットのための散歩と呼んでいる。自分の日常の世界の外から情報を集めたり、そういう世界を軽く体感したい時とかにやるイメージだ。

この種の散歩をする時には、歩いている間、気持ちは周りの環境に集中している。街をぶらぶらしながら今までに通ったことのない道を歩くことで、新しい店を見つけたり、歩ている人の種類が変化していることに気づいたり、自分にとって新しいことを発見する。こういう散歩は、自分の知識や経験を広げる絶好の機会になる。

この時に歩く場所としては、建物や人通りがそれなりにある方がインプットがはかどるだろう。特に、初めて訪れる街や、自分と違う種類の人間が多い場所(例えば、若者のカルチャーにあまり興味がないのに下北沢や新大久保に行くとか)、普段の自分の生活では絶対に行かないような場所(例えば、工場が多いエリアや、過疎の住宅地など)を歩けば新鮮な発見が多いはずだ。

アウトプットのための散歩

それに対して、アウトプットのための散歩は、新しいアイディアを出したり自分の考えを整理して具体化するプロセスを補助するためのものだ。長時間机に向かって考え事をしていると、思考が停滞しやすくなる。そんな時、静かでシンプルな道を歩きながら自分の考えを整理することで、新しい視点や解決策が見えてくることがある。

このタイプの散歩の場合は、周りの環境に気を取られずに考えることに集中できる場所を歩くのがいい。人通りが少なく、まっすぐに歩きやすくて視覚的にもごちゃごちゃしていないシンプルな道の方が向いている。自然が豊かな公園や海岸沿いの道みたいに、空間の広さを感じられる場所は、創造的な思考を促すのに最適だ。

もちろん、インプットのつもりで歩いていたらいつの間にかアウトプットのための散歩になっていたり、その逆もあると思うが、それぞれの目的に応じて歩く場所を選び分けられると、実り多い散歩ができると思う。

いくつかのTips

最後に、より効果を高めるためのTipsをいくつか書いておきたい。

荷物は少ない方がいい

荷物が多いと疲れるのが速くなる。疲れてくると頭の働きが鈍くなって、インプットやアウトプットの効率も下がってくる。

歩きながら音楽は聴かない

特にアウトプットのための散歩の時は、音楽は聴かないことを勧める。音楽を聴きながら考え事に集中するのは難しい。インプットのための散歩の場合でも、音楽がない方が周りの環境の雰囲気の変化に敏感になれる。

メモを取る

歩いていて新しい発見があったり、いいアイディアを思いついたときはすぐにメモを取れるようにしたい。スマホのアプリでメモを取るのがいいと思う。音声入力なら歩きながらでもメモが取りやすいのでお勧め。人前で音声入力すると周りの目が気になるという人は、イヤホンを付けて音声入力すると、通話しているみたいに見えるので気にならなくなると思う。

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