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円安にもかかわらず今年海外ハイキングに行った方がいいと思う理由

海外旅行に行くのが好きな人にとって、ここ最近の円安の影響はかなり大きいですよね。10年前に同じ予算で何ができたかを考えると、今海外に行くのが馬鹿馬鹿しく思えてきたりもします。

ですが、そんな中でも私は海外のトレイルをハイキングしたいなら今年行っておいた方がいいと思っています。実際、すでに行きました。以下、そう思う理由をお話しします。

人気のトレイルは今後徐々に混んでいく

パンデミックに伴う渡航制限がどの国でも軒並み終わり、2024年は世界中で海外旅行が盛り上がっています。国連世界観光機関の報告によると、2024年の第1四半期(1~3月)の国際観光客到達数はパンデミック前の97%の水準まで回復したそうです。一部の都市ではオーバーツーリズムが問題になったりもしています。

世界の観光客数は、2000年ごろからパンデミック前の2019年までの約20年の間でほぼ毎年増え続けています。リーマンショックの翌年の2009年は前年比で数%減少していますが、2010年には既にリーマンショック前の水準を超えています(参考:観光白書令和5年版)。今後もし景気がまた悪くなったとしても旅行者は大して減らないでしょう。

基本的には、世界の人口が増え続け、人口の多い新興国が徐々に豊かになって旅行したい人の数が増え続ける限りは、世界の旅行者数は増えていくと思われます。

それに対して、旅行者を受け入れるトレイルの側は簡単にキャパシティを増やすことはできません。過大な数の人間の通行を許せば、自然環境へのダメージが深刻になる可能性もあるので、トレイルに入域できる人数に制限がかかることも考えられます。

実際に、マチュピチュの遺跡で有名なペルーのインカトレイルでは、既に個人での入域は禁止になり、ライセンスを持った事業者のツアーへの参加することが必須になって、さらに全体で1日500名までという人数制限も設定されています。

円安はいつ終わるか分からない

ここ1年ほどでかなり円安になりました。海外旅行好きの人間からすると、これ以上の円安は勘弁してほしいところですが、これ以上円安が進まないという保証はありません。

私は経済の専門家ではありませんし、為替の動きを予測する事は誰にとっても難しいことだと思いますが、少なくとも今後1~2年のうちに1ドル=110円の頃までレートが戻る可能性はかなり低いと思っています。逆に、30年後に振り返ってみたら2024年が30年間で最も円高だった(マシだった)、ということになる可能性だってありえます。為替レートを理由に旅行を延期すると、タイミングを逃し続けることになりかねません。

物価も下がるあてがない

円安に加えて、物価もここ数年でかなり上がりました。日本でも物価は上がっていますが、海外ではそれ以上に上がっています。円安の影響も加味すると、渡航先での宿泊費や飲食費などが数年前の2倍以上になっているケースもあると思います。

出費が増えるのはかなり痛いですが、少なくとも当分は旅先の物価が下がることはないでしょう。むしろ、上で書いた通り世界の旅行者数は増加傾向のため、旅行者に対して施設のキャパシティが不足している場所が多いので、宿泊費等は今後も上がる可能性の方が高いと思います。

近い将来に自分の収入が大きく増える予定があるならそれを待つのもいいと思いますが、「経済的な余裕ができたら行こう」と考えていると、機会を逃し続ける可能性が高いでしょう。

体力があるときに行った方がいい

これは別に今の世界の状況には関係のないことですが、ハイキングに行くならできるだけ体力がある時に行った方がいいのは間違いないでしょう。

基本的には歳をとるにつれて徐々に体力は落ちていきます(若い時に全然運動していなかった人がトレーニングを始めた場合は別ですが)。もちろん歳をとってもハイキングしている人は沢山いますし、もし体力がなくなってしまったとしても、それなりに楽なコースを選ぶとかガイドを雇って行くとか、色々と選択肢はあると思います。でも、チャレンジングなコースに挑戦してみたりとか、体力がある時にしかできない楽しみ方もあります。また、体力があれば多少装備が悪かったり不慮のトラブルがあったりしてもカバーできるし、多少の無茶も効きます。

また、若い時は疲労の回復も速いので、長距離移動をした次の日からハイキングを始めたり、連日の長時間歩行のスケジュールを組んでも問題ないと思いますが、回復が遅くなってくると、回復時間も考慮したスケジュール作成や移動手段の選択が必要になってきます。

いつまた不慮の出来事があるか分からない

これは言うまでもないことですが、いつまたパンデミックのような出来事があるか分かりません。内戦や暴動、政治的な対立などから、行きたいと思っていた国に渡航できなくなる可能性もあります。

また、自分個人の仕事や私生活に何かトラブルがあったり、良くも悪くも環境が変わったりして、しばらく旅行に行くどころではなくなるかもしれません。今年が最後のチャンスだとしても行かなくて後悔しないか?ということを問い直してみてください。

おわりに

あくまで私の意見ですが、「一生のうちにハイキングしたいと思っている場所があるなら今年行っておいた方がいい」と思う理由について書きました。

もちろん、難易度の高いコースを歩きたいけど体力や技術の向上が間に合わないという場合なんかは、今年ではなくて来年改めて挑戦した方がいいでしょう。しかしその場合でも、「準備ができたら行こう」と何となく先送りにするのではなくて、「来年行く」と先に決めてから、逆算で準備の計画を立てるのがいいと思います。先に行く日を決めるのがポイントです。

この記事が皆さんの思い手作りの役に立てば嬉しいです。それでは、良い旅の計画を!

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