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一緒に旅行に行く人がいない時のための「一人旅を楽しい旅にするコツ」

テレビやYoutube、ネットの記事で海外(または国内)の素晴らしい場所が紹介されていて、「ここ行ってみたいな!」と思ったけれど、一緒に行く人が見つからず、行けないままになっている場所はありませんか。

一人旅をしたことが無い人が初めて一人旅をするときには不安が付きまとうものですが、やってみると意外と楽しく旅行できます。また、過去に一人旅をしてあまり楽しめなかったという人も、いくつかのコツを押さえれば一人旅を楽しめる可能性があります。

ここでは、一人旅をの習慣をお勧めしたい理由と、いくつかのコツを紹介します。

行きたい場所があるならすぐに行った方がいい理由

そもそも一人で行くかどうかにかかわらず、行きたい場所があるならできるだけ早く行った方がいいと私は思っています。これにはいくつかの明確な理由があります。

一緒に行く人は待っていても現れない

「同じ趣味の友達からできたら行こう」「彼氏(もしくは彼女)ができたら行こう」と思って待っていても、そういう人が現れることは基本的にないです。そもそも大人になった後は、気が合う友達が新しくできるだけでも貴重なことなのに、その上、さらに旅先の好みまで合う人が現れることまで望むなら、そのまま人生が終わってしまう可能性も高いです。

自分の温度が高い時に行った方が楽しい

行きたい!と思った瞬間が一番モチベーションが高く、時間が経つと徐々に熱量は下がっていきます。冷めてしまうような情熱ならその程度だったと言うことでは?と思うかもしれませんが、そんなことはありません。そもそも、人間は歳をとるごとに強い情熱は感じにくくなるものです。大人になったら、子供の頃のように心魅かれるようなものとの出会いが毎日あるわけではありません。

もちろん、情熱の枯れた人生後半ならではの楽しみもそれはそれであると思いますが、情熱は持てるうちに楽しんだ方がいいと思います。「やりたい!」と強く思っていたことを実現した時の達成感と興奮。これを味わうことは人生の中で最も幸福な瞬間の一つだと思いますが、そのチャンスは無限にあるわけではないんです。情熱の種は貴重なものなので大事に育てましょう。

いつでも行けるとは限らない

行こうと思っていた場所に行けなくなってしまうことは、コロナ禍で経験した人も多いのではないでしょうか。コロナ禍による渡航規制は3年ほどで大体収束しましたか、今年は円安の影響で海外に行きにくい状況になっています。さらにこの数年の間にいくつかの地域では戦争が始まり、訪れるのが難しくなってしまった場所もあります。

行きたいと思っていたイベントや施設が無くなることもあります。毎年やっているフェスティバルだからと言って、来年も開催されるとは限りません。私はいつか行きたいと思っていたスターウォーズのホテルがわずか一年半ほどで閉鎖されてしまい、悲しい思いをしました。永遠にそこにありそうに思える自然公園も、環境破壊から守るために、一般観光客は入場ができなくなる可能性もあります。

さらに、自分の体調や周りの環境が変化して行けなくなることもあります。転職したら仕事が忙しくなって休暇どころではなくなったり、結婚・子育てなどのライフイベントでしばらく旅行に行けないということもあるでしょう。

一人旅にはメリットも多い

一人旅には不安要素もありますが、場合によってはそれを上回るぐらいのメリットもあります。

日程調整が楽

特に海外旅行だと数日間の休暇を取る必要がありますが、他人と休暇を合わせるのは難しいことが多いです。予定を合わせることができたとしても、結局ゴールデンウィークなどのハイシーズンに行くことになって、旅費が高くつくこともあります。

偏ったスケジュールを組める

誰かと一緒に旅行に行く場合は、ある程度相手にも合わせてスケジュールを組まなければなりません。でも、1人なら自分の好みに偏ったスケジュールにすることができます。例えば朝はゆっくり起きることにしたり、逆に早起きして午前中から活発に活動を始めたりすることができます。コーヒーが好きなら毎朝カフェに行ってから散策を始めてもいいし、スイーツが好きでたくさんの店を見て回りたいなら1日に3、4軒回ってもいいのです。

いつでも予定を変えられる

一人ならその時の気分次第で予定を変えるのにも気を使いません。例えば午前中にいっぱい歩いたから昼ご飯の後に少しホテルに戻って昼寝をしたいなと思ったとしても、よっぽど仲のいい友達でない限りそんな提案をするのは気が引けるでしょう。

また、一人なら事前の予定を全部ひっくり返すことも可能です。パリに行った初日に美術館を見ることの楽しさに気づいたら、残りの日も全部美術館に行く計画に変えてもいいのです。

新しい友達を作りやすい

一人旅じゃないからといって、新しい友達が作れないと言うわけではありません。でも誰かと一緒に旅をしていると、やっぱりその相手とのコミュニケーションが中心になります。そんな中で、旅先で出会った人と長い時間を過ごしたり、込み入った話をして深く意気投合する事はなかなか難しいでしょう。でも一人旅なら、意気投合した人が見つかった場合、残りの日程をその人と一緒に過ごすこともできます。

一人で旅をしていると、他の単身旅行者からも声を掛けられやすいということもあるかもしれません。私の経験では、一人でフェスティバルのようなイベントに参加したり、ハイキングみたいなアクティビティをしていると話しかけられることが多かったです。

一人旅のよくある不安と対策方法

とは言っても、やはり一人旅をしたことがない人は不安もあるでしょう。もしくは過去に一人で旅行してみたけどあまり楽しめなかったという人もいるかもしれません。でも、ある程度の不安やデメリットは対策も可能です。

話し相手のいない寂しさ

今の時代はスマホがあるので、SNSを見たり動画を見たりしているとそんなに寂しさを感じること少ないと思います。1人で自宅で休日を過ごす時とあまり変わりません。特に国内での1泊2日程度の旅行なら、寂しさはあまり気にならないでしょう。新幹線や飛行機の移動で2~3時間空くと、一人で過ごすには長いなと思うかもしれませんが、そこは逆に本を読んだり映画を見たり、普段やろうと思っているけどできていないことやるチャンスです。

確かに誰とも話さない日が2、3日続くと、話をしたいと言う欲求が出てくるかもしれませんが、そういう場合は旅先で話相手を見つけるという方法もあります。私は、あまり混んでいない個人経営の居酒屋やバーを見つけて、お店のマスターからその街のことを色々教えてもらうのを旅の楽しみの一つにしています。

感動をシェアできない

旅先で楽しいことがあったとき、それをシェアする相手がいないとつまらないのでは?確かにそういう側面もあります。でもそこは切り分けが必要かなと思います。つまり、一人で楽しむのに向いているアクティビティを中心に旅を計画するのです。

基本的に、感動的な体験には2種類あると思います。1つは気持ち的にすごく興奮して盛り上がるようなアッパーな感動で、もう一つはじわっと心に染み込むような静かなダウナー系の感動です。

前者は例えばカウントダウンパーティーやフェスティバルみたいな大騒ぎするようなイベントや、ダイビングみたいなアドレナリン出るようなアクテビティです。確かに、こういう体験はその興奮をシェアする誰かがいると喜びも深まります。

しかし、後者みたいな体験、例えば大自然の中の人の少ない広大な景色に感動したり、美術館で今まで見たことのないような心を打つ作品に出会ったり、田舎の昔ながらの生活にリラックスするのを感じたり、そういう静かにじっくりと噛み締めて自分の中で反芻して感動を深めていくようなタイプの体験は、誰かと一緒にいるよりもむしろ1人で体験した方が価値をしっかり感じることができることが多いと思います。

トラブルがあったときに一人で対応できるか

旅先でトラブルがあったときに1人で対応できるのかという心配があるかもしれません。特に海外に行く場合、言葉の通じない、文化も違う、土地勘もないところでは、何かトラブルがあったときに相談できる人が誰かいてくれた方が心強いと思うこともあるでしょう。でも、こういう心配は杞憂に終わることが多いです。言葉や土地勘の問題はいざとなればスマホで何とかなりますし、旅行者が関わりそうなトラブルの対処法については、大抵ネットに情報があります。

それでもまだ不安な場合は、いきなりハードルの高い場所には行かず、比較的不安要素の少ない国内旅行で始めるか、海外でも観光客の多い先進国の主要都市で一回慣れてみるのもいいかもしれません。

まとめ:人との旅と一人の旅とを使い分ける

一人旅には不安もあるかもしれませんが、それ以上に多くのメリットもあります。自分のペースで旅行を楽しめるし、新しい友達を作ったり、自分自身と向き合う時間を持つこともできます。

正直に言うと、私は一人で旅行しているときに「ここは誰かと一緒に来たかったな」と思うこともあれば、人と一緒に旅行していて「ここには一人でまた訪れたいな」と思うこともあります。「人と一緒の旅」と「一人旅」には、それぞれメリットとデメリットがあります。一人旅の習慣を身につけた上で両方を使い分けて、新たな発見や感動をより楽しんでみてください。

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