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#32 チャーン島での療養🇹🇭

4/22、23 ワクチンの副作用?それとも風邪?

7:45発の長距離バスに乗るため、6時にホステルを出る。ここのホステルのスタッフさんはいつもフレンドリーで、「明日はどこへ行くの?」と話しかけてくれる。雰囲気も客層も申し分ない。またバンコクに泊まることがあったら、間違いなく候補の一つになるホステルだ。昨晩色々と考えた末、カンボジアとの国境近くにある、タイで二番目に大きい島、チャーン島に行こうと思った。昔大学の知り合いが数ヶ月滞在していたのを思い出したのだ。
チャーン島へのバスはBTSスクンビット線のエカマイ駅から出ている。この宿から30分もかからないのだが、チケットが売り切れる心配があったので、ホステルのカードキーを受付に置いて早めに出た。
東方面に行くバスが、全てここから出ているみたいだ。チケットカウンターでは「パタヤ!パタヤ!パタヤァ!!」と、係のおっちゃんが活気のある声で客を呼び込んでいた。

バスターミナル近くのセブンイレブンで、水とパンを買う。バスは定刻で出発したのだが、しばらくすると自身の体調の異変に気づいた。頭を動かすと重たい。風邪を引いた時と同じ症状に感じる。昨日5本打ったワクチンの副作用だろうか。喉の調子もおかしく、咳がある。
すぐに日本から持参したロキソニンプレミアムを服用する。これを飲んでチャーン島に行くまでのバスでしっかり寝れば、多少は回復しているだろう。

チャンタブリーの町を過ぎると、ヤシの木など、南国特有の草木が多くなってくる。バスの車窓から地域の変化を感じ取っていると、到着した時には体もだいぶ楽になっていた。さすがは即効のロキソニンだ。


バスに揺られていたのは7時間ほど。外気温は30℃を超えている。バックパックを背負って、係の人にフェリーの時刻を聞くと、あと10分で出るという。ナイスなタイミング。フェリー代とタクシー代がセットになっており、今日泊まるホテル名を伝えると、ここからの距離に応じた運賃が提示される。自分は180バーツを支払った。バンコクまでの帰りチケットも今買えるよとも言われたが、直行で帰るか、途中パタヤなどの町を楽しんでから帰るか決めかねていたので、保留した。
フェリーはそこそこ大型で、かなり年季が入っている。しかし救命胴衣はかなりの数があったので万が一沈んでも大丈夫だろう。入り口では多くの車やバイクが順番待ちをしている。


潮風に当たりながら、20分程の航海で島に到着した。島で待ってくれていた乗合バスで、ホテルまで送ってもらう。この島もここ数年の開発で観光地化の影響は避けられなかったと見えるが、バンコクに比べて遥かに空気が良かった。久しく見ていなかった青い空が見える。風邪の治療にはもってこいの場所だ。
夕陽で有名なカイベービーチ近くの宿をとった。喉の調子は良くなかったが、せっかくなのでビーチまで歩いて行った。空はまだ青い。

ビーチは噂に違わず素晴らしかった。白い砂浜に青い海、観光客向けの象。頃合いのヤシの倒木に腰掛け、一息ついた。海は全ての想いを包み込んでくれる。だからこそ、これまでの旅の内容を考えずにはいられない。

自分は、この一週間、少し急ぎすぎたのかもしれない。知らず知らずのうちに身体に負担がかかっていて、その結果が風邪として表れたのかもしれないと思った。旅はまだ始まったばかり。もう少しペースを落としても良いだろうか。

2時間後、やがて陽の光は長い波長になっていき、島が美しい夕焼けに飲み込まれていく。そこに現れたのは猫ではなく、野良犬だったけれど。美しさのあまり、水平線に夕陽が隠れるまで見つめていた。
その後の夕食はローカルな店に入り、喉が痛いのも忘れて辛味の効いたシーフード炒飯を注文した。相変わらず美味すぎた。

(23日も体調が優れなかったので、変わらず、浜辺で養生してました。)

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