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【233日目】和を以て尊しとなす

ご隠居からのメール:【和を以て尊しとなす】

和を以て尊しとなす、を誰もが意識し、その意識に基づいてて行動すれば、天下泰平だが、現実はなかなか思い通りにならない。

聖徳太子の時代、仏教派の蘇我氏と神道派の物部氏が戦い、物部氏が滅亡した。聖徳太子は蘇我氏にもりたてられ、権力の座に押し立てられた。

しかし、その後、聖徳太子一族は、息子の山背大兄皇子やましろのおおえのおうじはじめ全員が蘇我氏によって殺された。大化改新により、蘇我氏も滅ぼされ、藤原氏が権力を握るが、権力者が次々に病死したので、聖徳太子の祟りだと恐れられた。法隆寺は聖徳太子の怨霊を怖れた藤原氏による太子一族鎮魂の寺だという。(梅原猛の説)。

昭和の歴史をみても、五・一五事件で、犬養毅首相が「話せばわかる」と言ったのに、襲撃者の軍人は耳をかさず、「問答無用」で暗殺した。

何よりもまず、とにかく話し合って、コミュニケーションにより利害対立の解消をはかろうとする姿勢の共有が必要だ。テロリストのように、コミュニケーションなしで他者を殺してしまえば、とりかえしがつかない。

けっきょく、他人の行動は抑制できないが、自分の行動は抑制できる。他人は問答無用の行動をとるかもしれないが、自分は和を以て貴しとなす、という心構えでいくしかないと思う。


返信:【Re_和を以て尊しとなす】

自分の考えが当たり前と思っていることを相手に押し付けてはいけない。なかなか難しく、自分らしさが消えていくようで寂しい気もするが、家庭の中にも七難八苦が存在している。これを乗り越えた先には、笑顔溢れる楽しい日々が待ち受けているのだろう。

聖徳太子の時代の話がよく残ってるよね。「日本書紀」か、というか、聖徳太子の事をよくしらない。聖徳太子は、雄略天皇のお祖父さんくらいの人かね。たくさんの人の話をいっぺんに聞ける人としか覚えていなかったが、日本版のイエスキリストみたいな人なのかな。

ディズニー時代、シェアハウスをしていて、一時期、一緒に住んでいた友人がいるのだが、二年前にイタリア人のダビデと結婚して、今はサルデーニャ島という島で暮らしている。毎日、Instagramをあげてくれるので、日本にいても、イタリアの文化に触れることができている。

昨日の投稿で、ダビデのお祖母ちゃんの墓参りに行ったという写真が掲載されていた。投稿内容を読んでみると、1928―1962の生涯で、33歳のときに三番目の子供を産んですぐになくなったそうだ。せっかくなので、イタリアやサルデーニャ島の事を少し調べてみた。

サルデーニャ島は、スペインの植民地から、1720年に貴族のサボォイアさんが領土を獲得して、サルデーニャ王国を名乗ったそうだ。その後、内戦やら革命がおきて、イタリアの大部分がサルデーニャ(サボォイア一族)の支配下になって、1861年にイタリア王国が設立されたみたい。「遅れた先進国」として、近隣国をバンバン植民地化していき、第一次世界大戦に突入した。

第二次世界大戦のときは、ムッソリーニのファシズム政権が躍動し、ドイツ側について、1940年には日独伊三国同盟を結び、枢軸国として敗戦。1946年にイタリア共和国へ。ダビデのお祖母ちゃんは、イタリア王国から、イタリア共和国になるタイミングで18歳だったので、ファシズム政権の貧しい時代と、奇跡の復興を遂げた1950年~1960年のバブル期を経験した激動の人生を送ったことになる。

ファシズム政権の事を調べようとおもったが、ちょっとめんどくさそうなので、途中で諦めた。とりあえず、共産主義、社会主義と同じ仲間かな。世界大戦でとにかく排除された思想だね。「和を以て尊しとなす」というわけにはいかず、チカラでねじ伏せた時代。この流れを止めて、戦後処理に尽力したアメリカの功績はやはり大きいよ。

日本は、今週の選挙で自由民主党が勝利して、マルクス主義と資本主義のいいとこどりをしてくれる時代になることに期待するよ。少子化は止められない。モノは溢れている。


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