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【178日目】食の6次産業プロデューサー

ご隠居からのメール:【食の6次産業プロデューサー】

『パンデミック体験記』は依然として終息のメドがつかないが、新規感染者数が若干下降トレンドに入ったようにも見える。しかし、思い切って見切りをつけ、添付の通りのエンディングで決定稿とする。今後は『尼子の落人』後日譚でつきあってもらうよ。

>>おじさんが雑草を取り払い墓を綺麗にしてくれたのであれば、本当によ
>>かった。本当に荒れ果てていたからね。現地で困っていた信谷さんにと
>>っても当面の課題が解決されてよかったよ。ひとまず、これでご先祖様
>>も安心しただろう。

ーーおまえ、いいやつだな。だが、ムリはするな。「食の6次産業プロデューサー」ならオレも参加して、地方創生事業に携わりたいところだが、82歳では現地へのトラベルもおぼつかない。

地方創生で金を生み出すしくみづくりは難しい。あの辺では新郷温泉が人の集まるスポットで、ひところ、夏場は大学の運動部の合宿所として人気があったが、肝心のボイラーが爆発事故を起こして、温泉施設そのものが縮小してしまった。五年に一度程度なら、一家族なら一泊して、子供達に田舎暮らしを体験させることはできるかもしれない。

スキー場やゴルフのカントリークラブも一時は盛況だったが、経営が行き詰まったらしい。


返信:【Re_食の6次産業プロデューサー】

ただただ、今後の人生を模索してるだけだよ。勤務先は良い会社だし、これからも「人の心を人生を豊かに」する活動をしていくつもりだ。経営者も、100年、200年続く企業にすると言っている。こんな純粋で誠実な会社はないと自負している。まさに、「義を明らかにして利を図らず」の精神だね。

一方、自分がレストランウェディングを担当していた頃のレストランは、ほぼ閉店してしまった。ビジネスチャンスをもらったレストランも来月閉店してしまう。コロナの影響が大きいね。

妻がウェディングプランナーとして働いていた場所なので、今晩、家族で最後の食事に行き思い出をしまうことにする。これは、ひとつの時代が終焉し、新しい時代になったという象徴的な出来事だな。

あわよくば、会社に貢献できることへ繋がればよいと考えているが、それが、地方創生事業だと思っている。何故なら、その土地に「人」がいないと結婚式の需要もないからだ。その土地に住んでいる「人」に喜ばれ、「人」に必要とされることで、はじめて会社は継続することができると思う。

もう少し広い視点でみると、エネルギー分野と食料分野は、今後、日本政府がさらにチカラを入れていくだろう。結局は明治時代から同じ課題なんだよ。自給率をあげないとまずい。他国に頼れない時代が差し迫っていると思っている。

「食の6次産業プロデューサー」は、食の生産、加工、販売を一手に担うコンサル事業だ。情報を整理しながら本質的な強みを言語化して、頭と心で瞬間的に好意を抱かせるようなブランドを確立するという自分のやりたいコトにも通ずる仕事だ。奇しくも、親子三代食に携わる仕事をするというのも、また運命だろう。

しかし、振り返るとこのコロナ禍の二年間は頭と心、そして身体をリセットする良い機会になったので、個人的には悪いことばかりではなかった。

一連の件は、ご先祖さまからのメッセージのような気がしてならない。我が家は、母さんがクリスチャンということもあり、お盆に墓参りをしたり、ご先祖様について語る機会というのが少なかった。しかし、結婚してからは、妻の実家の墓参りは毎年実施していた。

もちろん、岡山の場所も遠いということもあるが、父さんとのメールのやりとりがはじまったことも含め、柚木脇治恵さんの電話も、山根さんと一緒に高瀬に行ったのも、おじさん夫妻が墓掃除にいったのも、何か不思議なチカラが働いている気がしてならない。

神郷町に人を呼び込むという願いは、よほどのことがない限り叶わないとおもう。それは交通インフラが悪いというのと、わざわざ足を運ぶ価値を生みだすことができず、あったとしても、世の中にPRできていないからだ。

しかし、面白いことに、「金持神社」には、信じられないほど多数の若い人達が集まっている。「宝くじが当たる」という都市伝説があるからだ。辺境の地にあるからこそ、一層魅力が増しているんだと思う。

せっかく、「金持神社」に人が集まっているんだ。その人が流れてくる仕組みを考えてもいいが、現代はオンラインでなんでもつながる時代だ。人ではなく、お金が集まる仕組みを考えてもいい。

あれだけ、魅力的な土地は日本の文化遺産にするべきほどの価値があると思うよ。現に平安時代は鉄の量産地として開拓され、「東寺百合文書」に残るような由緒ある土地なんだから。


自民党総裁選は、高市早苗を保守層が押しているようにも見えるけどね。落としどころはどの辺になるだろうね。


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