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【298日目】ナースコール

ご隠居からのメール:【ナースコール】

しゃっくりをとめる薬というメトクロプラミド(プリンペラン)を服用したら、明け方近くになって、ようやく横隔膜痙攣がとまった。これで安眠できる。死の淵をさまよったことなど忘れて、今夜からはぐっすり眠れそうだ。

夜中に尿意をもよおしたので、ナースコールのボタンを押すと、看護師がやってきたので、「おはよう」というと、「おはようじゃないよ」と返された。時計をみると、午前三時である。「それでは、もうひと眠り」と言って、ベッドに戻る。

この看護師はひょうきんなところがあって、トイレに連れていくときも、「ほい、ほい」と声をかける。犬や牛に声かけをしているようにも聞こえるが、患者はバカにされたような気分にはならない。


返信:【Re_ナースコール】

文章を書くことも困難と聞いたけど、まだまだ油断できないようだね。コロナ感染して自宅療養中の母さんの病状は順調に回復しているようだから、安心してください。あと、娘が、オンライン面会に参加したいと言っていたので、体調のいい日にまたやりましょう。

自分は、現在、陽明学に興味を持っている。明治維新が起きたそもそもの思想のはずだからだ。戦争でそのあたりも吹き飛ばされてしまったのだろうか、色々、本を読んで学びたいな。どこかに現代語に訳して教えてくれる塾でもないだろうか。

山田方谷の「義を明らかにして利を計らず」ーー感銘を受けるよ。ファミリーヒストリーの「義」は何か。ブライダル業界の「義」は何か。東京オリンピックやコロナ対応の旗をふった日本政府の「義」はなんだったのか。

わかることは、人の心が豊かになる対応、サービスを提供すれば、利益はあとからついてくるということだね。


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