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息子に紡ぐ物語

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1男1女の子供を持つ平凡なサラリーマンと、父で作家の「長谷部さかな」は、不思議なキッカケから毎日メールをやりとりすることに。岡山県の山奥にある見渡す限りの土地や山々はどのように手…
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2022年12月の記事一覧

【365日目】エンディングーー終点は浅草

【365日目】エンディングーー終点は浅草

ご隠居からのメール:【エンディングーー終点は浅草】

私は「終わりよければすべてよし」というタイトルの随筆で永井荷風の日記『断腸亭日乗』を紹介したことがある。勝手ながら、この「息子へ紡ぐ物語」のエンディングとなるべき終点にも浅草を選び、「終わりよければすべてよし」にしたいと思う。

「息子へ続く物語」は突然死した従弟の葬式を息子が手伝ってくれたことから、それまで父方と母方の親戚や先祖についてほとん

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【364日目】伝蔵さんからのおくりもの

【364日目】伝蔵さんからのおくりもの

「今回の伝蔵さんが残した言葉は『息子へ紡ぐ物語』のいや、ファミリーヒストリーの真意なんじゃないかな」と、物語作者のLittle Vaaaderはコメントしている。その意見を採用して、現代語訳「でんぞうさんからのことばのおくりもの」を【364日目】に再掲することにしよう。

伝蔵さんの言葉をかみくだいた現代語訳、よくわかると息子が言ってくれたのは心強いが、気がかりなのは、中学生の孫息子や小学生の孫娘

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■【より道‐121】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_鹿之助と牛之助

■【より道‐121】「尼子の落人」と家訓が残るほどの物語_鹿之助と牛之助

1566年(永禄九年)尼子一族は、尼子経久の孫、尼子晴久の死からわずか五年の月日で滅亡してしまいました。

このような状況を室町初期に活躍した、ご先祖さまたちは、予想していたでしょうか。さすがの佐々木道誉も、100年後の日本という国がこれほどまで、混乱の世になるとは、想像もしていなかったはずです。

それでも、佐々木一族のDNAは、最後の最後まで足掻き続けました。それは、尼子再興軍を結成して、月山

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【363日目】:死ぬことの意味

【363日目】:死ぬことの意味

ご隠居からのメール:【死ぬことの意味】

生きることに意味があるとすれば、死ぬことにも意味があるはずだ。心理学者フランクルは、発想を180度転回させて、自分の人生の意味について考えるのではなく、他人が人生の意味を考えるのを助けることに自分の人生の意味があると考えた。そのリクツを応用させてもらえば、他人が死の意味を考えるのを助けることに自分が死ぬ意味がある。

たとえば、「仏さまは人をいちばんよい時

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【362日目】:まん延防止等重点措置全面解除

【362日目】:まん延防止等重点措置全面解除

ご隠居からのメール:【まん延防止等重点措置全面解除】

2021年2月13日、非常事態宣言に代わって、新設適用された「まん延防止等重点措置」が本日をもって全面解除された。では、コロナウイルスのまん延が防止され、パンデミックの世界的流行が終息したのかというと、そんなことはない。

チマタではコロナ感染拡大第七波襲来のリスクがささやかれている。それもそのはずで、感染者数、死者数ともにそれほど大きな減少

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