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あれから

辛いお別れの場所となってしまった屋久島から20年が経過した。

今では高校生の娘と、中学生の息子がいる。
その間、寸分たがわぬリズムで宮之浦海岸に波は押し寄せ続け、日々たくさんの魂が地球での人生を後にし、新しい生命が産声をあげ続けた。

当時と変わらない意識で今を見つめるわたしがいる。太陽が昇る前に畑に出て、太陽を見送ってから帰宅するdanna君がいる。

夜空にはシバムーンが鋭い光りを放ち、姿は見えないけど、ものすごい数のカエルが大合唱している。黒猫のジジは散歩に出かけたまま、夜に同化して気配もない。

必死に生きよう生きようとしなくても
空気が肺に入ってきて、優しくわたしを潤して去り、その流れは神さまがストップと言うまで繰り返される。

今、こうして生きていること、danna君や子供たちと出会えたこと。
たくさんの人たちの喜びと悲しみを抱いたまま、それでも地球は回り続けていること。

本当にただありがとう。


#生きるということ #エッセイ


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