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ロードバイク乗りがマツダ車を買うべき3つの、またはたった1つの理由

クルマ、持っていますか。持っていない?それはいけない。今すぐ買いに行こう。持っている人はわかっていると思うが、自転車趣味とクルマの相性の良さは異常である。自転車趣味の可能性が冗談抜きで10倍くらいになる。みたことない景色が10倍みられるようになる。
…本来ならば「自転車趣味にはクルマあるとめっちゃ便利だからクルマ買うとイイよ!」という話から始めたいところだが、現実問題「自転車もっと楽しくやりたいので」というだけの理由でクルマを買う人はそんなにいないと思うし、既にクルマ持ってる人の中でも、クルマオタクで推しブランドが明確にある人には何言っても無駄だと思うので、この記事は「既にクルマを持っている人」および「将来クルマを必要とする人」、かつ「別に好きなメーカーとかなく何となくクルマを選んでる人」を主ターゲットに据える。そう、おまえらは次にクルマを買うときマツダを選ぶべきなのだ!!

初めに断っておくが筆者はマツダがわりと好きです

ので大変偏った記事となっております! 推しブランドが既にある人は好きなの買ってね! 私はクルマが好きすぎて、「自推ししか勝たん」みたいな心の狭い発想はもはや無くなり、「クルマに乗って楽しくやってる人はそれだけで尊い…」みたいになってる比較的頭のおかしい部類のクルマ好きですので。なので、「何でもイイから欲しい」という人がクルマ買うときに、今回の記事をちょっとでも思い出してくれたらイイな…という気持ちで書きます。

ロードバイク乗りがクルマに求めるべき性能とは

さて、まずロードバイク乗りは何を基準にクルマを選ぶべきか。これは実は2つしかない。

▲MAZDA3の後席を畳んだ状態。前輪は外さなくても載るけど外した方が安定するので外すことの方が多い

まずはロードバイクが載ること、これは当然大事だ。できれば室内に積みたい。屋根などに積むバイクラックもあるが、車体は当然剥き出しなので、高速道路で飛石の餌食になったり、突然の雨で濡れたりしかねないからだ。シクロクロスやマウンテンバイク等のように、泥で汚れるため敢えて室外に載せる必要は、ロードバイクだとそこまで強くない。

②そしてもう一つ、長距離に向いてるかどうか、である。ロードバイクで車があると便利なのは圧倒的に「遠征」の時である。たとえば、富士ヒルクライムとか乗鞍とか、そういったイベントは大抵僻地で行われるため、公共交通機関で行くよりもクルマで行った方がだいぶ面倒が少ない。行ってみたい場所に行きたい時間に、都合よく電車があるとも限らない。

つまり、ロードバイク乗りは「長距離をラクかつ経済的に走れるクルマ」をチョイスすべきだ。

この評価軸でいくと、長距離を走りまくるカルチャーのある欧州車が全般的に強いのだが、残念ながら輸入車は維持費や修理費が高くなりがちである。クルマが趣味でないのなら、そのお金はメインの趣味ーー自転車に回した方が良い。つまり我々は積極的に国産車を選ぶべきなのだが、「長距離がラクかつ安い」という評価軸で国産車の中で密かに圧倒的なのが、何を隠そう2012年以降のマツダ車なのだ。
マツダ乗りは集まるとすぐに「長距離走ったマウンティング」を始める。1日何キロ走っただの、無休憩で何キロいけるだの、どうでもいいだろそんなんみたいなことを嬉しそうに語り合う。それは「2012年登場の初代CX-5以降のマツダ車が、デカいのから小さいのまで、どれも長距離を躊躇なく走れるくらい長距離走行に向いたクルマづくりをしている」からである。ちなみに私は300kmなら休憩なしで走ります。

マツダの何がそんなにイイのか。めちゃくちゃイイんです。以下、理由をいくつか紹介する。


理由1:ドライビングポジションが日本一マトモ

ロードバイクのポジション、気にしてますよね。じゃあクルマは?

ロードバイクのポジションを気にせず乗ってるロードバイク乗りはいるだろうか。そりゃちょっとはいるだろうが、あまり多くないだろう。大半の人は購入時にお店でポジション出しを行うし、こだわる人はミリ単位での調整を繰り返したり、「ポジションを出すためだけに」大金を払ってプロのアドバイスを得たりしている(私もワイズロードさんのやつを受けました、大変よかったです)。

え、じゃあ何でクルマのポジションはそんなに気にしないんですか??

実はこの「ドライビングポジション」に異様に拘っているのが、ここ10年くらいのマツダ車である(その前はけっこうヒドかったよ、特にロードスターはな!!)。

おまえらは歪んだ状態で座らされている(マツダ乗り以外はね)

誰も気にしてないと思うけど、世の中の大半の車はハンドルが体の正面に正対していない。マジで。だいたい身体の真っ正面から2cmから4cmくらいズレているし、ハンドルを持ったときに左右どちらかが若干身体に近かったりすることが多い。つまり、ズレてるし傾いてるのだ。こうなってるのは国産車だけじゃない。

▲カーシェアで借りた某車。ハンドルが身体の正面よりけっこう派手に左にズレてるタイプのくるま。

同様に、右足のアクセルペダルと左足のフットレストも左右対称の位置にはなく、大抵が左側にオフセットしている。これらは、ハンドルのシャフトをまっすぐ通せないとか、タイヤが邪魔とか、そういう機械側の都合でそうなっている。

つまり、世の中の多くの車は、そもそも各部の配置が歪んでいるため、いくらロードバイクの如くポジションを突き詰めても、「絶対に」歪んだ状態でしか座れない。

何でこれを誰も気にしないのか。人力を最大限引き出そうとするロードバイクと違って、クルマは適当なポジションでもそれなりに動くからである
でも、人体の能力を酷使するような場面ではどうか?ーーその場面こそ、「長距離ドライブ」である。短距離なら適当でいいけど、長距離長時間になってくると、歪みのない正しいドラポジを取ることがテキメンに効いてくる。みんなの好きな「マージナルゲイン」っていうやつです。

そのために、マツダは2012年発売の初代CX-5で、それまでの設計を全部捨ててクルマをゼロから全部設計し直すとき、真っ直ぐ左右対称な歪みのないドラポジが取れるように「人間を中心に」設計した。しかも、デカいクルマから小さいクルマまで全部同じように。簡単に書いたけどこれ実はスゲェことなんですよ…。

マツダ流、ドラポジの出し方

ポジションにこだわるマツダは「ドライビングポジションの出し方」の講座を積極的にやっていた時期があり、動画がけっこう出回っている。この通りやるとちょっと窮屈に思う人もいるかもしれないが、マジで疲れなくなるので騙されたと思ってやってみてほしい。

このほか、最新世代だと「座面の角度」まで調整できるようになった。脚の長いひとは、ペダルに足を乗せた状態で太もも裏に座面がわずかに当たるところまで座面の前側を持ち上げるとめちゃくちゃ快適になる。(しかし世の中にはハンドルの前後位置の調整ができないクルマわりとあるよね、、、)

メモリ機能付き電動シート is 最高

そして電動シートのオプションはできるだけつけた方がいい。電動シートのいいところを「シートが電気で動くので手で動かさなくていいこと」だと思っている人がまれによくいるがそれは違う。手動シートよりはるかに細かな調整が可能になることこそ、電動シートの真のメリットである。ロードバイクでミリ単位のポジション調整にこだわっているアナタ!電動シートならクルマで同じことができますよ!!
しかも出したポジションは最大4つまでメモリ可能である。運転手交代しても、途中で眠くなってシートを倒しても、ボタン一つで即座に「ぼくのつくったさいきょうのドラポジ」が復活する。マーヴェラス。
ちなみに(マツダはかしこいので運転席の電動シートには絶対にメモリ機能がついているが)メモリ機能がない電動シートがたまにあるけど、調整幅が細かすぎて完璧なポジションの再現がクソムズくてイライラするだけなので、メモリ機能がないならノッチが荒い分ポジションの再現がしやすい手動シートのほうが100倍マシです

理由2:シート自体がやたらイイ

人間のチカラを最大限引き出そうとしているのは何もロードバイクだけではない

ロードバイク乗りでサドル沼にハマらない人はいるだろうか。そりゃ(以下前項と同文)。つまり「クルマでもシートをもっと気にしやがれ」ということが言いたい。
実はここ3年くらいでマツダのシートはかなりよくなっている。前世代の「まんべんなく体圧を分散する」という発想をやめて(あれはあれで良かったんだけどマツダの言う「理想のドラポジ」から少しでもズレると途端にクソシートになる欠点があった)、「骨盤をガッチリ支える一方で上半身は拘束しない」というつくりになったのだが、これがびっくりするぐらい良い。
これも「人間の能力を最大限引き出す」発想らしいのだが、詳しくはマツダのサイトを見てもらうとして、結論を書くと、「段差や振動やコーナーで頭が揺すられなくなる」「上半身ホールドしてないのに何故かカーブで身体にチカラをいれなくても支えられる」「シートに座るだけで腰が安らぐ」など、驚きの効能が発揮される。まじだよ。

理由1+理由2で長距離運転してもぜんぜん疲れない乗り物に

結果として、理由1との相乗効果で長時間ドライブしても全然疲れない・目的地についても即元気に活動できる、という「ドライブが目的じゃない長距離ドライバー」にとって最高の結果が得られる。目的地に着いたら、そこからが本番のサイクリストにとってはこんなイイことはない。
走ったら疲労する車で鈴鹿サーキットまで延々走った後、いいパフォーマンスで6時間走り続けられるだろうか。そのあとまた延々走って帰る気になるだろうか。渋峠に登るために道の駅草津運動茶屋公園まで車で行って、それだけでヘロヘロになったらその後2,172mまで上がる気になるだろうか。
個人の感想ですが同じことを言っている人がめっちゃいる。現に距離ガバ勢におけるマツダシェアはかなり高い。

余談だけど、マツダのことを「運転してて楽しい」というひともけっこういるけど、最近のマツダの楽しさは非常にわかりにくい・じわじわ楽しいみたいな感じなのでこの要素はあまり強くは推しません。身体の延長のように思い通りに操る楽しさに目覚められたら、きっと楽しい。

高速道路多いならレーダークルコンはあるとイイよ

さらにレーダークルーズコントロール(設定速度以下で前の車を勝手に追従して速度を調整してくれるやつ、マツダにおける名称はMRCC)を使うと高速道路がアホほどラクになるのだけど、まぁそれは他社にもあるので「長距離ドライブするならレーダークルコンはオプションで有無を選べるなら絶対つけろ、そして有効に使え」とだけ言っておくに留める。

マツダ車は公道最速に限りなく近い存在

って言ったらびっくりするだろうか。でもマジで言ってる。条件をひとつ、しかもみんながやってることをひとつ付け加えるだけで、マツダは公道最速に近い存在になるのだ。
その条件は「非常識な速度でブッ飛ばしたりせず、良識的な速度で走ること」である。みんなやってますね。でもそうすると自ずと速度上限が決まってくるので、目的地までの到達時間を短くしようとしたら「休憩を少なくする」のが最適解になる。つまり、疲れにくくて休みを減らせるマツダ車こそ、「良識的な速度で走る部門」においては公道最速に限りなく近い存在なのである。高橋兄(頭文字D)、これがおれの公道最速理論だ!!

理由3:長距離走ってもお財布にやさしい(※ディーゼル限定)

長距離乗るならディーゼルを買うとしあわせになれます

燃費といえばハイブリッド。トヨタ最強。それはある意味では間違っていない。しかし、長距離ドライブ、そして燃費ではなく燃料代に焦点を当てると違う景色が見えてくる。レギュラーガソリンより1Lあたり20円くらい安い軽油を燃料に、高速道路のような淡々と一定速度を走るシーンでアホみたいな低燃費を叩き出すのが、マツダの誇るディーゼルエンジン技術である。
MAZDA3セダンの1.8Lディーゼルエンジン仕様に乗るツイッタラーが北海道を旅していたが、平均燃費は驚異の25km/Lだったそうである。マジかよ。軽油1Lを140円として計算すると、100km走るのにかかる燃料代は560円、1000km走っても5,600円。ここまでくると実質無料くらいの気持ちになる

まあそこまではいかなくても、高速道路を大人しく淡々と走れば、ちょっと大きめのSUV・CX-5でも18km/Lくらいは余裕で出る。繰り返すが、レギュラーガソリンより安い軽油を使っての燃費なので、燃料代は燃費数値以上に安くなる。しかもこれ、スッカスカでパワーのないエコ特化エンジンなどではなく、踏めばだいぶ力強く走れるけっこうな高性能エンジンで、である。つまり少食なのに力持ち。長距離でコレに勝てるパワーユニットは今はちょっと思い付かない。

ディーゼルエンジンが向かない人もいるけど

ディーゼルエンジンは長距離ドライブで超絶に向いているけど、一方で「1回5分、街中だけ」みたいな使い方を続けると内部に煤が溜まる、クリーンディーゼル特有の弱点もある。長距離走るとある程度エンジン内部の煤が燃えるので、たまに長距離を走る人なら特に心配することはない。
ある程度は煤が溜まることを前提に設計されているので短距離中心でもそんなに心配しなくていいのだけど、やはり長距離で本領を発揮するエンジンであることに変わりはない。

結論:ロードバイク乗り(に限らず長距離走る用事のある人は)マツダを買え

というわけで結論が出ました。あなたはマツダを買うべきです。たぶん。しらんけど。まあでもけっこうマジでそう思ってますよ。

上記のような特性から、最近のマツダ車を買うと「長距離運転に対する心理的抵抗感がかなり少なくなる」という現象が起きます。それは、想像以上にあなたに多様な選択肢をもたらし、想像以上にあなたを自由にしてくれるはずです。

この「圧倒的な自由」こそ、ロードバイク乗りがクルマを、特にマツダ車を買うべききっと最大の理由なのです。

▲まあなんといってもカッコイイしね。


【バイヤーズガイド】で、どれ買えばイイの?


以下バイヤーズガイド。大事なのは2点。
・マツダで売ってる軽自動車はスズキ製なので上記には当てはまらない
・MAZDA2/CX-3は小さくて前輪を外さないでロードバイクを積むのが大変

これだけ覚えておけば、あとはマツダのお店に行って店員に相談したらなんかイイ答えを貰えます。

おまけとして有料区画で具体的な車種名をあげておすすめを解説しておりますので、マジで購入検討される方は是非ご覧ください。

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