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【考察】レネゲイドはロイスを通してヒトをみている?

※注意※
この記事はネタ記事であり、あくまでも考察記事です。
断言口調を数多く使っていますがそういうスタイルでの語り方です。
これが事実であるというわけではありません。

またこの記事は動画化しようとしたけど構成がまとまらず、
現状お蔵入りになってしまったものです。

その前提でお楽しみいただければ幸いです。

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◆はじめに

ダブルクロスに登場するオーヴァードはエフェクトを使うことによって侵蝕率が高まりいずれはジャームとなるリスクを背負っています。

だいたいのジャームはその状態に陥ると人の姿をとることをやめ、
異形の存在と成り果てることが圧倒的多数です。

時たまに人の姿を取ったまま理性的なふるまいをする個体も居ますが、そのままでいる方が効率的に欲望を果たすことが可能だからその状態でいるだけに過ぎません。

でも1stの文章には異形化のことは書いてあるんですけど、私が確認できた範囲では理性的な振る舞いをするジャームに関しては2ndから追加された文章なんです。
つまりは後から付け加えられた内容です。

1stから2nd、そして3rdへと徐々に世界の変化に対応してレネゲイドウィルスは変化しています。正確には進化しているといってもいいかもしれません。

その進化に関わっているのがヒトの心、ゲーム内用語でいうとロイスなのではないでしょうか?

ようこそe.poireへ! マスターの巧兄です。
今回はジャームとロイスの関係性について考察していきます。
前回以上にぶっ飛んだ内容になっています。
あくまでも公式設定ではないから注意して閲覧してね。

◆前回のおさらい

さて前回はジャームとは活性状態から戻れなくなったオーヴァードの状態を指す言葉であると説明しました。
現行版のダブルクロス3rdにおいても、ジャームとなってしまったオーヴァードを元に戻す手段は見つかっていません。

ジャームの定義としては侵蝕率100%以上であるということは公式文書に記載があります。
侵蝕率が100%以上になると休眠状態への移行ができないということは前回説明しました。

ここでひとつ説をぶっこみます。

題して
「侵蝕率は実際には100%より上は存在しない」説です。
順を追って説明していきます。

レネゲイドの侵蝕率の計測方法は「空気観測法」と呼ばれるものです。前回にオーヴァードはレネゲイド物質を周囲に散布することは説明しました。

そのオーヴァードの周囲に放出されているレネゲイド物質の濃度を測定し、侵蝕率を測定するのが「空気観測法」です。現状の世界観ではこれが最も信用性の高い計測法となります。

これが基準値を超えて濃くなる場合に120%という数値などが算出されます。この基準値はどこを元にしているかどうかは諸説不明ですが、何らかのデータを元に基準値をはじき出していると考えられます。
つまり侵蝕率100%ってあくまでも基準にしているのは機械側の過去に蓄積したデータが元になった判定ということになります。

まあ普通に考えて侵蝕率120%ってそれどういう状態よ。
トグロ弟が肉体の形変わっちゃうならオーヴァードももはや人の姿は保てないことは想像に難くないです。

もし仮に通常許容できる限界値を100%として、
それを超過する濃度を放出してるってその理論で言うなら。
侵蝕率200%いったらおそらくレネゲイドだけで宿主の体積1つ分賄えますよ。侵蝕率とマイムマイム踊るのも夢ではないかもしれません。

で、もちろん実際の侵蝕率は個体差もあるので、ある程度の担保は取れているにしろ、数値が絶対なものとはいえないのが現実です。世の中イレギュラーっていうのは付き物やからな。

まあ100%以上になると、あとは肉体の中に収めることができないレネゲイド物質はだだ漏れて行く形になるので実際に肉体を侵蝕しているレネゲイドは100%で打ち止めではあるでしょう。 

◆ロイスとレネゲイド

前回にあえて説明しなかったジャームの定義のひとつ。
それがロイスを持つことができないということ。

ロイス
プレイヤーの人生において、かけがえのないものの事を“ロイス”と呼ぶ。その対象のことをどう思っているか、どういう関係かを設定して世界の広がりを表現している。また、自らの理性を侵蝕してくるレネゲイドに対抗できるのもロイスのみであり、周囲の人、物への絆がプレイヤーを日常の世界に押しとどめるのだ。

あくまでもゲーム内用語であって、ダブルクロスの世界として言葉として存在するものでありません。
しかしダブルクロスの世界において確実にオーヴァードを救っているのが人と人との繋がりである、ロイスです。

 ちなみに元ネタはDCコミックスのスーパーマン、クラーク・ケントの恋人のロイス・レーンと言われています。

非日常的な超人スーパーマンの一面と、ごくごく普通な一般の新聞記者という二つの側面をもつクラーク。

 そのクラークの日常的存在の象徴とも言えるただの人間がロイス。ロイスの存在がスーパーマンではない、新聞記者クラークという存在をつなぎとめている。

 だがロイスに危機が迫ったときにクラークはスーパーマンとして超人的な能力を奮う。

 ダブルクロスのゲームコンセプトを表していると言えるもの、それこそがロイスです。

ルールとしてはエンディングに入る前にバックトラックという工程が入ります。有り体に言うとゲーム内で侵蝕率を下げることのできる唯一のパートです。

ロイスを持っている数に応じて侵蝕率を下げ、その最終結果で侵蝕率が100%未満であればジャームにはならず、オーヴァードとして今後も活動が可能です。

どうやってこの侵蝕率の下がる現象は発生しているのでしょうか。もちろんゲーム内では明確なメカニズムは存在しません。

というわけでいまからのそのメカニズムを立証する。

◆欲望と衝動について考える

そのためにはジャームについて解説する必要があります。
ジャームは体、あるいは精神、またはその両方を異形化させるのはなぜなのかということは欲望を果たすためということは冒頭に説明しました。

ジャームの行動原理は基本的に欲望に結びついています。

欲望(広辞苑より抜粋)
ほしがること。また、ほしいと思う心。
不足を感じてこれを満たそうと望む心。

欲求とよく似ているものと言えますが、欲望と欲求は似て非なるものです。

欲求は英語でwant、欲望は英語でdesireとなります。

一応、欲求もdesireと出てきますが、欲望の場合はdesireやlustなどで表記されます。欲望のニュアンスではwantの表記は使わないということになると思われます。

wantのニュアンスは不足している、
そしてそれを埋めようとする様を指すようです。

対してdesire、
こちらは純粋に願っている節が強いことになっています。

日本語でもかんがえてみましょう。
「求む」と「望む」。

謝罪を求める、助けを求める、自由を求める。
これらは実際に相手に促すなどで実現を図ろうとします。
つまりは現実味があるということになります。

対して望むは助けを望む、自由を望む、発展を望む。これらはどちらかというと自分自身の中で思っていること。
相手に働きかけても現実味のないこととしていうことができます。

ここから総合すると欲求とは現実的に叶えることのできる範疇のことで、ざっくりいうとコントロールできる欲。

対して欲望とは現実的に叶えることが難しく、その欲に支配されている状態。うちから湧き上がる、衝動を抑えきれないような状態と考えることができます。

これを説明するにはオーヴァードが抱える
「衝動」という内容について説明すると色々わかってきます。

衝動
特定の感情や感覚、記憶が刺激され、抑制が利かなくなる現象。
レネゲイドが活性化することで、衝動は増大し、限界を超えると理性を失い、ただ衝動に突き動かされる状態、暴走となる。
オーヴァードはこれを抑制するが、ジャームはこれを抑制することができない。

ダブルクロスには13個の衝動があり、キャラクターを作成する際に決定します。これは宿主側に起因するもの、起因しないもの、両方のパターンが存在します。

この衝動と呼ばれるものはオーヴァードにとって「悪魔の囁き」とも言われており、とても背徳的で甘美なものであるかのように感じられるものが多数であるようです。

これに関してはまた次回詳細に説明します。

つまりはオーヴァードはこの甘美で背徳的誘惑に打ち勝ってその足で立っているということです。しかしこの誘惑に負け、衝動に身を任せると「暴走」と呼ばれる状態となりますちなみにジャームはこれを抑制することができないので世界観的には常に暴走状態と言っても差し支えはないと思います。

ちなみになんですけどゲーム中には衝動判定というものが発生します。

これはオーヴァードが心身に強いショックを負った際に湧き上がってくる衝動を抑え切れるかの判定です。
これは文字通りショックを受けたときはもちろんですが、強敵を目の前にしてそれに相対するためにレネゲイドの防衛本能が昂る結果、引き起こされたりもします。

これなんですけどちゃんとした世界観的裏付けがあります。
というのもオーヴァードは活性状態だと自身の周囲にフェロモンのようにレネゲイド物質を散布すると侵蝕率の説明の際に説明しました。

この周囲に散布されたレネゲイド物質は「共振」する作用を持っているとされています。

というのも先ほど例で挙げた後者の方、強敵と相対したときに関してですが、これはレネゲイドの共振によって引き起こされているものであるとされています。

世界観的には暴走状態のオーヴァードやジャームとの接近によってそれらから放出されているレネゲイド物質がキャラクターたちの体内のレネゲイドを活性化させることが確認されています。

ついでにこのレネゲイド物質すぐには無くなりません。

例えば戦闘が終わったあと、その戦闘の後処理をするために部隊が派遣されるわけですが、その部隊にも共振作用が働いて暴走する危険性が付き纏います。

このようにオーヴァードとオーヴァードは接触するだけでも衝動に飲まれ暴走してしまう危険性を孕んでいます。オーヴァード同士でのソーシャルディスタンスの浸透が求められますね。

まあ、言ってること随分大層に聞こえますけど、要は自分自身を律せるか、律せず欲に身を任せるかだけの差です。

例えば高級ブランド物のバッグが欲しいと思ったとします。でも到底手を出せるような金額ではありません。この場合お金払わず盗ったら自分を律せず欲に身を任せたことになり、お金が無いから我慢するということは自分を律したということになります。

はいめっちゃ分かりやすい。

◆心理学から読み解くレネゲイドという存在

でもここで根本的な話をします。
そもそもなんで盗ったらダメなの?

ボク達って「物は盗ってはいけない」という価値観がありますよね。
もっと言い換えれば道徳的な観点でやってはいけないということを理解しています。

ということで先に結論を述べます。
レネゲイド、どう考えてもウィルスではなく知的生命体です。
順を追って説明していきます。

まず生物学的にはウィルスは非細胞生物であるとされています。
つまりは通常のウィルスは知性を有してはいないということになります。そしてレネゲイドの衝動は宿主に起因する場合と、全くそう出ない場合があります。

重要なのは、
宿主に起因しない衝動を目覚めさせる場合があるということ。

ではこの宿主に起因しない衝動とはどこから生まれてくるのかという部分に行き当たります。

ここからは心理学的側面から解説していきます。
フロイトの臨床心理学においては「心的装置」とよばれる理論があります。人間の心理を擬似的に機構化して表したものとなります。

通常のある程度成長した人間には「自我」「超自我」「エス」とよばれる3つの機構があるとされています。

自我 (エゴ)
自身が自身と思っている部分。
元はエスの一部であり、現実に晒されることでエスから派生、変質したもの。
自我は「現実原則」に従い行動する。
エス
無意識的欲動の源泉。
「快楽原則」に基づいて行動し、快楽を求め、不快を避ける。
新生児にはこのエスしかない。ここから時を得て自我を獲得する。
超自我 (スーパーエゴ)
心の中で内在化された良心。社会的道徳のことを指す。
成長過程において、両親や家族内での躾けによって形成される。
自我の「現実原則」を監視し、制御する。

この中で重要なのは「エス」の部分です。
エスは無意識的な欲動を司っています。

人間には食べたい、寝たいなどの欲求が必ず存在します。つまり欲とは人間の根源に当たる部分であることが分かります。

で、レネゲイドも同様にこれを保持してます。少なくともレネゲイドには人間に対する知的好奇心を持っています。

ここの部分は3rdから追加されたレネゲイドビーイングについて解説するとわかる内容ではありますが、さすがに情報量が多いのでこいつも次回に回します。

で、知的好奇心があるということは、
確実にレネゲイドはエスは保持しているはずです。

このレネゲイドのエスが、宿主に悪魔の囁きをしている、つまりは衝動と呼べるものを引き起こしていると説明できます。

ですがレネゲイドには自我と呼べるものがありません。自我がないということは超自我も存在していない。つまりは快楽原則のみで動いています。

こうなると宿主は自身とレネゲイドのエスをそれぞれ持ち、その双方のエスをひとつの自我、ひとつの超自我で制御する必要があるのです。

しかも人間は知的好奇心の旺盛な生物であり、レネゲイドもまた知的好奇心が旺盛なのです。こんなもんジャーム化待った無しですわ。

◆閑話:オーヴァードとジャームの見分け方

で、ちなみになんですけど人間と通常時のオーヴァード、暴走状態のオーヴァードとジャームの見分け方について。

人間とオーヴァードに関しての見分け方はものすごく簡単です。ワーディングで行動不能となるか、ならないかです。
なったらもれなく一般人、ワーディングの影響下でも普通に動けるならばもれなくオーヴァードです。人間卒業おめでとう。

で、暴走状態のオーヴァードとジャームの見分け方についてなんですけど……

実は確実な方法は無いんですよ。
欄外コラムの手練のオーヴァードさんによると

とりあえず1回ぶっ殺して様子を見る。

っていうね。まさかの脳筋判別方法です。まあ昏倒させて様子を見るぐらいでしか判別方法ってないんですよね。

しばらく経って冷静になっていればオーヴァード、そうでなかったらジャームです。もしかしたら中には暴走していただけでジャームと判定されて処理されてしまったオーヴァードもいるかもしれません。

世知辛いぜ。

◆タイタス、昇華、バックトラックの仕組みを解明する

さてここまで話したところで話を戻しましょう。

レネゲイドは知的生命体であることは、心理学の観点から先ほど説明しました。

オーヴァードの暴走状態。この時の心理状態としてはエスに支配され、超自我が機能していない状態と言えます。暴走から復帰するには超自我の機能を取り戻し、快楽原則から現実原則に引き戻すことが必要。

心的装置になぞらえれば超自我によって自我、ひいてはエスを抑制する。つまりは超自我の機能に代替するものをレネゲイドに与えれば侵蝕を抑えることができるということだ。

では超自我はどうやって育まれていくのか。

超自我
心の中で内在化された良心。社会的道徳のことを指す。
成長過程において、両親や家族内での躾けによって形成される。
自我の「現実原則」を監視し、制御する。

そう、超自我とは人との関わりによって育まれていくものなんですよ。完全に野生の中で育った野生児には人間社会の道徳観は身につきませんよね。人間社会で社会的道徳を獲得するには人と人との繋がり、関わりがなければ育まれません。

で、ダブルクロスには都合のいいことに人との関わりなどを表すシステムがあります。

ロイス
プレイヤーの人生において、かけがえのないものの事を“ロイス”と呼ぶ。その対象のことをどう思っているか、どういう関係かを設定して世界の広がりを表現している。また、自らの理性を侵蝕してくるレネゲイドに対抗できるのもロイスのみであり、周囲の人、物への絆がプレイヤーを日常の世界に押しとどめるのだ。

このロイスというものがレネゲイドに対する超自我的な役割を果たしているんですよ。レネゲイドの欲動を諌めるのは宿主の人との関わりをレネゲイドに与えることで現実に晒すという部分を疑似体験させているんです。それによってレネゲイドは現実原則を一時的に獲得し、侵蝕を抑える行動を取る。

そういうことではないでしょうか。

そしてこれはダブルクロスのルールにも存在しているタイタスの昇華に関しても説明することが可能です。

タイタスの昇華とはロイスを結んだ相手との関係が劇的に変化してしまい、キャラクターを日常へつなぎとめる役割を失ったロイスをタイタスというものに変えます。

これをタイタス化と言います。

 このタイタスの語源ですがシェイクスピアの悲劇「タイタス・アンドロニカス」だと言われています。

 シェイクスピアの全作品の中でも最も残虐で暴力に溢れた復讐劇です。冒頭のあらすじを簡単に説明するとローマ帝国の将軍のタイタス・アンドロニカスは憎き怨敵であるゴート族との長き戦いに勝利しローマ帝国へと凱旋します。
 
 その際にゴート族の女王タモーラを連れ帰るが、タモーラの息子の一人はタイタスの手によって生贄と捧げられていました。
 
 復讐を果たしたタイタスの手によりまた新しい復讐の芽が生まれてしまったわけです。タモーラはローマ帝国の皇帝サターナイナスに取り入って后となり、タイタスも含めたアンドロニカス一族への復讐を始める。

こんな感じです。かなりショックの強い作品ですので気になって検索して不快な思いをしないように。

とにかくタイタスとは全ての因縁が復讐に結びついてしまうという意味です。愛情の裏返しってやつですかね。

そして昇華ですがこれは心理学的な意味合いで心を守るための防衛規制と呼ばれるものの一つです。

満たされない欲求を別のより高度なものへと転化させて自己実現を図る行動のことを指します。つまりタイタスとは日常の縁が復讐の芽へと変わってしまったもの。タイタスの昇華とはその復讐の芽を断ち切って己の糧として力に転化させることを意味します。

タイタスの昇華にはオーヴァードに対して様々な有利になる効果があります。

侵蝕率100%以上となったときに戦闘不能を回復したり、不利な状態を打ち消したり。あとは判定ダイス、クリティカル値を下げる、判定後に達成値を上昇させるなどといった瞬間的なブーストも行うことが可能です。

これなんですけど、一つ仮説があるとすれば臨床心理学における意識の区分というところを用いると説明ができます。

意識の区分とは意識というものを区分分けしたものになります。
意識の段階は三段階に分けることができ、それぞれ「意識」「前意識」「無意識」というふうになっています。

ざっくり説明すると

意 識:覚えていること
前意識:きっかけがあれば思い出せるもの
無意識:完全に忘れていること

と覚えてもらえればいいです。

で、レネゲイドはエスの存在であると言いました。
つまりは無意識的欲動の塊です。

彼らは意識の区分で言うと無意識に存在しているものとなります。

対してロイスは意識の区分に存在しているものです。
で、タイタスは意識と前意識の中間地点をうろちょろしているようなイメージです。ロイスほど強いエネルギーは存在していないためです。

そしてタイタスの昇華、これは無意識に落ちていきます。

その人間やものに対して抱いていた感情を断ち切る、つまりは忘れてしまうということです。忘れてしまうということは忘却するということ、忘却は無意識が司っています。

つまりロイスからタイタス、そして昇華となっていくにつれて意識の区分の深淵にその感情というものは落ちていきます。
そしてその無意識にはレネゲイドが存在しています。

この感情をレネゲイドは取り込んでいると見れるのではないでしょうか。取り込むとは心理学的意味合いで他人の中にある考えを自分の中のものであるかのように感じたり受け止めたりすることです。これらはバウンダリー、個人の境界線が曖昧な方に見られる防衛規制です。

簡単に説明すると子供が周りの大人が使っている言葉を真似するみたいなもんです。強い感情を取り込む、吸収するという行為でレネゲイドに作用し、心から逆転移して人間の肉体に偽薬効果のようなものを与えているのではないかと考えられます。
心は体から作られていますが、同時に心から体を変えることは可能です。

リザレクトが肉体側からのアプローチによる回復であるならばロイスによる復活は精神側からのアプローチの回帰と言えるでしょう。

さてここまでの理論、こじつけのように思えますが、冒頭でも挙げましたがレネゲイドは版の移り変わりとともに進化しています。

最後に出すのはちょっとずるい気もしますが、
この理論の根幹となる記述がルールブック2に記載があります。

「レネゲイドビーイングは人間の精神構造を取り込むことによって人間に並ぶ知性を得るに至った」

そうしてヒトを通じて人間の抱く感情というものを取り込み、現実原則に晒されることで、レネゲイドは日々変化を遂げていきました。

自我が芽生え、それこそレネゲイドそのものが生命体として活動を取れるようになるまでに。いわゆるレネゲイドビーイングと呼ばれる存在が3rdから追加されました。

というわけで次回「ジャーム化の真相を暴く」

レネゲイド自体が意識を持って生命活動を行なうレネゲイドビーイング、彼らにもジャーム化のリスクは存在しています。なぜレネゲイドそのものである彼らですらジャーム化してしまうのか。

次回ジャーム編最終回です。

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