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からっぽ

からっぽだなあ
誰もがそう言った。
たしかに、なんにも入ってないように見える。

からっぽだなあ
自分でもそう思う。
たしかに、なんにも入ってないような気がする。

どうして僕はからっぽなんだろう
そんなことを考えた。

おまえはなにも考えてないな!
与えられたことしかできないのか!
って怒られて、からっぽに気がつく。

僕は、なんにも中身のない、からっぽなんだ。

僕は必死になって
からっぽの自分にいろいろ詰め込んだ。
言われたこと、やるべきこと、他人の意見

でも、
いくら詰め込んでも入ってないものがあったみたい。

自分の意見はないのか!
って怒鳴られる。

ないよ。

あるわけない。

だって、詰め込まれるんだもん。
そんなの入る余裕なんてない。

からっぽじゃなくなった
でも、どうして満たされないんだろう。
そんなことを考える。
そして、気がつく。

からっぽだなあ

からっぽで軽いから流される。
詰め込んでも詰め込んでも、流される。

からっぽだなあ
やっぱり、からっぽなんだなあ

自分ひとりじゃきっと、からっぽのままなんだろうなあ

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