体験の価値 イベントの魅力再発見
こんにちはVEJの池田です。
5年くらい前までは地方イベントや祭りとか家族であっちこっち行ってたんですが、もう子どもたちも大きくなったので一緒に行ける機会も減りました。それでも近場のイベントや展示会に誘うとたまに乗ってきて案外一緒に行けたりするんですよね。同じものを一緒に観て食事しながら感想を話したり、帰りに散歩しながら、たわいもないことで盛り上がったりできると本当に最高です。先日も近場なら行くだろうということで、一緒にフェスも行ったことのあるGOMAさんの個展「GOMA ひかりの世界」が神宮前で開かれていたので誘ったら「いいよ」って感じで乗ってきて一緒に行けました。
展示内容はWEBでも事前に見てはいましたが、実物の絵の前に立つと光の動きが波紋のように伝わり、心地良くも圧倒され、しばらく絵の前で観入っていました。実物の力ってすごい。すっかり興奮しながらTシャツを選んでいるところに「サイズはありますか」とGOMAさんご本人が声をかけてくださいました。せっかくの機会でしたので自分の感想を話したり、製作過程の詳細を聞いてみたりさせていただきました。最後には購入したCDにしっかりサインももらいました。
すっかりエネルギーをチャージした帰り道、散歩をしながら「やっぱりイベントや展示会にはどんどん行かなきゃね」って話しになりました。
そう言えば世界最大級のスポーツイベント、オリンピックも東京で開催されていたにも関わらず、結局ひとつも競技を見ることができませんでした。もう3年前ですが、これは行きたかったし、行かせてあげたかったですね。今年、2024年の夏はパリで開催されます。パリまでは流石に行けませんが、他のスポーツイベント、祭り、フェス、もっともっと行けたらいいなぁと考えています。
イベント業界の現状
さて、イベントの大切さを痛感したところで、イベント業界の市場がどうなっているかが気になり調べてみました。イベント業界の市場はそのままズバリのデータがなかったのですが、広告費の中の「イベント・展示・映像ほか」の項目を確認すると、2010年代は増加傾向が継続し、2019年には5,677億円まで増加していました。そこからはコロナ禍の影響で激減し、2022年には2,988億円とコロナ禍前と比べて約5割の規模にまで縮小しました。
しかし昨今のインバウンド需要の増加、大型イベント復活が後押しとなり2023年は前年比128.7%の3845億円と大きく増加しました。それでもコロナ禍前の7割までしか回復していなかったことに、かなりびっくりしました。
イベント業界の市場に関しての評価は以下のように順調に回復していること、成長のへの期待感が伺えることと高い評価が多く見受けられました。
しかし特に打撃が大きかった季節行事、寺社行事などの「伝統的祭事・フェス」は2022年もまだまだ回復とは言えない水準にあると報告されていました。
一例として、自治体が運営する花火大会中止の記事がありました。
主な中止の原因としては、物価の高騰による「資金不足」、高齢化による「人手不足」があげられています。これは花火大会に限らず、自治体が絡むイベント全てに共通することだろうと思われます。このような課題で地元の行事が中止になっている状況を初めて知りました。
祭りや花火大会は日本の文化として絶対残ってほしいですが、このままではどんどんなくなってしまいそうです。
日本の総広告費は増加傾向で2023年時点では約7.3兆円(前年比130%)となっているのですから、うまくインターネット広告の一部を地元の祭りや、花火大会に回せないものかと思ってしまいます。
いずれは「祭り」や「花火大会」の体験価値が上がってくることは間違いないので、共感してくださる企業の方と一緒に「地方の祭り」や「花火大会」を盛り上げるような仕事ができたらうれしいなぁと思っています。
みんなが楽しい仕事がしたい
2023年6月からスタートしたカルチャーショップ&スペース「文化沼」でも毎月何かしら企画をしています。気づくとイベント関連のお仕事も増えてきました。イベントに参加する機会も増えました。
先日は甲府、丹後、東京のスタッフで森、道、市場2024にも参加してきました。各エリアから車での現地集合だったので遠くはありましたが、やっぱり実際に觀て聴いて触れて、いつもとは違う空間で食べて飲んで楽しかったです。こういったイベントが地方にもっともっと増えていくといいなぁと思いますし、祭りや花火大会と融合していったら楽しいなぁと想像しています。
(池田)
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