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ガンになりたくなければコンビニ食をやめろ!/既得権益の医学界

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■法制度によって守られ株主による支配を受けない総合病院


日本の医師という職業に就く者たちにはどれほど多額の金額を積まれても、自分の治療信念を曲げないという特徴的な傾向がある。これは利益第一の悪徳医師と呼ばれる人物にさえ当てはまる。

戦後の医学界にGHQが発案したWGIP(ウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム)の思想が浸透しなかったのはそのためだ。

医師たちが自分の意思を曲げない理由は意識の大元に「患者を治療で救いたい」という考えが存在することに加え、医学部に入るために受験戦争を勝ち抜き、国家試験というハードルを乗り越えてきた…という自負が存在するからだ。

また医療法人というのは株式化が不可能な法制度だから、一般企業のように大株主が絶大な権限を握るという状態はあり得ない。だからこそ総合病院は外部から支配されないのだ。



■既得権益から逃れられない医療の世界


さらに医療法人の理事長には、医師、もしくは歯科医師の資格を持つ人間しか就任できない。同じ医療関係者でも薬剤師や看護師では就任不可ということ。

仮に外部の人間が総合病院の理事長を買収しようとしても「同業者」である病院内の医師たちがそれを認めない。そのためどのような医師にも一般人よりも強い「医療の良心」が存在する。

もちろん大半の医師が一般人と同じように、莫大なお金を稼ぎたい、自分で医院を経営したい、あるいは総合病院のトップになりたいといった野心を持っている。ただ心のどこかに「患者に良い治療を施したい」という心理が存在するのだ。

吉野さんの知人にも野心家の医師が多数存在する。中には100億円のお金を支払って、熱海市内ホテルとして使われていた建物を一棟購入した後、建物を改装して最新鋭の医療設備を導入した上で、世界最高レベルの医師たちが常駐する病院を開業したいと語る人物がいた。

そのような壮大な野望を持つ人物は自身が全身がんに侵されているなど、先が長くない傾向がある。限られた余生を使って自らの夢を叶えようとするのだが、残酷な結論を言うと、彼らの夢が実現する可能性はほぼない。

なぜなら日本国内おける地域の総病床数は決められているため、仮に100床の病院を改装する際は病床を削減しなければならず、95床、90床と減少させることが義務付けられている。そのため個人の力で大規模な新病院を設立するのは絶対に不可能だ。

例として、前述した知人の場合、たとえどれほど多額のお金を積んだとしても静岡県内病院のベッドの総病床数が決められているため、病院以外の建物を病院に改装するというのは認可されても開業はできない。

日本における性風俗店の総数は法律で決まっている。個人や企業が新たに性風俗産業に参加する場合、あらかじめ認可されている経営権を購入した上で既存の性風俗店の店舗を改装しなければならない。

医療の世界も病院の病床(ベッド)数の問題に関しては、性風俗産業と同じく既得権益の世界なのだ。

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