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和の心コズミックスピリット㊳

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■古代日本人にとって舞とは世界観の伝承手段だった


私たちは誰もが心が育つ大切な期間にお母さんに抱かれて育ちます。お母さんの愛情に包まれる中で、見上げれば斜め上方にやさしく見守るお母さんの目がありました。

子供にとってお母さんは神さまのような存在です。私たちが十寸勾配の空間的関係性に荘厳さを感じるのは、この小さな頃からの意識が眠っているからというのも、一つにはあるのではないでしょうか。

これは人間だけの話ではありません。犬や猫も鳥たちも斜め上方からの親の視線に見守れながら育ちます。生命としての歴史の中で、すでに基本的な意識にとっての空間的性質は形作られているのかもしれません。

なぜ私が建築上のこの傾斜角度に気付いたかというと、日本の無形文化を研究していたことと関係があります。無形文化の中では、この傾斜角度の重要性が古くから伝えられていることを知っていたからです。

例えば古い時代の日本の宗教舞踊には、腕や体をこの角度にとる型が沢山あり、ことに中央の軸(ひもろぎ)に向かって体や腕のよって十寸勾配をとる型が多くあります。

まさに集落を見守る母なる意識に向かうかのような形です。古代日本人にとって、舞とは世界観の伝承でもありました。私たちの体がこの方向に向かう時、体感覚も崇高になりやすく、私たちの祖先は体を通して祖先の精神性や世界観を生きたままに伝えようとしてきたのであろうと思います。


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■十寸勾配の重要造形が神社には存在している


軸を主体に世界を認識する縄文の人々にとって、円形集落は平面円という認識ではなく、立体的円空間であったはずです。縄文の集落では中央の広場に高い柱があるケースが少なくありませんが、これは円形空間の中心に天地をつなぐ軸を認識していたからであると思われます。

住居は外円に造られましたので、竪穴式住居の中からこの軸を意識するとその上方には、子宮である集落をすっぽりと包む集落空間の頂点が意識されてきます。

子宮に包まれて暮らそうとした彼らにとって、この角度の先には集落空間を見守る母なる意識が意識されていたのではないかと想像されてくるのです。

「縄文の集落構造も、無形文化に誘発されながら形成されていったと考えるのが妥当」と先に言いましたが、無形文化を参考にすると、有形文化のみでは解明できないことの糸口がみつかることが少なくないのです。

無形文化の中には、下方に向かう十寸勾配(下方45度)を取る形もよく出てきます。無形文化に下方への十寸勾配の型があるということは、住まいにもそれがあるのでしょうか。

まずは古代の建築様式を見てみましょう。

実は先ほどの古代の神社の屋根が上方へ向かう十寸勾配であるのは、私たちから見て上方に向かう十寸勾配です。

お母さんに抱かれた子供にとっての上方45度は、お母さん側から言えば下方45度です。ですから各神社にとって屋根は下方に向かう十寸勾配なのですが、それに対して上方に向かう十寸勾配の重要造形が神社に存在します。

それは『古事記』の中にも登場する「氷木」(本来の意味は日木と思われます)です。

日の霊力を受けるものと思われるこの『ひ木』は、神社の屋根の両端に伸びた二本の坂木で、上方に向かう十寸勾配に造形されています。

この『ひ木』があるかないのとでは、やはり建築の荘厳さは違ってきます。最古級の神社様式ではこの上方と下方への十寸勾配、すなわち上方45度と下方45度へのエネルギーの流れを感じさせる設定がなされていることに気付かされるのです。

(続く)



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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)

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■関連書籍と記事の紹介

ガイアの法則

これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。

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日月神示解釈本:中矢伸一

千賀一生さんを紹介していた、主に日月神示の解釈本を書いている中矢伸一さんの書籍です。今の感染症の時代を予期していたかのような内容が書かれているのが興味深いところです。


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