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「リーダーシップに出会う瞬間」【読書会参加記録#02】

こちらの本の読書会、第2回に参加してきました。


一回目の参加記録はこちら▼

今回もまた、気付きを記録していきます。


今回の読書会対象は、利己的段階のリーダーがいる第2章

この日の読書会の対象は、第2章の「視野の狭いリーダー〜利己的段階のリーダーがいる組織」。
小林課長という、どうも周りを振り回しがちで、部下に「使えないやつ」と言ってしまうような人が登場。その小林課長に対して、主人公の青木さんの感情が揺れ動き、信頼しているメンター的存在の森尾課長に相談したりする様子が描かれた章である。

この章でキーワードとなるセリフは、以下の4つ。

「正義のラッピング」
「感情が泡立っているのは、何か私の価値観に触れたということね」
「私のいうことは鵜呑みにしちゃダメよ」
「正解だとしたら、どうか」

このキーワードを軸に、3~4人のグループに分かれて、感じたことや考えたことをシェアしあいながら、本の理解を深めあった。

波に乗ったら楽しめる

まず、私がこの章を読んで思ったことは、「正解だとしたら、どうか」を問える自分になりたいな、ということだった。例えば、本の中に出てくる東野君のように、どうも仕事が上手く進められない部下を持った時。例えば、小林課長のように利己的な上司を持った時。周りを指差して否定したり愚痴を言うのではなく、自分に指を向けて考える。それが自然とできる自分になりたい。
同じグループの方は、「それができてくると、仕事がもっと面白くなる」と言っていた。荒波に飲まれるのではなく、波乗りを楽しんでいる感じで、とても素敵だなと思ったので、その境地に至るまでのプロセスを聞いてみたら、「辛い時々にメンターに出会えたことがきっかけだった」とのこと。

鵜呑みせぬよう、まず自覚的に鵜呑みしてから決める

もう一つ学びだったことは、「鵜呑みにしちゃいけない」の捉え方。私は鵜呑みにしちゃいけない=相手の言葉を頭でしっかり咀嚼して考えろ、と言う意味だと思っていた。でもそうすると、考えてばかりで行動できなくなる。
良い方法は、まずは相手に言われたことを意識的に鵜呑みにしてやってみる。その結果、自分にフィットしていると思えば、自分に取り入れればいいし、自分に合わないと思ったら辞めればいい、と言うアプローチ出そうだ。ジャッジメントのタイミングは、一度行動して検証してみてから、と言うわけである。これには、本当に納得して、検証のプロセスは頭でやらず、身体感覚としてどうかをトライしてみる、と言うのは本当に大事だなと思った。

自分に指を向け、痛みを直視する

ここから、全体ワークに戻り、著者の有冬さん交えてグループワークのシェアの時間へ。印象に残った話を羅列していく。

  • 「正義のラッピング」をしている人は、人が離れた時に自分で気付くのでは?

  • この世の中に、不必要な人などいない

  • 自分の痛みから目を逸らすと、自己欺瞞してしまいがち

  • リーダーには、メンバーに取って安心な場を作ることが責務。そのため、人間性として裏表がないことが条件。裏表がないと自分では思っていたも、ダダ漏れている場合もあるので注意。人はそこに敏感である。

  • 「こいつ使えない」と言う人は、人と闘おうとしている。本当に戦わないリーダーは、「神様から与えられたこのシチュエーションは、自分にとって何の意味があるんだろう?」と自分に指を向ける。

  • 学びというのは自覚的に鵜呑みにするもの。

  • 成人発達理論を学んでいくと、どうしてもそれだけで全てを見ようとしてしまうが、行動特性だったり、価値観だったり、単純なスキルだったり、人の構成要素はたくさんある。成人発達理論はその中の一側面。発達段階が上の人だから、色々学びをもらえるという単純なものではない。

  • 何か批評を受けたときに、自分自身まで否定されていると勘違いすると、表面でのやりとりになってしまって、自分の中にあるコアな願いや祈りの語り合いができる人間関係にならない

  • 正義は人を傷つける武器にもなる。人は「正しい」と思うと脳内で快楽物質が出るので、その武器を振り回しがち。

  • 自分がモヤモヤしている時は、それを解決しようといろんな人に話を聞いたりして情報があつまる時期。自分のタガが外れて成長できる機会である。

  • 発達を急ぐと、突貫工事の土台になってしまうので、一歩ずつ枠の外にトライしていくことが大事。

  • エゴなのかコアな願いなのかは、他人からはわからないもの。そもそも成人発達理論は人に向けて使うものではない。自分の内省に、自分のエゴに気付くのに使うのが良い。

参加してみて

今回も、学びの多い1時間でした!また、DAY3も楽しみ!


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