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『呪術廻戦』夏油傑さんはつらい人生だった?星座占いで、彼の性格や運命を徹底考察してみよう!
JUMP COMICS『呪術廻戦』に描かれている情報をもとに、星占いの目線から夏油傑さんについて考察しました。
「そういう見方も面白いねぇ」と思ってくださるあなたのため、そしてなにより夏油様の追悼の思いからです。
公式情報ではありませんから、ファンの一興としてお楽しみください。(6000字以上あるので、お時間があるときにご覧ください)
それではさっそく『呪術廻戦』の夏油傑さんについて、西洋占星術(星座占い、星占い)の観点からみていきたいと思います。
まず彼の持って生まれた基本的な性格をみていきます。その後、時系列と当時の星の動きを合わせて、どんな星の影響があり、彼をそうさせていったのかをみていきます。
夏油傑さんの基本的な性格
夏油傑さんのプロフィールは、1990年2月3日生まれです。公式情報で生まれ年は開示されていませんでした。五条悟さん(1989年)と同学年のため、1990年生まれとします。
出生地、出生時間は開示されていません。今回の星占いでは、これらの情報が関係しない部分から鑑定しています。
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まず、夏油傑さんのホロスコープ(生まれた時の天体の場所を切り取ったもの)全体は、山羊座にほとんどの天体が偏っています。
活動宮というサイン(牡羊座、蟹座、天秤座、山羊座)に天体が集中しています。活動宮は、状況を動かすことを好みます。変化が好きです。
ここからおおまかに感じる彼の特徴として、「物事の判断が早く、状況に変化を与える」性格だと言えます。そして、物事に変化が与えたことを実感したり、目に見える結果を好むタイプだと言えそうです。
【天体と星座の組み合わせ】
つぎに、彼の持っている天体と星座の組み合わせを詳しくみていきます。星占いで個人的な特徴を表す天体は、太陽、月、水星、金星、火星の5つです。
太陽ー水瓶座
夏油傑さんの太陽は、水瓶座にあります。太陽は人生で成し遂げたい自己実現や、目標を表します。水瓶座は、革命や公平さ、個性を重んじます。束縛や制限は好まず、ありのままで一旦受け入れるタイプです。
月ー牡牛座
月は牡牛座にあります。月はプライベートな自分や表には出ない内面の自分を表します。牡牛座は五感が発達しており、ゆったり過ごすことに心地よさを感じるタイプです。
本来は争いを好まないタイプです。しかし、相手を敵だと感じた場合や自分の平和が脅かされたり、我慢の限界に達した時、一変してそれまでの感情を解き放ちます。
水瓶座太陽と牡牛座月の関係から、夏油さんは表向きはとても博愛主義で、どんな人とでもフラットに接することができる方です。
プライベートでは、美味しいものを食べたり、好きな音楽を聴いたり、マイペースに過ごすことが好きな平和主義の方です。
本音と建て前はしっかり分けているタイプです。牡牛座は好き嫌いがはっきりしいて、譲らない性格もあります。嫌いな人には心の中で毒を吐くタイプですが、態度には出ないでしょう。
にこにこしながらも、しっかりとパーソナルスペースを確保しています。深く立ち入ってくる人には距離を置きたくなるタイプのようです。
水星、金星、火星ー山羊座
水星、金星、火星は、全て山羊座にあります。山羊座は、現実主義で実績や名誉、経歴を重んじます。その高い目標に向かって、常に努力を重ねることができる星座です。
水星は情報やコミュニケーション、金星は喜びや恋愛、火星は行動力を表します。夏油さんは、とても真面目で、一つ一つ知識を蓄え、遊ぶよりも勉強や自己研鑽に励む方だったようです。
人から認められ、組織を率いるリーダーになれる方です。特に組織を運営するのが上手です。目標は必ず達成するタイプです。
夏油さんは、このような星占い上の特徴を持って生まれました。
これらの特徴に加えて、夏油さんの行動の方向性をみていきたいと思います。星占いでは「アスペクト」と呼ばれるもので、天体同士の角度を表したものです。
【天体同士の組み合わせ(アスペクト)】
星座というのは性格的イメージ付け(副詞)であり、太陽などの天体は表現(動詞)、天体同士の角度アスペクトは、行動の方向性を表しています。天体がアスペクトをしていると、その性質が行動によって強調されるイメージです。
例えば、太陽と火星がアスペクトをしていると、人生の目標(太陽)に向かって、突き進む行動力(火星)が引き出されます。粘り強く諦めない行動ができます。天体同士のエネルギーの回路が開かれているからです。
アスペクトをみると、個人が、その場面にあったとき取りやすい行動パターンが分かります。
ここでは、影響力の強い順番で説明してきます。
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太陽スクエア冥王星 90°
冥王星というのは、とても遠くにある天体ですが、その影響力は非常に大きいものになります。夏油さんの場合、この冥王星と太陽がスクエアという90°のアスペクトを取っています。これは、使い方の難しい星の配置です。
挫折をきっかけに軌道修正を繰り返していきます。なにか大きな体験をしたとき、自分の本来の目的が目覚めていきます。そして、その物事が強制的に引き起こされていきます。変化にキッカケが必要です。
自分の情報をなかなか他人に開示しない秘密主義でもあります。本能的に、「力を持たなければなにも変えられない」と悟っており、権力や力を求める傾向があります。
水星コンジャンクション海王星 0°(天体が重なる角度)
形にならない思想や考えを、言語化して誰かに伝えようとする力があります。他人の心情を理解する能力が高いため、相手が求めている言葉を伝えることができます。
海王星はファンタジーや夢を見せます。繊細で、空想やあれこれいろんな想像を膨らませていきます。そして、それを誰かに伝えようとします。
火星コンジャンクション天王星 0°
この角度は、とても刺激的で過激なアスペクトです。彼にはものすごい行動力があります。それは彼独自の行動で、自分の意思を実現する、実行する力です。
遠いところから持ち込み、反対に身近なものや存在に同調しない様子があります。彼の行動パターンは、身近な人ほど予測するのが難しいです。一人の時間で自由を味わい、バランスを取ることを求めます。
水星コンジャンクション土星 0°
ひとつのことに長く取り組むことが苦にならないタイプです。素早く習得することは苦手でも、じっくり時間をかけて着実に自分のものにしていきます。
金星コンジャンクション土星 0°
お金の正確な管理ができる方です。必要なものにお金をかけます。衝動買いはしないタイプで堅実です。美に関するハッキリとした基準があります。
恋愛への警戒心は強く、どちらかというと仕事に熱心に取り組んでいきます。また義務感や責任感がとても強いので、自分を犠牲にした行動をします。愛する人達のために、自分を捧げる方です。
火星オポジション木星 180°(天体同士が向かい合う角度)
このアスペクトもとてもアグレッシブです。ときどきわざと無神経なキャラクターを装ったり、おおげさな演技もします。自制心が効きにくく、行き過ぎる行動をします。
外に働きかけるので、社会的常識を疑ったり、そこに自分の逃れる道を見出します。周りからみたら無茶な行動でも、実行できる行動力があります。
水星コンジャンクション金星 0°
言葉や情報を扱うことに、楽しみを感じます。人とコミュニケーションを取ることが好きな方です。また外からやってくる変化を好んで受け入れることができます。
子どものような素直さがあり、芸術や美術の才能に恵まれます。言葉を美しく彩ります。
このような星の配置と組み合わせによって、夏油さんの特徴や生まれ持った性質が成り立っています。
【彼のターニングポイント:当時の星の影響】
単行本内の時系列、その時の星の配置をみながら、どういった星の影響から彼がこのような道を辿ったのかをみていきます。
※時系列があるため、単行本を読んでいる方向けです※
単行本を確認したところ、夏油さんのターニングポイントは3回あります。
・1回目 2006年8月 天内理子さんの任務、伏黒さんへの敗北、五条さんの最強化
・2回目 2007年8月 九十九さんとの出会い、灰原さんの死
・3回目 2007年9月 派遣任務先での一般人の殺害
そして10年後の2017年12月24日、五条さんによって彼はあの世へ向かいます。それぞれのターニングポイントで、当時の星の動きと、夏油さんのホロスコープを重ねてみていきます。
1回目 2006年8月 天内理子さんの任務、五条さんの最強化
この時、当時の星の配置と夏油さんの星で特徴的な関係があります。
まずプログレス法(1年を1日として星をずらしていく方法)では、2006年の夏油さんは、実はとても良い星の配置でした。
慈悲、優しさ、愛を司る魚座太陽に対して、拡大を司る木星がアスペクトしているため、特に人に対する優しさや、弱さを庇う気持ち、何とかしてあげたいと思う気持ちが高まっていました。
天内さんを同化から解放しようとしたのは、行動を共にし、これまで通りの日常を、彼女が本当は望んでいることを感じていったからです。
この頃ちょうど「私達は最強なんだ」という言葉が彼からあったように、伏黒さんと出会うまでの夏油さんと五条さんは、とても冴えていたはずです。
だからこそ、この天内さんの任務に抜擢され、まさに最高潮の様子でした。
そして、トランジット法(当時の星の配置を個人の星に重ねる)でみてみると、とても興味深い配置があります。
人生の試練を司る土星が、彼の太陽に対してプレッシャーのかかる配置になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1648219716474-kDtvuyyiou.png)
彼にとっての試練は、天内さんの死、伏黒さんへの敗北、そして親友五条さんが最強化したことです。
2006年は夏油さんにとって、個人的にはとても良い配置でしたが、外的な要因が大きく彼の人生を変える扉を開いたように思います。
彼のホロスコープで、太陽スクエア冥王星がありますが、挫折をきっかけに人生が変わっていきます。
夏油さんにとって、これらの土星が与えた試練は挫折であり、まさに彼の人生を変えるきっかけとなりました。
2回目 2007年8月 九十九さんとの出会い、灰原さんの死
1回目のターニングポイントから、ちょうど1年後です。まずプログレス法、ここでは前述の配置とほとんど同じです。
プログレス太陽とネイタル木星が調和的な角度です。違いは、その強さです。1年前と比べて、より星同士が接近しており、さらに力強い影響を彼に与えています。
社会的に認められたり、仕事が成功したり、引き続き恵まれた星の配置です。単行本では描かれていませんでしたが、確か特級呪術師に昇格されていますよね。呪術師としての順調なキャリアを歩んでいます。
つぎにトランジット法、ここでもトリガーとなる星の配置があります。それは、トランジット天王星とネイタル水星の調和的な角度です。
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天王星は革命や既存の方法を変更する力を司っています。そして水星は情報とコミュニケーションを表します。
まさにこの時、彼の思想が変化する考え方を教わりますよね。同じ特級呪術師の九十九さんとの出会いです。彼女との話の中で、呪いの生まれない世界を作る方法を教わります。
その夏、呪いが数多く発生していました。
夏油さんの術式は呪いを口から取り込み、自分のものとします。他の人には決して分からないあの味。彼の月星座は牡牛座です。本当は美味しいものが好きなのですよね。
それでも我慢して嫌でも口から飲み込むのです。一体誰のためでしょうか。非呪術師、弱きもの、そして仲間(呪術師)のためです。
しかし、彼は1回目の挫折経験から、その意義や永遠と続いていくこの道のりに疲弊していました。彼にとって九十九さんとの出会いは、この永遠と続く道のりにゴールの旗を立てることになりました。
そして、灰原さん(仲間)の死、七海さんの無力感を目の前にし、非呪術師を守っていく世界に対して迷いがより一層深まっていくのです。
3回目 2007年9月 派遣任務先での一般人の殺害
2回目のターニングポイントから、1か月後、夏油さんの運命を彼自身が選び取ります。
単独任務で向かった先で、小さな双子の呪術師(仲間)が、非呪術師から不当な扱いを受けている現場を目撃し、例の事件を起こします。プログレス法では、引き続き慈悲の心を強く感じています。
そしてトランジット法ではこの時、象徴的な配置がありました。トランジット土星とネイタル(個人の星)火星のアスペクトです。
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角度自体は調和的なものです。しかし、土星は試練を引き起こし、火星はやる気に火をつけます。
この時点で、彼の心は決まりました。呪術師として、非呪術師を守る世界のなかで、いつか呪術師(仲間達)の死を何度も見ることになるはずです。
そして今、彼の目の前に幼い呪術師がひどい扱いを受けています。彼自身の慈悲の心、目の前の試練、彼の心に火が灯された瞬間でした。
これら3回に渡るターニングポイントを経験し、そして、彼自身が持っている圧倒的な行動力により、呪術師(仲間)だけの世界=呪いが無くなる世界を本気で目指していくのです。
それは彼にとって、もう仲間を失わない世界になるのです。
まとめ
星の動きはトリガーとなりますが、その選択を選び取ったのは夏油さんでした。今回、星を眺めていて個人的に感じたことは、彼はとても後悔していたように思います。
その後悔は、非呪術師に向けられたものというより、同じ仲間達に向けられた思いだったように思います。
もともと穏やかな性格の方です。争いは好みません。自分の持って生まれた術式の特性により、強くなるために苦痛を伴わないといけませんでした。月星座おうし座の彼にとって、その行為は耐えがたいものだったはずです。
仲間のためならそれも我慢できたはず。しかし、「なぜ猿のために、私と私の大切な仲間たちが犠牲になるのだろうか」という非呪術師を蔑む気持ちが生まれてしまいました。
もう我慢が効かなくなったように感じます。
それでも、仲間を守るためだったとはいえ、非呪術師を犠牲にするという手段を選び取った自分を、ずっと心のどこかで嫌悪していたように感じます。
しかし、もう戻れなかったのですね。決めたら突き進む性格です。
あの事件で、退路を自ら断ったのだと思います。
夏油さんの圧倒的な行動力、着実に努力を積み重ねる力、組織を率いるリーダーシップ、どれも素晴らしい才能です。
その真面目さと行動力から、彼は自分の信じた世界を正解にして、呪いの世界を終わらせようとしたのだと思います。本気で信じようとしたのだと思います。
ちなみに彼が亡くなった2017年12月24日の星の配置は、トランジット木星とネイタル(個人の星)太陽が難しい星の配置になっていました。良い星同士の組み合わせであるものの、楽観的な見通しで計画を甘く見積もりがちです。
リカちゃんの強さか、乙骨さんの底力か、自分自身が逃げる算段か……、どの計画を見誤ったのか。それとも、もう終わらせるつもりだったのか。
この星の配置と最後の五条さんとの会話を見る限り、私は見誤ったのではないかと思うのです。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも皆様が素敵なじゅじゅライフを送っていけますよう、心から願っています。
この記事がいいなと思ってくれた方は、ぜひSNSやお知り合いの方、お友達と一緒に話のネタにしてみてくださいね。
ちなみに私の普段の活動は、youtubeで星座別の運勢動画を投稿しています。もしよかったら、毎月のメッセージとしてご覧になってみてくださいね。
参考文献、ヘッダー写真
・芥見下々 『呪術廻戦』(JUMP COMICS)
・『週刊少年ジャンプ』(集英社)
・Yuki 愛と呪いと活かし方と感謝
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