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【マダミス制作 虎の巻】#6 ストーリーラインの作り方

割引あり

 ゲームであり物語でもある、そしてプレイヤー全員でその物語を体験することになるマダミスでは、ストーリーラインの設計が非常に大切です。

 本記事では、マダミスにおけるストーリーラインとは何か、ストーリーラインをどのように作るかについて解説します。





◆ストーリーラインとは?

 ストーリーラインとは、小説・映画・ゲームなどにおける展開の流れのことです。
 マダミスでは、物語の流れだけでなく、思考の流れもストーリーラインに含まれるでしょう。また、シナリオ全体の展開の他にも、キャラクターごとのストーリーラインが存在します。

 ストーリーラインは、よく「起承転結」や「序破急」で説明されますが、それらを物語、思考、キャラクターなどのそれぞれの要素ごとに意識しながら制作すると、あなたのマダミスはより魅力的な作品に仕上がるでしょう。
 「起承転結」や「序破急」といった型に合わせた考え方は、後述の項で詳しく説明します。


◆ストーリーラインの重要性

 マダミスでは、傍観者として物語を見たり聞いたりするのではなく、プレイヤーが実際に登場人物となって物語を体験します。最初から最後まで飽きさせずに没入させ、登場人物として考え、行動し、選択してもらうためにストーリーラインの設計は非常に重要です。

 物語の展開がうまく組めていないと、以下のような問題が発生する可能性があります。

▶展開が一本道すぎる
・集中が途切れる
・展開に飽きてしまう

▶整合性がとれていない
・疑問を抱いてしまい、没入感が削がれる
・満足度が下がる

▶世界観や状況の説明が不足している
・行動や選択の理由に疑問を抱いてしまう
・登場人物として行動や選択をしづらくなる

▶意味のない展開や流れに合わない展開がある
・読後感がよくないと感じられる
・満足度が下がる

物語の展開がうまく組めていない例

 二転三転する展開だけが良いわけではありませんが、先が読めないワクワクする物語の展開を設けることで最初から最後まで楽しんでもらいやすくなるでしょう。

 シナリオを通して、何を伝えたいのか、どんなことを捉えてほしいのか、どこに面白さや感動を見出してほしいのかを意識してストーリーラインを組むことも大切です。

 また、思考の流れを整えるのも非常に重要です。プレイヤーの思考の流れを整理できていない例としては、以下のようなものがあります。

▶情報や指示の出てくる順序が整理されていない
・今、何をすべきなのか分からなくなる
・どう推理を進めたらいいのか分からなくなる

▶突拍子のない情報や指示が説明なしに出てくる
・展開についていけなくなる
・思考や感情が一時、途切れてしまう

思考の流れがうまく組めていない例

 驚きやワクワクを発生させるために、思考の流れに逆らう展開を入れることはあるかもしれませんが、補助や誘導もしっかり入れるのを忘れないようにしておきましょう。


◆ストーリーラインの型

 ストーリーラインの型は様々ありますが、本記事では「起承転結」「序破急」「四部構成」の3つをご紹介します。

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