文庫本の平置きのすすめ

最近、読みたい文庫本数冊を平置きにして机の上に並べている。そうすると不思議と定期的に毎日読み進める。毎日無意識に本の表紙が見えるからかしら。
視覚情報って大事だと思う。毎日視界に本の表紙が入るので、ついつい読んでしまうのだ。

ブックカバーをかけた本も一緒に並べているが、何の本だったか思い出す手間が増えるからかあまり読もうとは思わない。本棚にしまっている文庫本についても、背表紙の本のタイトルしか見えないので特に読もうとは思わない。
本屋で文庫本を平置きにしているのも、表紙を見て顧客が本を購入するからだと思う。本屋では場所が許す限り、売り出し中の本は表紙を前面にして置かれている。

本の表紙が視覚情報として眼から網膜に投影され、視神経を介して脳の中で画像として処理される。本を見た際に無意識に頭の中で行われている。言葉にはなっていないが、そこには結構な情報量が搭載されている。少なくとも背表紙の本のタイトルを見た時と比べると情報量は段違いであろう。

本を一冊ずつ読む、短時間で集中して読みたい本を読む場合にはこんなこと気にしなくてもいいのかもしれない。複数の本を少しずつ並行して読む際には、平置きにして机に並べるのが結構おすすめである。並べた本を見て今日はどれ読もうかなと考えるのもなかなか楽しい。

見えるって大事だと思う。見えないと買った本のことを忘れてしまう。読みたかった本のことを忘れてしまう。見えていないと自分のやりたいこと、自分の目標も忘れてしまう。脳のキャパシティは限られているわけで、必要なものは思い出せるような(忘れないような)仕組み作りが必要なのだ。

視覚情報を大事にしたい。なるべく余計な情報(モノ)が眼から入らないようなシンプルな部屋にしたいなぁ。見たいモノだけで埋め尽くされた自分のとっておきの部屋にしたいなぁ。

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