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第1回クリスマスのExhibit in Society(社会の中の展示)の企画を終えて🎄

クリスマスの時期に合わせて、
私が目指すExhibit in Society(社会の中の展示)という概念を小さく実現してみるプロジェクトを実行した。

一連の循環を達成し企画が終了したので
ここに備忘録としてまとめておこうと思う。

Exhibit in Society(社会の中の展示)とは、
以下の条件を含んだ概念である。

・Exhibit in Society(社会の中の展示)は、
社会から得た価値や社会の様相を【変換】してアートを作りあげ、
アートが社会から得た価値を 再び社会のあるべき場所に【返還】し、
社会の中でのアートの在り方や立ち位置、認識を変える→【変感】
という 3つの【ヘンカン】で構築された概念である

・アートによって社会から得た価値(評価、お金、認知度、ファンなど)は 私利私欲に使うのではなく、社会の在るべき場所に返還して還元していくべきである。

・価値の返還までもが そのアートの制作コンセプトに通じたあるべき形であることが美しく、
その還元の仕組みまで含めて 「アート作品」と呼ぶ。

・アートは財力や階級や能力で線引きされた閉ざされたコミュニティの中ではなく、
この社会を構成するあらゆる仕組みの中に 自立した役割を持って据えられる(展示される)べきである。

このような在り方を 小さな仕組みで試験的に一巡させたのが、これから記述するプロジェクトだ。

以下は企画の周知のために制作した簡単なクリスマス企画の概要と、Exhibit in Society(社会の中の展示)の仕組みの図である。

社会から受け取った価値(評価=いいね)を
お金という形に変換し、
子供の貧困支援の団体(認定NPO法人キッズドア)に寄付を行った
(変換レートは後に×10円に変更した。)
Exhibit in Society(社会の中の展示)の仕組みを表した図

まずメインビジュアルとなる作品をTwitter上に投稿し、
12月1日~25日までの 25日間で この作品に集まった いいね を×10円に変換し寄付をすることにした。

↓以下、投稿したメインビジュアル作品

「聖夜の寝言がベルを打つ」  正面
「聖夜の寝言がベルを打つ」 側面

↓投稿内容


期間中 1日1度 この企画の宣伝を行い、
結果 【372いいね】【65リツイート】が集まった。

↓企画終了の際の投稿


変換するレートは1円では金額として寄付受け入れの最低額に届かなかったため、
最終的に×10円で 変換することにした。

372件のいいね×10円 に変換し、
端数を切りあげて【3800円】という金額を
子供の貧困支援を行う「認定NPO法人キッズドア」様へ寄付することで

無事に返還の仕組みは完結し 、
Exhibit in Society(社会の中の展示)の小さな循環をやり遂げることが出来た。

寄付が完了した際の 返信メール
端数は切り上げて寄付した

今回のプロジェクトの継続はもちろんのこと、
Exhibit in Society(社会の中の展示)の概念を実行するこのようなプロジェクトを今後 いくつも立ち上げて行うことで、
この概念を実現し確立させたい。

アートと社会課題は、今まで数々のアーティストが 社会への批判や 在るべき世界の姿、人々への啓発などの思いを作品に込めて発表してきた。

しかし それらはいつも、

「アートが 直接 社会課題に手を出すことは出来ないが、作品を展示することで人々に訴えかけ啓発する役割がある

と解説されてきた。

アート作品には確かにそのような誰かの心を動かす力があると思う。

しかし私は、アートには更に大きな可能性があると信じている。

「アートが 直接社会課題に干渉し、変えていく」


そのような 、
社会を構成する仕組み の中に
役割を持ってアートが自立して存在する。

それこそが、社会の中の展示 であり

私が目指す
Exhibit Society(社会展示)なのだ。

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