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チャリティショップを始めたきっかけ

どうしてこのお店をやろうと思ったんですか?
というご質問をよく頂きます。

始めた理由は1つではないんですが、きっかけは動物の殺処分について知ったことでした。

文鳥をお迎えしたら動物をとりまく環境が気になりだした

私には犬猫のアレルギーがあり、今まで動物にはほぼ触れずに生きてきました。
それが、動物好きの旦那が文鳥を飼いたいと言い出し、文鳥をお迎えすることになりました。※アレルギー検査をして鳥アレルギーがないことを確認した上でお迎えしてます。
白文鳥のシロです。

すっかりふわころ手乗りになったシロ

ある日、シロの餌を買いにホームセンターに行った際に、ペットコーナーに足の悪い文鳥が売れ残り、光の当たらない隅においやられていました。
このまま売れ残ったらどうなるんだろ…。

人懐っこい性格のモモ

後から考えると、それが良かったのか分かりませんが、どうしても素通りできず、私はその足の悪い文鳥をお迎えすることにしました。
足は完全には治りませんでしたが、明るい性格の人懐っこい文鳥に育ち、我が家でぬくぬく元気に暮らしてます。

この一件から、動物が物と同じように売られ、扱われていることに違和感を感じるようになりました。

里親募集をしたら悲痛の声が集まった

その後、何気なくみていたInstagramで、里親募集の投稿が目に入ってきました。妊娠した野犬が捕まり、1週間という殺処分までの期限が付けられたため里親を探しているという内容でした。
私もその時、妊娠していて、妊婦の辛さを痛感していたのに、この犬は捕えられて殺処分まであと数日…?辛すぎる…。
このまま何もしないまま殺処分までの期限を過ごすことができませんでした。

しかし、私は動物アレルギー。里親にはなれません。
考えている時間もなかったので、とにかく出来ることでやってみたのはInstagramの広告で里親募集を募るということでした。仕事でSNSの広告出稿を行うため出稿作業は問題ありませんでした。

投稿元のボランティアさんに連絡をとり、拡散の了承を得て、すぐに出稿をはじめました。

「助けたいけど家が動物NGで里親になれないけど助けてほしい」
「殺処分なんてひどい。どうにかしてほしい。」

集まった反応のほとんどが私と同じ気持ちをもった悲痛のコメントでした。
その犬は動物愛護団体に保護され、一命をとりとめたものの、その後も引き続き犬や猫が捕獲され、死の期限が付けられていくというループは止まりませんでした。

しばらく里親募集の拡散を続けましたが、里親のハードルは高く、
また、命を救うためには必要だけど、この悲しい投稿を拡散し続けていいのだろうか…。という疑問も生まれました。

ポジティブに誰でも取り組める仕組みがほしい

つい目を伏せたくなる現実に、もっとポジティブな気持ちで向き合えて、
かつ、継続して取り組める仕組みがないのだろうか。

そこで、思い出したのがイギリスのチャリティショップでした。

イギリスでよく行っていたチャリティショップ「Mary’s living and giving shop」
オシャレで安くて大好きでした

チャリティショップショップは、
街の人や企業などから物品の寄付を受け、それらをお店で販売し、その収益の一部を社会課題の解決に役立てるお店のことで、イギリス発祥の業態です。
イギリスには1万店舗を超えるチャリティショップが存在し、お店(団体)によって寄付の使い道は異なり、癌の研究や、子供の貧困、動物保護、ホームレス支援など、支援先は多岐にわたります。

数年前にイギリスに少し住んでいたことがあり、向こうに住んでいる時はとにかくお金がなかったので、安く掘り出し物が見つかるチャリティショップはよく利用していました。

社会問題に大きな課題感をもっていてお店を利用するというより、いい物が安く手に入るからという理由で利用し、それが社会貢献につながる。というのも心地よく、家具から食器、おもちゃまで何でも置いている雑多なお店から、セレクトショップのような佇まいのお店まで、様々なお店があり、それらを巡るのはひとつの楽しみでもありました。

チャリティショップを立ち上げて、売上の一部を動物保護団体に寄付するのはどうだろう。
やりたいな。

と思ったのがお店を始めたきっかけです。

お店をはじめたきっかけは、犬猫の殺処分を知ったことがきっかけで、可哀想だから…ということはモチロンあります。

けど、それより何より、動物を誰でも安易に買える場所があり、また、安易に捨てる人がいて、それらを捕まえて里親探しには時間がかかるし、保護にはお金かかるし、じゃあ殺しちゃおう。という発想が、令和になった日本でもまだ変わらず、残り続けてなくなる気配がしない。

”殺処分”という強烈なワードが、もう麻痺して届かなくなりかけていた自分がいて、いろんなきっかけのおかげで、そのヤバさに気づいた今、思いついたチャリティショップというアイデアで、微力ながら抗ってみたいなと思いました。

と、立派そうなことを綴りましたが、普通の古着屋さんです。
難しいことは考えず、楽しみながらお店をやってます。
ぜひ、お気軽にお立ち寄りください。

★店舗情報★
ウズチャリティショップ
東京都江東区平野2丁目3-16ー103
清澄白河駅 徒歩10分
営業日:木・金・日 12:00~17:00 土 10:00~18:00 
日々の情報はInstagramで発信してます。



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