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ウズ・弥七
2022年2月26日 17:24
「とにかくあんたは女で姫なんだからそんなもんぶら下げないでくれ。」「じゃあ女の人の写真を見せてくださいまし」俺はその辺にあるチラシのモデルを指差した。「こんな感じかな」「わかりました」隣室に消えた男のサワガニ姫はすぐ戻ってきた。「これでいいかしら?」そこにいたのは…スーパーのおばちゃんだった。「いいよいいよ、とりあえずそれが一番無難かもしれねぇ」「よかったわ」笑うサワガ
2022年2月15日 19:57
「人間の写真か絵を見せてください」 爪だらけのサワガニ姫は何かを見て変身の練習をするらしい。「これが人体の図だ」俺が真面目な人体図を見せるとサワガニ姫は食い入るように見た。「わかりました」今度こそ綺麗な女性になれるか?かなり期待して待つこと15分、「もういいですよー」と隣室から声がした。「!!」そこにいたのは裸の男だった。「おい!それは男…人間のオスの格好だ!」「あらまあ
2022年2月6日 20:45
「とにかくもう嫌なんだよ」目の前の男は渋い顔をして言い放った。「お前という奴を、存在を感じたくねぇ」「なぜ?」「うぜぇし、しつけぇし、目も合わせたくねぇ」男とは知り合いを通り越した友人だった。私があまりにも馴れ合い、全てを話すのが嫌になったようだ。「もう俺の前に現れるなよ」そういうと男は出ていった。私は…取り残された。呆然と、宙を見つめ、思い出ばかりが頭の中を巡った。