無題

「とにかくもう嫌なんだよ」
目の前の男は渋い顔をして言い放った。
「お前という奴を、存在を感じたくねぇ」

「なぜ?」
「うぜぇし、しつけぇし、目も合わせたくねぇ」

男とは知り合いを通り越した友人だった。
私があまりにも馴れ合い、全てを話すのが嫌になったようだ。

「もう俺の前に現れるなよ」

そういうと男は出ていった。

私は…取り残された。
呆然と、宙を見つめ、思い出ばかりが頭の中を巡った。

終わり

お金が欲しいです。