映画備忘録2「ジョン・ウィック」
原題:John Wick
公開年:2014年
上映時間:101分
あらすじ
かつて殺し屋として名を馳せていたジョン・ウィックは、数年前に稼業を引退し、妻と平穏な日々を過ごしていた。しかし彼女は病に倒れ、帰らぬ人となる。葬儀が終わった夜、ジョンの元に1匹の子犬が送られてきた。それは亡き妻からの最後の贈り物だった。
ジョンは子犬と共に、新たな生活を始める──はずだった。
葬儀の翌日、ガソリンスタンドでたまたま居合わせた若者たちにジョンの愛車が目をつけられた。譲るつもりはないと彼が答えたその日の夜。ジョンの家に強盗が押し入り、愛車は盗まれ、さらに子犬が殺されてしまう。
大切なものを奪われたジョンは、封印していたかつての仕事道具を掘り起こした。伝説の殺し屋が復讐のために立ち上がる。
※以降ネタバレ含みます
①見惚れるアクションの数々
このキャッチコピーを考えた人は天才だと思う。
とにかく全てのアクションが凄い。マーシャルアーツや柔術等から影響を受けた「ガン・フー」なるもので襲い来る敵を次々と気持ちよく倒していく。ジョンの動きがあまりにも鮮やかすぎて、初見では何が起きてるかよくわからない。大体「その動き何!?」と「うわつよい」て感じで魅入ってしまう。
相手の射線から外れて反撃したり、ナイフを刺そうとするも抵抗されナイフの柄を殴ってちょっとずつ刺したり、絶対に脳天を撃ち抜くプロ意識だったりと、殺し方ってこんなに種類があるんだ!と感動する始末。安心と信頼の仕事人。彼はひとりひとり丁寧に殺していくのだ。
アクションに関してはもう語るより見てもらった方が早いので見てくれ。この映画は7割アクションで出来ている。
ちなみに私の好きな場面はクラブのところ。もっと言えば、正面から襲い来る敵をくるっと回っていなす所が特に好き。
②ストーリーは超シンプル
ジョン・ウィックは近年稀に見るレベルでシンプルなストーリーで構成されている。
裏で陰謀が蠢いているわけでもなく、誰かの計画に乗せられているでもなく、マジでただジョン・ウィックが愛車と子犬を奪った輩をぶち殺すまでの過程を描いているのだ。
序盤で復讐に至るまでの過程がしっかり描写されているので、我々も「いけー!ジョン・ウィックー!」とまるでプリキュアを応援するかのように彼の復讐劇を見守ることができる。
③裏社会の世界観がかっこいい
殺し屋専門のホテル、殺し屋専用の通貨、殺し屋社会独自のルールとなんとも心擽られる設定がこれでもかと盛り込まれているのもこの映画の面白さのひとつとなっている。全部がかっこいい。学生時代に見ていたら確実に真似していたであろうかっこよさ。いや大人でも真似したいけど。そっと金貨を出してみたい。
続編やスピンオフではさらにこの世界観が掘り下げられていったりする。最高。こういうのはなんぼあってもええですからね!
④不屈の男、ジョン・ウィック
主人公のジョン・ウィックには高い実力とは別に、人並外れた耐久性と鋼の精神力がある。あと悪運の強さ。これらが揃うとどうなるか。知らんのか?不屈の怪物が出来上がる。
高いところから落ちても車に轢かれても腹に穴が開いても彼は止まらない。ただでさえ高い耐久力に鋼の精神力というバフが掛かっている人間に、ブレーキは存在しないのだ。常にアクセル全開。復讐というガソリンが尽きるまで突っ込んでくる。怖い。
この不屈さは味方にいると大変心強いが、絶対敵に回したくないタイプだ。ホラー映画なら間違いなく彼は怪異側。実際、彼の逆鱗に触れたヨセフ(子犬を殺した主犯格)も途中からは完全にホラー映画で逃げ惑う人間のそれになっていた。
このずば抜けた不屈の精神が、のちの続編で猛威を振るうことになる。
総評
なんで今までこの映画を知らずに生きてこれたのか。公開年2014年?9年前?9年も知らんかったんか?赤ちゃんが小学3年生に、小学3年生が高校3年生になるくらいの間知らなかったと?
今回ジョン・ウィックを知ったのは最新作のジョン・ウィック:コンセクエンスに真田広之氏が出てると聞いたからだが、いやぁ出会えて良かった。ガンアクションからCQB、CQC、独特の世界観、スーツでの戦闘。私が見たかった全部が詰め込まれた夢のような映画だった。
個人的には、ジョン・ウィックがヘッドショットを基本としているために敵は絶対殺すマンになっているところが特に好きなところ。
キアヌ・リーブスがめちゃくちゃかっこいい。好きになった。
注意点
子犬が死ぬ。このシーンだけは本当に辛く、初っ端で泣いた。苦手な人は序盤飛ばした方がいい。
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