悠々と生きたい

芸術系の大学に通う二十歳の女の日記。本と音楽とお化粧。中学生の時に初対面の子に早川みど…

悠々と生きたい

芸術系の大学に通う二十歳の女の日記。本と音楽とお化粧。中学生の時に初対面の子に早川みどりに顔が似てるっていわれた。

最近の記事

平和的解決のもとに生まれたゾンビ家族

「もし家族がみんなゾンビになったらどうする?」 ふとドラマを見ていてそんな恐ろしくくだらない質問を家族に尋ねたくなった。 母も父口を揃えて「みんなゾンビになればいい」と言った。 私は笑いが止まらなくなった。 人間としての尊厳を保つことよりもゾンビとして共存することを選ぶなんて、、 なんて斬新!平和的解決すぎる! 挙句に弟までもが「別に何もしない」と言い出す始末。 少なくとも口を揃える意見ではない。 しかし、私自身ゾンビになった家族の脳天を打ち抜くことより、みん

    • 明日から午前中も生きる

      寒い寒い寒い!!!!!! 冬はとにかくこれに尽きる。おまけに寒がりなせいで厚着ばかりするから変に不快な汗をかいてしまう。夏の方がずっとマシ。 初めての面接は散々だった。その業界専門で学んできた人と私の二人対面接官という構図だったのだが、彼にばかり質問してお前はお門違いだと言わんばかりだった。私も必死にお得意の八方美人で対抗するも、敵は私のいうこと全てを否定するスタイル。脈なしこの上なし!!!! でもやっぱり一緒に面接を受けた彼を見て、自分がやりたいことを一つに絞ることの

      • 上等なブックカバーと栗のクープ

        今日は大学にちょっとした用事があったのでその帰りに1人で二子玉川まで足を伸ばした。 二子玉川はまだ行ったことのない土地で、何かの番組で女性の憧れの街として紹介されているのをみてからずっと行ってみたかったのだ。 いつもなら誰かを誘うけど今日はひとり。 カフェで優雅に小説でも嗜んで、荒んだ自分を浄化する必要があるように思えた。 lisseteというカフェでお目当ての栗のクープを頼む。クープが何かわからないけれどそれはモンブランのような出立ちだった。 モンブラン?のくるく

        • 自己中女の逢引前夜祭卍

          デートの前日ってほんとたまんない。 30個もあるピアスの中から一番揺れるピアス選手権を開催して、お気に入りのワンピースを眺める。(優勝はパールに縁取られたあのピアス) それから顔の生毛が一ミリでも残っていないか何度も確認する。 ちょっと高いパックをして薔薇の香りの化粧水(オフィシャルユニバースビュリーパリスのやつ)を全身にしみ込ませる。 仕上げにリンパを流して顔とデコルテのむくみをクリアに。 最高に女の子になって羽毛布団の中で目を閉じてやっと気づく。 明日デートす

        平和的解決のもとに生まれたゾンビ家族

          ハロウィンはケルト人の収穫祭です

          今日は昼からオンラインの模擬面接があるからその前に課題(永遠にノートに漢文を書き出してPDF化して提出する)を片付けてちょっと面接のお勉強。 サテンのルームウェアを着ていなきゃいけないはずのマイルームでバッチバチに真っ黒のスーツでキめて就活メイクをかます。 元彼と出会ったのも就活でグループワークの時に怯まずに話を軌道修正できるところにくらっときちゃったんだよな。なんて頼りがいがあるの!って。 ヤバTの曲にもあるけど肩幅広い人の発言って説得力が増す気がする。 本能的に強

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          アシタカと私鉄

          一駅210円の私鉄にて日曜日にデートする予定の男の子とバイト終わりのランデブー。 パスモのチャージが終わるまで待ってくれるセイジツでシンシな年下の男の子。 母性本能はくすぐられるけどやっぱりセクシーさに欠けるなあ。 「自己肯定感の低い女はクズに引っかかりやすい」ってよくいうけどあれは結構理にかなっている。 単純に自分の中での自分の価値が低いから、「自分を大切にしてくれる」っていうポテンシャルを持った男よりも単純に健康で足が速くてセクシーであることに魅力を感じるのである

          アシタカと私鉄

          パリ行きてえ

          六本木の文喫に行った時にグッときてつい買ってしまった本。 パリジェンヌたちの生き様と思考がおしゃれな言葉と写真で編集されていて読んでるだけで自分も同じ人種になった気になってしまう危険な本。 コロナが流行ってフランス旅行なくなった自分をストイックにいじめるストロングスタイル。 履歴書書く合間にYouTubeでパリの女の化粧事情に関する動画見てたんだけど、彼女たちはお粉とマスカラだけで生きてるらしい。(特別な日にだけ赤リップをつけるらしい)ダウト!!!!!絶対眉毛描いてる!

          パリ行きてえ

          愛が足りなくても週末はくる

          今日は母と浅草橋にビーズを物色しに行った。 友人が主催する渋谷のフリマでzineを売ることになったのだけれど、そこに一緒に母が作るビーズのアクセサリーも置かせてもらえることになったので材料集めをしに行ったのである。 abnoというcafeあんどbarは入り口が金の自動ドアになっていてまるで千夜一夜物語に出てくる開かずのトビラみたいだった。つい呪文を唱えそうになった。 お目当てのクロワッサンの卵サンドはなかったけどオープンサンド(ツナとパプリカのやつとサーモンとアボカドの

          愛が足りなくても週末はくる

          くだらない日

          なんだかうまくいかない日というのは往々にしてうまくいかないものである。 久しぶりの対面授業に寝坊して行き損ねる。アルバイトから木曜にしたミスの問い合わせがある。オンライン説明会で出席票を出し損ねる。エトセトラ。 何より最悪なのは12月みたいに寒いこと。 こんな日には思い切り気取らないとやってられない。 ボウタイの白いブラウスに袖にも金ボタンがついているイカしたカーディガンに黒スキニーにジャケット。その上に母が若い頃服飾学生から買ったという黒い襟がくしゅくしゅっとなって

          くだらない日