走馬灯のような夢を見た話
最近ブログを始めてから不気味な夢の話しか綴っていないことに気が付いたので今回は、少し楽し気な夢を綴ろうと思う。友人達と焼き肉を食べる夢だ。
気が付くと私は、もう店の中にいた。少し古びた居酒屋のような雰囲気を醸し出している店だった。玄関先にレジがあり店員のお姉さんが「いらっしゃいませ!」と笑顔で出迎えてくれていた。
周りには、保育園から小、中、なかには高校も一緒だった地元の友人たちがいて心を躍らせながら案内された奥の席へと歩いていく。
高校から離れ離れでほとんど会えていなかった奴らもいてなんとも懐かしい雰囲気だった。
友人A「おひさやん~!元気しとった?w」
友人B「先行ってるで~」
友人C「え、まって!ウユちゃんやん!久しぶり~」
友人D「おぉ~ウユやんetc」
みんな元気そうだった。
個人的な話だが私が学校生活を共にしてきたこのクラスは、全員仲が良かった。多少のいざこざはあったけれど最後にはきちんと元に戻る、とても楽しい自慢のクラスだ。すごく平凡な田舎町の学生だが友情の硬さだけは、どこにも負ける気がしない、そんなクラスだ。
話を戻そう。
私もみんなに続いて案内された席へ向かおうとする。すると高校卒業後、自衛隊に入隊した友人が店員と何かコソコソ話をしているのが視界に入った。
俺「なーにしてんや、はよいくでー」
友人「ここでの会計、、、僕のカードでお願いしていいですか、、、?」
店員「あ、、、はい!かしこまりました!それではこちらにカードを、、、」
やられた。私がおごる気だったのに。先を越されてしまった。すごく悔しかった。
「おー!お前もとうとうクレカ持つようになったんか!!w」
悔しさを隠すよう見栄を張って友人に明るく話しかけた自分がより一層ダサかった。
友人「まぁね///」
ニヤニヤしながら照れる友人。「やっぱこいつ根がいいやつなんだよな」と幸せそうな彼の顔を見て素直にそう感じた。
俺「ほら!みんな待ってるから~はよいくで!」
みんなが通った通路を遅れて二人で歩いていく。席は入り組んだ通路の奥だった。
左は壁。右には四人テーブル個室が通路沿いに二つ。全て満席のようだった。突き当りにも似たような個室があり通路が左右に分かれている。
そこを左に曲がり少し行ってまた左に曲がる。右側は大開口窓になっていて外の景色が一望できた。空は曇っていた。集まったのは夕暮れ近くのまだ少し明るい時間帯のようだ。
通路をまっすぐ、二つ目の個室が私たちの席だった。
コの字型の席で私は奥のド真ん中に座らせられた。私から見て左側は女子たちの席で、右側が男子たちの席になっていた。
誕生日でもないのに特等席に座っているような、そんな罪悪感を少し感じながら一人一人の顔を見る。
みんな少し老けたな。
でもやっぱり何も変わってない。
笑顔も 笑い方も 騒ぎようも いつものノリも
何一つ変わっていなかった。
しばらくしていつも騒いでいた三人組がトイレから戻ってきた。全員が集まった。
だれか気の利くやつが注文したのだろうか、店員が生ビールをジョッキで持ってきた。
淡々とテーブルに置かれるジョッキをリレー方式で奥の奴らに優先して渡す友人たちの連係プレーが素晴らしくて泣きそうだった。ジョッキを頼んだのは男子だけかと思ったら、女子も数人ジョッキを片手に騒いでいた。その中にはジョッキの似合わない奴もちらほらと見受けられた。
友人「かんぱぁぁい!!!」
みんな「かんぱぁぁぁい!!!!!!」
リーダー的存在の友人の掛け声に続くようにみんなが叫んだ。
ほとんど肉も焼けていないのにみんな一斉にビールを流し込んでいる。
「みんなはやいってw」とはいいつつ私もがぶ飲みしていた。
みんなマスクなんかつけていなかった。コロナのない世界だから当然なのかもしれない。
どんちゃん騒ぎをしてるみんなの笑顔を眺めながら目が覚める。
すごく楽しくて、温かくて、懐かしい。そんな夢だった。
まるで走馬灯のような。
この話をインスタのストーリーにのっけたところ、一人の友人から「現実にすればええんやで」「今度みんなであつまって飲もうや!」と、あたたかいコメントが届いた。私はとても恵まれている環境にいるんだなとつくづく痛感した。
これからも友情を大切にしていこうと思う。
投稿がいつも不定期ですが、まだまだいろいろと記載していくのでぜひ覗いてみてほしい。
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