初めて予知夢を見た話。
初投稿を飾るのが「予知夢」という何ともSFチックな話題だが、決して誰かを助けたり、いいことがあった訳ではなく単に友人のこの先の行動を先読みできただけである。
しかし、予知夢というモノは、実際に体験すると当時の情景を鮮明に思い出せるほど脳裏に残るものだ。
「この光景、どっかで見たような、、、!」という衝撃を味わったことは無いだろうか。世にいう「正夢」「デジャブ」「既視感」というやつだ。
研究者の中にはそれを「脳のバグ」だと考える人もいるが、私が見た予知夢は「バグ」と一言だけで片付けられるようなものではない不思議な体験だった。
私が小学6年生の頃の話である。運動会間近の楽しい時期だった。
私が通っていた学校の運動会では、各色ごとに数分間のパフォーマンス発表がある。
その年の流行りのダンスを踊る色、揃った振り付けを踊ることで連帯感を魅せる色、年少組を前面に出し可愛らしさを表現する色と様々だった。
私達は最年長として、パフォーマンスの構成を考える立場にあった。各色ごとのリーダー、副リーダーが集い決まった内容を他学年に伝えるのが主な仕事だった。
今回の主役となる友人"A"は、まさにその、パフォーマンスの内容が書かれている原稿を抱えているところだった。中身はダンスの振り付けが棒人間で描かれているものだ。
教室の入口近くにいたAを私は、後ろにある自分の席から何気なく眺めていた。
と、その瞬間これまでにない衝撃と既視感に襲われると同時にこの後Aがとる行動が頭の中に映像で流れ込んできた。
私の頭が「あ、これ夢で見たやつだ!」と悟る時にはもう既に体は動いておりAに話しかけていた。
困惑しているAに私は、必死に問いかけた。
私「この後、この原稿を Y(別の友人) に渡すよね!?」
A「そ、そうだけど、、、?」
私「渡した後この棒人間の形がおかしくて二人で爆笑するよ!!!」
A「そうなの、、、?」
自分でもおかしなことを言っていると思った。
しかし、それを上回るほどの自信があった。
その後私はいったん席に戻りこれから起こるであろう出来事を今か今かと待ち望んでいた。
結果、私が見た夢と同じ光景が流れた。
見た夢から何一つ狂いなく動く同級生たちが一周まわって不気味にも思えた。
それと同時に何かの能力に目覚めた気分でもあった。
「これからは予知夢をいっぱい見て、予言者として有名になるんだ!」とワクワクしていた当時の夢を打ち砕くかのようにそれ以来、予知夢を見る機会は減った。
これが私が体験した人生初の予知夢である。
なんとも奇妙で、どこかワクワクしそうな
そんな時間だった。
ちなみに「人生初」と言ったのは、ここ最近でもたまに予知夢らしきものを見るからだ。
しかし、この時よりも夢を見てから、実際に起こるまでの期間が長い時がほとんどだったため、予知するまでに至ったためしは無い。
他の予知夢体験も記事にしようと思う。
少しでも興味が湧いたら、覗いて見て欲しい。
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