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【超初心者向け】ミニマリスト、誰でもなれるよっていうお話。




はじめに

あれは私がまだ未就学児だったときのこと…当時ものすごくお気に入りだったトレーナーを腰巻きして観光地におでかけしていたところ、帰り際になってトレーナーがないことに気づいて大パニック。落とした場所に何も心当たりがなく、観光案内所に連絡しても届いていないとのこと。結局最後まで見つからず、その時のショックを約5年引きずって生きました。

その経験から、ものを失うという経験全般が怖くなってしまったのです。よって、新しいものを買っては溜め、捨て作業を拒み、手放すときは涙を流すほどでした。

そんな私がミニマリズムを通して部屋をすっきり綺麗にできた体験から、ものが多過ぎる状況からミニマルな生活にシフトできた具体的な片付けのステップと考え方をシェアさせていただきます。ものを手放す・捨てる行為に抵抗がある方へ向けて、少しでも参考になることが書けていたら幸いです。



私流ミニマリストの定義

ミニマリストという単語を見て想像する人物像、皆さんはどんなものを思い浮かべますか?
何もない部屋で修行僧のように精神統一している人?ジョブズに影響されて毎日同じ服を着てる人?異様なまでのアップル製品信者?硬い床に直で寝てる人?何でも手放すことが快感になっているちょっと変わった人?ついには大切な人間関係さえも捨ててしまおうとする冷酷な人?

こんな条件なら、自分はミニマリストになんてなれないよ…

これらのイメージ、半分は正解(というよりそういう傾向にあるという実態)で半分は間違いです。

私は3年間に渡り海外(主に欧米と韓国)と日本のミニマリストの方の動画をとにかくたくさん見てきたのですが、海外に比べて日本人は「とにかく減らさなくては」といったやや脅迫的にものを手放している傾向にありました。ストイックな国民性のあまり、「ものがなければないほどよい」という曲解が発生しているのです。個人の範囲での実践なら自由にしたらよいですが、それをミニマリスト界隈のスタンダードにするような動きはいくらなんでもやりすぎだと私は思います。

そんな中でも、両者に共通しているミニマリストの特徴がありました。
これがおそらくミニマリストの定義として世界的に浸透しているものであり、今後の説明の大きな根拠となり得るものなので共有させていただきます。

自分にとっての必要最低限のものに囲まれて暮らす人
・「生きるために必要なもの」「心や体が満たされる・癒されるもの」「自分にプラスの影響を与えるもの」を自分で取捨選択できる
・自分の管理が行き届く範囲及び欲求の「適正量」を理解している
・持ち物を有効活用できる

ご覧いただいたとおり、必ずしもめちゃくちゃものが少ない人のことをミニマリストと言うわけではない、ということを念頭に置いていただきたいと思います。トゥーマッチだと思う部分をそぎ落とし、自分にとっての必要最低限適正量を知って活用できていることが重要なのです。

よって、六畳一間にローテーブルと座布団しか置いてない人や、年中ベーシックコーデしか着ていない人のことだけを指すわけではありません。お洒落な服を着てもいいし、観葉植物を置いてもいい。大きなぬいぐるみやアニメのフィギュア、可愛いドレッサーを置いてもいいんです。交友関係を広げてもいいし、旅行だって行きまくっていいんですよ、それらが自分の人生に必要だと断言できるのであれば。そして、それらをしっかり活用できているのであれば

なにも、まっさらこそが正義というわけではありません。それで暮らしにくかったら本末転倒なので。
例えばこんな感じのお部屋でも、自分の人生に必要なものに厳選し、それら全てを活用できているならミニマリストと言えるのです。
ちなみに海外のミニマリストさんはこんな感じ。絵画や植物が飾ってありお洒落。日本で言うところのシンプリストに近い印象ですね。



ミニマリストになる利点

ミニマリストに対する誤解を解いたところで、では何故ミニマリズムを生活に取り入れるとよいのか、ということについて解説していきます。
私が思う「ミニマリストになる利点」は以下の5つです。

・生活にかかるお金が減り、自由に使えるお金が増える
・ものを厳選するため、探しやすくなる
・空間を広く使えるため、心のゆとりができる
・掃除の手間が減る
・時間の余裕ができ、活動的になれる

「足るを知る者は富む」という言葉がありますよね。買い物に行って可愛いものを見つけても「その用途で使えるものはもう持っている」と気付けて同じ用途のものを買わなくなったり、すぐに壊れて捨ててしまいそうなチープなものをちまちま買わなくなるので金銭面と部屋の空間に余裕を持てるようになります。また、ものの数が少なければ定位置を決めやすく、探し物の時間が格段に減ります。今までものに費やしていたお金・時間・空間が削減できることで、不思議と気持ちに余裕ができるものです。

こうして文章だけを読んでいると、なんだかあやしい勧誘か胡散臭い教材販売かと疑心暗鬼になると思います。でも実践してみたら事実だと気づくはずです。全ては着手した者のみぞ知る…ですね。

しかし一方で、必要なものまで手放して不便を強いてしまうのはミニマリストにあるまじき行為です。何故なら、ミニマリストは本来自分に必要なものを手元に揃える代わりに不要なものを手放して生きているからです。例えば極寒の冬に防寒具がなければ凍えてしまいますし、学生が教科書や単語帳を手放して都度クラスメイトに見せてもらうというのも迷惑な話です。そこはわきまえておきたいですね。

一方で、洗濯をコインランドリーでまかなったり、銭湯や外食を活用するなど、外のサービスを利用することで持たない生活を実現されているミニマリストさんもいらっしゃいます。もし経済的な余裕があれば、「借りる」という方法を用いて所有しない手段を選べるかもしれませんね。



【コラム】ミニマリズムを知るための書籍

ミニマリスト界隈ではド定番として紹介される書籍。この本からミニマリズムブームが始まったような気がします。はじめの一歩にどうぞ。


スピリチュアル要素の多い内容ですが、良い運を迎え入れるにはその空間を綺麗にする(スペースクリアリング)ことが大切!ということが書かれています。掃除本として紹介されることが多いですが、不要なものを手放す大切さがわかるのでミニマリズムに通ずるものがあると思います。


ミニマリスト界隈で知らない人はいないであろう、しぶさん。かなり厳選されたもので暮らしており、人によっては尖っていると思うかもしれません。しかし、彼の人生経験から語られる持たない暮らしの良さや判断方法など、ハッとさせられる考え方を学べます。おすすめです。


可愛いイラストとわかりやすい解説が魅力。ゆるっとミニマリズムに手を出しやすい入門書的立ち位置だと思います。YouTubeでも捨て活の方法を発信されており、個人的にお気に入りのミニマリストさんのひとりです。



実は難しくない、ミニマリストになれる5ステップ

ミニマリスト(=必要最低限のもので生活する人)になるファーストステップは、持ち物の厳選にあり。不要なものに埋もれて必要なものが見つからない…という現象を卒業しましょう。
まずはお財布や小さな引き出しなどのスモールスペースから始め、徐々に対象を大きくしていくことをおすすめします。空気を通すため、スペースに対して最大8割までの収納を目標にしてみましょう。そして、どこを片付けるにも、以下の5つのステップを踏んで実践してみましょう。

さあ、準備はいいですか?


①収納スペースを決めてしまう

まずは今ある収納の体積・容積を把握し、持ち物が収まらない現状を知りましょう。例として、服を収納しているボックスのうち1個だけでよいので中身を全出しして、その空間をじっくり見てみてください。「いつも押し込んでたから狭いと思ってたけど意外と広かったんだ…」という発見があるかもしれません。もし今まで全て収まっていた場合でも、パンパンになるまで物が押し込まれて収納そのものが悲鳴を上げていなかったかを確認してみてください。

ここでの「収納」は、収納ボックスやクローゼットだけを指す言葉ではありません。お財布、バッグやポーチ、デバイスのストレージ、シンク下・床下・ロフト収納、そしてあなたが暮らしている部屋やお家そのものも、いわば物を収めるための「収納」です。そう考えてみると、「床にものが多くて足の踏み場がない…」「スーツケースの中身、前回以降手つかずだな…」「スマホのストレージ、いつも足りないんだよな…」などの心当たりが出てくるのではないでしょうか。

例えばお財布を整理するなら、一回中身を全て出して容量を確認しましょう。今までレシートやポイントカードでパンパンだったその子も、何も入れなかったらこんなに軽くて扱いやすいのか…と思うことでしょう。同様にクローゼットも中身を全て出して、このスペースにこんなにたくさんのものを詰めていたのか…と顧みると、同じ収納でも見方が全く違ってきますよね。

あなたのポテンシャルもきっと、想像以上のキャパがあるはず!


②捨てるに値しないものを最初に確保してしまう

収納容量を把握したら、まずは絶対に捨てたくない・捨てるに値しないものを優先的に収納してしまいます。これを率先して行うことで、自分が本当に大切にしているものを把握し、その後の物の厳選の際に選定基準として役立ちます。

捨てるなんてあり得ない!というもの
【例】スマホ、仕事道具、公的書類(パスポート、免許証、書類、印鑑、年金手帳など)、通帳など

このとき、手放した場合に手続きや生活に支障が出るもの、同等の機能の製品を買い戻すことが困難なものを優先的に確保することが大切です。また、日常的な出番は少なくても、いざという時に必要な冠婚葬祭用品(特に喪服)はここに分類するとよいでしょう。

特に思い入れがあるもの
【例】再現像できない昔の写真やアルバム、すごく気に入っている服や靴、思い入れがあるCDやグッズ、その他良い思い出に関連したものなど

過去の思い出の品も手放す方がよいという考えの人もいらっしゃいますが、できない場合は無理にそうする必要はありません。自分の中で踏ん切りがつかないうちは、まだ捨てるタイミングではないのです。
一方で、写真や動画に収めて後から見かえしたら気持ちが楽になって手放せたというケースもあるので、迷ったら一度実践してみてください。方法は④でご紹介します。

掃除に必要なのはポジティブシンキング!だと思うのです。


③明らかにいらないものをゴミ袋にぶち込み、見えないところに持っていく

絶対に捨てないものを確保した後は、絶対にいらないものを排除します。レシートの山、飲みかけのペットボトル、消費期限切れの食材や調味料、消費しきれないストック品、何年も前のヨレヨレのヒートテックや伝線したストッキング、取れない染みがついてしまった服、枯れた花や観葉植物、カビだらけの布団、壊れたまま放置していた家電も対象です。

一度捨てると決めた意思を揺さぶらないために、絶対視界に入れないようにするのが肝。コツとしては、ゴミの日をめがけて作業するとすぐに捨てられるので後腐れがないと思います。粗大ゴミ回収や家電回収の段取りもすぐに行いましょう。再利用できそうなものはリサイクルショップや衣類回収ボックスに持って行くとサステナブル。このとき、間違っても利益を求めてはいけません。大事なのは、いらないものときっぱり決別すること。

誰だって綺麗な環境に住む権利があるんだよ。


④迷うものは、一旦写真に撮って見えないところに持っていく

さて、絶対に捨てないものと絶対に捨てるものをピックアップしてみると、最後に残るのは捨てるか迷うものだと思います。
必要不可欠ってわけじゃないし、無くても困らないけどあったら便利だよな~と思って踏み切れないもの、高かったという理由で捨てられないバッグやアクセサリー、ヨレヨレだけど着続けている服、使い切れず死蔵されていく化粧品や文房具、プレゼントでいただいたけど使ってないものなど、後ろめたいものが山ほどあるのではないでしょうか。

私個人としては、そのようなアイテムは全て手放してきました。理由は、今の自分にふさわしくないし、それらを気にしている間は過去の記憶に囚われているのと同じだと思ったからです。

大概のものは、何かしらの記憶と結びついていると私は考えています。例えば私の場合、人目を気にして集めていた美容品や、嫌な経験が多かった学生時代に買い漁っていた百均の品々たちが視界に入ることによって、その記憶を呼び起こしては自己肯定感をマイナスにしていることに気づいたのです。なので、もし何かしら嫌な記憶が思い浮かんだり、後ろめたい気持ちになってしまうものに関しては、潔く手放すことをおすすめします。

また、ものはいずれ劣化します。一見大丈夫そうに見えても、一定年数経っていれば何かしらのガタは生じています。向き合っているその品物は、今現在の自分に役立ってくれているのか、自分を美しく見せてくれているか、ガタが生じても尚使い続けたいものなのかを問うてみたら、案外必須なものではないということに気づいたりするかもしれません。

…などと少々偉そうな言い方をしましたが、いきなり全部手放すのは無理!という方もいらっしゃることは百も承知です。ですので今回は「迷うものは一旦写真に撮って見えないところに持っていく」という方法をご提案します。

やり方は簡単3ステップ!一緒にやってみましょう!

①対象物を写真に撮った後に箱に入れ、押し入れの奥など目につかない場所に置いておく
②現物を視界に入れず、画像だけの情報で数日~数週間過ごしてみる
③1回も思い出さなかった・使わなかった場合、視界に入れずに手放す

ここで注意すべき点があります…③を実行するときに大きな敵が姿を現すのです。それは、①で全てのものを裸の状態で1つの箱に入れていた場合、分別時にそれらと再会してしまうという事態です。数日~数週間せっかく忘れていたのに、まるで旧友と再会したかのようにテンションが上がって「やっぱり必要!!」と勘違いしてしまうのです。今まで使わなかったのに、どうしてこれからも無くてはならないものになりましょう。そうしていざ再利用したとしても、絶対に使わなくなるときが来るのです。そうなるくらいなら、①で箱に入れる際にこうしてください。

\\\小分けのゴミ袋に分別した状態で入れ、大きめの箱に全てぶち込む///

こうしたら捨てる際に袋ごとそのまま出せばいいので、再会マジックに惑わされることなくすぐにゴミ収集に出せます。

まだ使えるのにもったいない…と思うものもあるかもしれませんが、使えるのに使われていなかったものや、それらに圧迫された空間の方がもったいないと思います。
少し厳しいことを言いますが、ここで自分を取り巻く環境やものに対する決断ができなければ、これからの人生における重要な決断も失敗する確率が上がります。身辺整理・ものの厳選は、自分にとって本当に必要なものや価値基準などを含めた決断力を養う重要な機会となるので、くじけそうになってもなんとかやり遂げてください。時間はどれだけかかっても構いませんし、何度やり直しても構いません。

ユンジョンハンとのお約束!!

万が一捨てることに抵抗があるなら、リサイクルショップやフリマアプリ、宅配買取に出してみることをおすすめします。ここでも利益を考えずに、教え子を送り出すような寛大な心で見送りましょう(?)。


⑤ものの最期(行きつく先)を想像して買い物する

部屋から不用品を追い出したら、最後に意識改革を行います。ここでの意識が、これからのあなたの人生に大きく関わってきます。

ここでよく言われるのが、「ものの出口を考えて買い物しましょう」というフレーズです。それも勿論大切ですが、私は「ものの最期(行きつく先)を想像して買い物する」を推奨します。ほぼ同じに聞こえるかもしれませんが、微妙に意味合いが違うので説明させてください。

昨今はサステナブルやSDGsなど、環境問題解決に向けた様々なアクションが紹介されています。最初にことわっておきますが、私は環境活動家でもなければ、山奥で自給自足の生活をしているような人間でもありません(憧れはあるけど)。しかし、ものを中途半端に使い捨てたり、活用しきれないまま使用期限切れで捨ててしまうのは、ものにも環境によろしくないという意識をずっと持っています。

そこで、私は以下のようなことを心掛けてものを選ぶようにしました。

・死蔵しない(使い切るまで次を買わない)
・レンタルで解決できるものは借りる
・捨てるのに手間やお金がかかったり、せっかく買っても放置されるような未来が少しでも見えるのであれば慎重に考える
・大事に使って寄附やリサイクルに出そうと思えるような循環型消費を心掛ける(サステナブル志向)

「あれ、でもさっきは使ってないものは使える状態でも手放せって言ってたのに」と思った方もいらっしゃるでしょう。この表現には私なりの意図があります。

例えば何かを習い始めるとき、まずは何も知らないフラットな状態から入って、指導を受けながら徐々に情報を得ていきますよね?それと同じで、新たなもの(または情報)を部屋に入れる前に、一度部屋全体をフラットにする作業が必要だと思うのです。

まだ使えるものも手放した理由は、今あってもどうせ使わないからです。「もったいないから…」という理由で使いもしないものを部屋に置いて腐らせるより、「いい勉強になったな、次からはものを無駄にしないように慎重になろう」と思って潔く手放して、吟味に吟味を重ねて本当に使いたい(使い切りたい)と思うものを新たに入れた方がものを大事に扱えていると私は思います。そしてそれを最後の最後まで使い切れたら、サステナブルに一歩近づくのではないかと思うのです。

全てのものに感謝の気持ちを忘れずに。



以上が、私流の「ミニマリストになれる5ステップ」でした。長々と書きましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

続いて、今回私が個人的に書きたかった内容に入っていきます。番外編のようなものですので、気になった方のみ引き続きお付き合いのほどよろしくお願いいたします。



【番外編】オタクにミニマルライフは難しい?!

どうせ自分には…(絶望)

結論、そんなことはありません。

改めまして、K-POPオタクのミニマリスト見習い・うゆです。
私は超がつくくらいのK-POPオタクであると同時に、ミニマリズムを実践して4年目になります。

ここからは「ミニマリズム×推し活」というテーマで、物も情報も膨大な推し活をどのような方法で自分らしく楽しむかについて、個人の経験を基に文章化していきます。推し活で疲弊し、もっとサイズをコンパクトにしたいと思っている方の参考になれば幸いです。


ミニマリストオタクは3パターン

オタク(※ある界隈の熱狂的なファンを指す言葉)がミニマリストになるパターンとして、以下の3通りあると私は考えています。

①推し活を制限せず、日常生活を最小限(不便がない程度)にする
②推し活を最小限にし、日常生活を制限しない
③推し活も日常生活も最小限にする

順番に解説していきます。

まず①は、推し活への時間やお金を惜しみなく費やす代わりに、生きるためのコストをできる限り抑えるという考え方です。例えば固定費(家賃、光熱費、通信費等)を下げたり、自炊や節約で浮いたお金を貯金するなどして推しに貢ぐ資金を調達するといった努力ができる方向けです。とにかく推し命!な方はこのスタイルがぴったり。

続いて②は、推し活に費やすお金や時間を抑える代わりに、自分にとって望ましいと思う生活水準を保つという考え方です。推しのことも大切だけど、今よりも質素な生活をするのは抵抗があるという方、推し活でここにフォーカスしたい!という部分(例:現場に行くことに命を懸けてるけどグッズはそんなに興味ない)が決まっている方、いわゆるライトオタク(ほどほどに広く浅く応援している方)の場合は、受け取る情報量を減らしてお金をセーブし、その分のQOLが下がらないよう、美容やお出かけなどで自分で自分を満たしてあげるのが良いでしょう。

最後に③は、推し活も生活費も必要最低限に抑えるという考え方です。これはコンパクト・シンプル・ミニマルの3拍子を叶えたい方や、推し活以外に成し遂げたい目標や打ち込んでいる趣味がある方にぴったりです。
切り詰めた印象を持たれるかもしれませんが、本人はどこにどれだけ費やせば自分が最低限満足できるかを理解しており、普段蓄えている分、遠征などの一大イベントにはドーンとお金を捻出できるという強みを持っています。

番外編ですが、推し活も生活も特段制限なくお金と時間を費やす方はマキシマリストです。マキシマリストとはミニマリストの対局をいく言葉で、ものや出費を必要最小限に抑えるミニマリストに対して、その辺りの際限を一切設けず、新しいものが出る度に延々と増やしていく性質がある人のことを指します。是非覚えておいてください。

私の場合は③です。
推し活もシンプルにし、生活もシンプルにし、今はnoteの執筆や作品制作、自身のスキルアップに力を入れています。読書もしますし、展示や景色を見に出向くのも好きです。

習慣になると、もっと効率よくできないか考えたりして更に楽しくなります。

さて、あなたはどれになりたい(またはなっている)ですか?


賢い推し活のすすめ:自分流推し活ルールを決める

際限のない推し活もそれはそれで楽しいですが、やはり個人の財力や時間の使い方には限界があります。全てのコンテンツや現場を網羅しなきゃ気が済まない!という方も多いかと思いますが、それは現実的に不可能です(断言)。

気づいたときにはあとの祭り。ご利用は計画的に。

例えばあなたに「CDを積みたい」という欲と「現場に通いたい」という欲の両方があるとしましょう。どちらか片方でも本腰を入れてやろうとすると万単位のお金が飛びます。両方をこなそうとすると、下手したら何十万単位の出費となります。年間でいくら手元に残るでしょうか…(恐ろしい)。

それではどうするか、限度を決めましょう。例えば、「CD積むのは1作品あたり1万円まで」とか「現場は交通費3万円までで行ける範囲」「参戦は年5回まで」など明確な数値を定めると更に効果的です。年間の予算も割り出せるので貯金の目安にもなり、無理のない収支計画を立てられます。ご参考までに。

その他にも意識したいことは様々あると思うので、私が推し活するうえで意識しているルールや考え方に関して、これまたご参考までに以前書いた記事(以下の投稿)を是非チラッとでも覗いてやっていただけると嬉しいです。

私はこの考え方を取り入れた結果、いい意味で推しに対して無頓着になりました。本当に見たいコンテンツだけ見て、本当に欲しいグッズだけ買い、本当に行きたい現場に行く、ストレスフリーな推し活ができています。
自分の人生においてどのくらいの割合で推しに関わってほしいか」という問いを自分に投げかけて、考えてみてください。


余談:今回の公演グッズで買ったもの&買う予定のもの紹介
来週(!!)、セブチの公演に参戦してくるので、それに伴って購入した(&する予定)のグッズを紹介します。

①ペンライト(前回でVer.2がお役御免になったので購入。遠隔操作で自分も演出に加われるので最高。セブチを照らすために必携。)
②トレカ(現地購入予定。これは私の人生の楽しみなので…!!基本ランダム商品はトレカしか買いません。)
③うちわケース(現地購入予定。野外なので雨に濡れないようにという意味と、うちわを裸で持ち運ぶのが心許ないので必要だと思いました。)
④フォトカードポーチ(1つ注文済、現地でもう1つ購入予定。通帳やキャッシュカードなどを収納するお金まわり用と、診察券や処方箋を入れる通院用に。)

今回はだいぶ買った方。普段はトレカしか買わないので。トレカ以外のものは実用性重視です。


賢い推し活のすすめ:アルゴリズムを疑ってみる

少し前から思っていることなのですが、推しに会うために美容院でのヘアメイクやエステ施術、ネイルにマツパ、可愛いお洋服に至るまでものすご~い金額をかけてバチバチに決めている方々ってどこからお金が湧いてきているんでしょうか…(しかもそういう方に限ってグッズもめちゃくちゃ買ってるし…)正直すごく羨ましいです(素直)。

ぼのに~に聞いてもわからない♪

残念ながら私は1日限りのイベントにそんなにお金をかけられないので、既に持っている服や化粧品、予算を抑えて通える美容院などを活用して推しに見られても恥ずかしくない最低限の清潔感を装備して行きます。貧乏くさいとかなんとかの批判は一切受け付けません。

そしてここで本領発揮されるのが、ミニマリストの生き方です。ミニマリズムを通して本当に気に入って使いたいと思うものに厳選しているため、(自己満足の領域ではありますが)持っている服も化粧品も、基本的にしっくりくるものばかりなはずです。それらを身につけていれば自分に自信が持ててくるはずなのです。

勿論ミニマリストさんの中にも、いざクローゼットを見てみたら推しに会いに行ける服が無いよ~!という事態になることがあります。普段の学校や会社で着るようなシンプルなものしかなく、イベント用の華やかなデザインの服がない…と気付くことがあるのです。そうしたときに、その場限りの服を選ぶのではなく、あんな場面やこんな場面でも着て行けるものがいいな…とか、現場に行くときはこれ一択!と言えるくらいのお気に入りを、これまた吟味に吟味を重ねて選ぶのです。

総括すると自分の容姿なんて自己満足自分良ければそれでよし
もし今、誰かの姿を見て自分もお金をかけなきゃいけないと思っているのなら、どこに重点的にお金をかけるかの優先順位をつけてみてください。きっと削ったり予算を抑えてもいい箇所が出てくるはずです。(例えばネイルはサロンじゃなくてチップでいいとか、プチプラ服でも可愛いのがあるとか)

予算編成ってテトリスっぽくて楽しくないですか?

SNS上では、髪の毛をぐるんぐるんに巻いて可愛いブランド服を着てカフェ活している、いわゆる「可愛い女の子」をよく見かけます。勿論可愛いし、努力と選択の賜物だなぁとは思いますが、自分もそうなりたいかといえばそうじゃない。

ジェ○○ケのルームウェアも、スナ○○ルの洋服も、ハイブランドのアクセやバッグも、毎月通うネイルサロンも、マツパもエステも美容医療も本当に必要?無かったら本当に困る?そして自分のお財布を苦しめてない?いざとなったら魔法のカードで無理やり乗り切ろうとしてない?など、ツッコミ風質問は無限に出てきます。是非どこまでがイエスでノーなのか、自分自身に問いかけて考えてみてください。もし本当に必要ならお金も時間も労力も惜しまないし、経済的余裕もあり通うことも面倒にもならないはずです。しかし、どこかひとつでも「ん?」と思うことがあるのなら、考えが変化している分岐点に立っているのかもしれません。

「それって本当に自分に必要なのか?」と自分自身に問いかけ、取捨選択できたらぐっとミニマリストに近づけます。


あとがき

以上、オタクにミニマルライフは難しい?!でした。いかがでしたか?

1万字以上書きました…私ももう限界です。

まだ何かを書き忘れているような気がしなくもないですが、とりあえず今回はこのような形で〆させていただきます。何かの参考になれば嬉しいですし、作業プロセスを知ることで実践できそうなエッセンスをいくらか感じていただけたら嬉しいです。
コラムで紹介した書籍も、もし気になるものがありましたら読んでみてください(私には一銭も入りませんが)。

最近は寒暖差のジェットコースターで体調と精神が安定していませんが、スタジアムまではしっかり生き延びようと思います。それが今は命綱。あとは労働…頑張ります。

それではまた次回~(@^^)/~~~

うゆ。


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