見出し画像

Unity1week「かわる」を終えて / カワルール

Unity1week「かわる」で2度目の参加となりました、白玉です。
今回も無事に結果が発表されました。

参加したタイトルは「カワルール」という、戦うルールが毎回変わるカジュアルな戦闘カードゲームです。


結果発表!

総合得点が3.811で、操作性が38位でした!

今作も前作同様「遊びやすくてちょっとハマる」を目指したので「操作性・斬新さ・絵作り」が高めなのは嬉しい評価です。ただ、楽しさが少し凹んでいて、グラフが盾みたいになりました。勝敗(つまりレスポンス)が分かりにくいという声を頂きましたので、それが影響していそうです。

一応コツを書いておくと、勝敗に乱数は使っていないので、覚えた分だけ有利に働きます。これは自分の好きなゲームデザインで、パラメータを上げるのではなく、プレイヤーの練度が強さに直結するという仕組みです。

その上で、低レベルモンスターのほうが可愛く、高レベルモンスターは恰好良くなっていくので「可愛さでなら高レベルをまくれる」というのが分かりやすいはず。なので「可愛さ・元気づけ・ぷにぷに」とかの可愛さが影響する勝負で上手く当てていくと、手札を増やしながら攻略していけるかな、と思います。(実際50戦くらいまで行けたけど、作者がランキングトップだと恥ずかしいから消した)

制作記事は以下にて。

前回の結果はこちらです。

それにしても、今回は全体の総合点が高いですね。前作よりも点自体は伸びてるんですが50位には届きませんでした。それと、お題のせいかアクションパズルが多かった印象で、結果的にパズルゲームを出さなくて良かったのかもしれません。


遊んだ作品の感想

ここからは特に印象的だったゲームの感想です。

White / Black

今回、一番刺さったのがこちらの作品。白と黒の世界を入れ替えながら進むパズルゲーム……というと「ああ、あのタイプね」なんて既視感を持ってしまいますが、実際にプレイしてみると、いろんな仕掛けと制約で頭を捻ることになります。思考の軸が複数あるのが非常に上手い作りです。

まず白と黒を入れ替えるのが、扉とかじゃなくて画面端。だから切り替わった時にどこにいくか、位置と色を考えないといけない。更に穴で重力方向が変わるから、上下のどこに着地するかを考えないといけない。
そして、進めていくと画面端で色を変えた時に同色の壁に阻まれることがあって。これをどう解決するかっていうと、なんと画面端を動かすことができる。これによって、攻略のための思考の幅がぐっと広がっているんです。

ビジュアル面でも、白黒だけなので地味になりそうですが、ゴールから光が当たって影ができるのがめちゃくちゃ綺麗で。ダウナーな音楽もゲームにとてもよく合っていました。

前回も書きましたが、面クリア型のパズルゲームってステージを考えるのが本当に大変なんですよね。ステージごとに新しい要素を追加しないと、同じことの繰り返しになってつまらなくなるし、1考えたら1の結果にしかならないので対効果が低くなりがちで。その辺りも本当にちょうどいいバランスで、ちょうどいいステージ数でした。

痺れました。天晴れ!


灰をいろどる少女

こちらもアクションパズルですね。灰色の世界で石の周りだけが色づいて、うさぎが動いたり植物が成長したりするのを利用してクリアする。これはビジュアルと世界観が抜群でした。

ステージを進めるごとに、スイッチ・動く足場・天秤とか、いろんな要素が出てきて、考えながらクリアできる良いバランスでした。良くできていて、ステージを考えるのは大変だったろうなと思います。

世界観的に、色付く石がありすぎでは? と思ったのと、ステージをクリアした時に世界がパアッと色付いたら、もっと達成感があったのかな、とは感じました。それでも「自分の周りだけ影響を受けて色付く」という仕組みがプレイに対するレスポンスとして気持ちのいい体験でした。


Shape Shifters

またまたアクションパズルです。物質の状態を変えて攻略するパズルゲームで、あまりないプレイ感覚でした。固体にするとそこに留まり、液体にすると隙間から落ち、気体にすると浮き上がっていく。この変換と、それに伴う動きが面白いアイデアでした。

クリアするだけなら時間さえ掛ければそこまで難しくなく、正解を探そうとすると難しくなっていく。どうするのが正解なのか、分からないままクリアしたステージも結構ありますが、攻略が綺麗に嵌まった時はすごく気持ちが良かったです。ただまあ、ステージが雑に感じないこともなくて、そこは少し惜しいなと思います。


映り変わって カラテレビ

こちらは結果発表後のプレイになりましたが、ランキング2位も頷ける、素晴らしいギミックのアクションパズルでした。

チョップでテレビの映りを直して画面に出たり入ったり、チャンネルを回せばテレビの映像が変わってルートが変わり、同じチャンネルを映せばワープができて、テレビの大きさで自分の大きさまで変わって。様々なギミックが段階的に、また違和感なく組み込まれていて、歯ごたえのあるパズルゲームを楽しんでプレイできました。

世界観も非常に良くできていて、白黒テレビの頃には背景が歴史を感じる街並みで、どんどんテレビが増えて、カラーテレビになる頃には町も発展しているんですよね。隙のない、完成されたゲームです。


Graph Game

すごくオシャレなゲーム! フラットなデザインでぐりぐり動く!
棒グラフや円グラフで指定された形を作っていく内容で、シンプルですが動きが気持ち良くて遊んでしまいます。

最初のピラミッドが「微妙に同じ形を作るのではない」とか、2つ目の国旗の操作方法が分かりにくいとか、難点はありましたが、プレイしての気持ちよさはピカイチではないでしょうか。


キューブアイランド

いわゆる2048系統のパズルゲームで、ブロックを落として島を広げていくのが心地よく、黙々と何度もプレイしてしまいました。

狙ったところに運ぶのは難しいですが、ペナルティはほとんどないので、リラックスして遊べるのが良いゲームだと思います。ぜひともエンドレスモードが欲しい。


スキル・イーター ~スライムの逆襲~

スライムに変えられてしまった魔王様が、スライムらしく魔物を捕食して逆襲します。絵柄が可愛くて姿もどんどん変わるので、プレイしていて楽しいです。

ただ、ローグライクとはありますが、攻略の幅は狭いのかなぁと思います。とにかく「敵を捕食して強化する」か「敵を倒して町で強化する」かなので選択肢が少ないんですよね。何か上手い攻略法があるんじゃないかと思って探ってはみたのですが、自分には見つからなかったです。攻撃か魔力かどちらかに絞って進めていくくらいでしょうか。

もっと序盤の敵や町にバリエーションを増やして「強力な魔法が手に入ったから魔法重視でビルドしよう」とか、早い段階で方向性を定める要素が入れば、ぐっとリプレイ性が高まる気はしますね。最初は本当にどう進めればいいのかが分からなかったので。


解き方変わる、アルファベット落とし2

個人的にかなり好きなのがこのゲーム。押したキーのアルファベットを使ってコインを取得する。例えばOは素直に転がるけど、Cはでっぱりを避けながら転がるとか、FやPは着地と同時に右に倒れて、Fは鍬みたいにコインを拾ったり、Pは左への坂を作ったりできる。

見慣れたアルファベットの形を利用して、どう落としたらクリアできるかを考えるのが、すごく楽しいゲームでした。楽しすぎて過去作もやったよね。


単語バトル~最強の単語を目指して~

選んだアルファベットが英単語になって戦い始める、バーコードバトラー風のゲーム。適当に選んでも、選んだ文字に近い単語に変わってくれるので、英語が苦手な人にも安心です。適当に選んで「勝った!」「負けた」と楽しめるカジュアルなゲームでした。好き。

単語というか、文字自体にパラメータとスキルが設定されていて、その位置で技の順番や強さが変わっているみたいですね。
同じ文字が選べないので「FIZZ」とか「COCK」とか作りにくいのが少々気になりますが、不満点はそれくらい。遊んで楽しいです。

最強の単語は何なんだろう。「防御・強化・強攻撃×2」とか「強化×2・吸収×2」みたいな組み合わせを作りたい。


ブロックくずし(球と棒が入れかわる)

球と棒が入れ替わるブロック崩し!
絵面のインパクトが強すぎて、プレイせずにはいられなかった。

7秒経つとバーが飛んで行ってブロックを破壊し始める。バーが強すぎる笑

全面が囲まれててミスしないようになっているので、いかにして早くクリアするかを目指せるのがいいですね。バーが暴れている間にブロックの隙間にボールを持っていくのが正解でしょうか。どう見ても出オチのバカゲーなのに攻略を考える余地があるのが、良いゲームである証明ですね。


わら人形は助けたい

絵柄がいい。雰囲気がいい。呪いのイメージが強い藁人形が女の子を助けようとするのもいいし、女の子が藁人形を好きなのも面白いし、呪いの藁人形だから動いても違和感ないし、わらしべ長者と藁人形で「わら」繋がりなのもウィットだし、女の子を助けるゲームだからプレイ後の満足感も高いし。

物々交換したがってる町人が行き交うのは、意味不明だけど気にならない。エンドは4と5しか見てないけど、他は見たくない。


3人の勇者

結果発表後、ランキングトップだったからのプレイでしたが、クリアして「ああ、いいなぁ」「良かったなぁ」と思いました。絶望的な勇者の冒険譚を、神の視点で弄り倒して明るい世界に導くゲームで、切ない音楽もあいまって、読後感が抜群に良かったです。

何より、世界を変えるきっかけが「滅んだ世界に残された、たった1つのリンゴ」というのが味わい深い。一見ありがちな感じに見えるのに、同じようなゲームが参加作にないのが、盲点でありセンスなんでしょうね。


まとめ

Unity1week たのしいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?