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ある「観光学」の説明について

自分の専攻分野を学んだり、それについて考えたりしていると、こう思うことがある。

てか、「観光学」ってなんだ?・・・、と。

そう思って、グーグルで検索をかけ、ベネッセやスタディサプリだかを見てみる。ほおほお、自分の専攻はこんな風に説明がなされているのか・・・。









ちょっと待て。


と。

大学に入ってから、1年と少ししか観光学を学んではいないが、それでも一応、ある程度は学んではいる。自分がどんなことを学んでいて、観光がどのようなもので、観光学がどのようなもので、どんな分野に特に興味があるのかくらいは、小一時間ほど語れる。頑張れば。

かくいう私が言いたいことは、有り体に言えば!、率直に言えば!、「観光学」の説明、少し足りなくないか・・・?、ということだ。

なので

観光学の説明を目にしたサイトから、若干文章を引用し、色々書いていきたいと思う。

観光地計画、観光地域の経済、ホテル経営など観光地に関する研究や、国内外の文化および文化交流のためのコミュニケーションなど、観光を援助し、観光客が楽しむための研究を行う。また、観光業で必要とされるような知識と技術を身につけるため、旅行産業経営論やホスピタリティ・マーケティングなどの専門色の強い講義や演習を受ける。それに加えて、経済学、社会学、語学などさまざまな分野を観光という観点から学んでいく。

出典:Benesse マナビジョン

楽しませる学問?


これは私の性格が悪いのかもしれない、ということを先に書いておく。もしかすれば、ただのいちゃもんかもしれない。さて、引用した文章で気になったところは、「観光客が楽しむための研究を行う」という部分だ。正直、この文言一つで、「観光学」というもの理解が大きく変わってしまうのではないかとさえ思われる。

「観光客が楽しむための研究を行う」という文言が持つ力は結構見逃せないものがあるし、どこかで人を楽しませるための学問という印象を与えかねない。それが間違いというわけではもちろん無いけれども、十把一絡げにそう捉えることを良しとすることはできない

観光学は、「観光客が楽しむための研究を行う」ためだけの学問ではないと思っている。もし仮にそうだとしたら、人が楽しむことが出来ればそれでいい、ということになってしまいかねない。つまり、それだけではない、ということを私は言いたいのだ。

観光には、そもそも観光資源というものが必要だ。何も考えずに、ただ観光を行い続けることは、その観光資源となる可能性のある、自然、歴史、伝統を傷つける恐れがあるということだ。故に、「観光客が楽しむための研究を行う」という表現は間違いではないものの、人が楽しむだけに学問分野をするということではない、ということを付け加えられていれば、より適切になるかと思われる。


いや多くない?


次に気になったことは、「それに加えて、経済学、社会学、語学などさまざまな分野を観光という観点から学んでいく。」という点だ。

ここに関して言いたいことは偏に、「さまざまな学問」という言葉では足りていないような気がする!、ということだ。今ここまで学んできて、観光は「あらゆる」学問と関りのあるものだと言ってもいいと考えている。

これに関して引用したい文章があるので、紹介する。これは、東海大学観光学部観光学科、田中信彦さんが書いたブログからのものだ。

これからの観光学は、経営学、商学、経済学、地理学、社会学、心理学、土木工学、都市工学、建築学、環境、農学などの各領域に広範囲にわたり分散した学術的知見を学際融合させることが、国から期待されている。(2013、田中信彦)

引用文にある学問分野だけでも相当多いことが分かるだろう。人文科学、社会科学、自然科学の三分野にまたがりうるものが、「観光学」というものだ。こんなにも多いものだから、私はまだカバーしきれていない部分も多い。分散していることに加え、それぞれの領域がまぁ深い。これに言語の勉強を加えるなら、相当に大変な気がする・・・。

と、書いたところで、「さまざま」なという言葉で物足りないという意見も少しは分かっていただけただろうか。それほどに、「観光学」はややこしいものともいえるだろうよ。


一般的な「観光」に囚われない


「観光学」は、もちろん一般的な「観光」から連想されるものとは異なる。観光を促進するだけではなく、観光によって生じる弊害(自然破壊、差別、文化の消滅等)についても学ぶためのものだろう。現に私はそのような形で学んでいる。どちらかというと、そっちの方で勉強しすぎて、観光が嫌いになるレベルでさえある。だが物事はバランスが重要。ある特定の分野に傾倒しすぎないように、批判的に捉えつつ、学ぶのが大事さね。


ある「観光学」の説明について

この記事を書いたのは、なんとなく、「観光学」について、大学生側から書いているものが少ないと感じたからだ。ただでさえ阿保みたいな量の学部があるのだ。ただまとめサイトだけを見ても、イメージがわかないと思う人がいるのも不思議ではない。

この記事が役に立つといいのだが。ま、講義内容を垂れ流すわけにもいかんし、塩梅が難しい・・・。





今日も大学生は惟っている。





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