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自由律俳句

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2022年10月の記事一覧

自由律俳句 004

詩は自分のことだからじわじわと羞恥

体が怠くて自分の介護をしている

無意味な言葉の羅列が意味を持つとき

布団に埋もれる体は肉のぬいぐるみ

本を尊く思うから読む習慣ができない

耳の横すぐ風の通り道

排水溝に花咲いてたらいいのにな

探しても金木犀がどこにもない

群れて駄弁るのが不快な年頃

洗われた食器を片すのも億劫

積まれた本に肘を当て執筆する

電車で立ってると何も守れない

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