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新規事業『ジョブミル』を正式ローンチ マルチプロダクトに挑戦するHERPのイマ

1年半ぶりのブログです。
この1年半新規事業開発(ジョブミル)に8-9割自分のリソースを割いて、潜っていました。
昨日ようやく正式版提供開始のプレスリリースを出せました。
HERPに興味を持っている求職者の方やHERPのことを知っている顧客や知人の皆様向けに、会社のイマやジョブミルの今後を書きます。


人材紹介会社向けのサービス『ジョブミル』の正式版を提供開始しました

2023/3からサービスの企画を始めて、半年後にβ版を提供開始。さらに1年経っての正式版の提供開始となりました。
1年で500社以上の人材エージェントの皆様にご導入いただき、とてもありがたいことに日々ポジティブなフィードバックをもらえています。

嬉しいお言葉

HERP、最近どう?

ジョブミルの前に全社の話から入ると、HERPは今大きな転換期にいます。

単一事業から複数事業・マルチプロダクトの会社へ

何が変わったかというと、マルチプロダクトの会社になりました。
2022年までは採用企業向けにほぼ1つの事業で運営していましたが、2023年よりマルチプロダクトを運営する会社になりました。

プロダクトの変遷 ~ 2023年から2024年にかけて6サービスに

2022年頃から「HERP Hireが伸びてはいるが、伸び悩んでいる。今のままでは事業成長の角度が足りない、本当の意味で採用を変えられない」ということで新規事業に力を入れてきました。
結果として、2023年に人材紹介会社向けサービスのジョブミル β版、求職者向けサービスのHERP Careers β版をリリース。併せて2024年にリファレンスチェックサービスを事業買収しました。
新規事業が実際に立ち上がってくるまで会社としても耐えるフェーズが続き、少しずつ光明が見えつつあるという状況です。(まだまだこれから)

体制としては正社員・役員合わせて62名の組織で、うち15名は新規事業に配属されており新規事業への積極投資を行っています。

サービス数を考えると、62名は少人数の組織と言えそう

HERP Hireにはそこまで力を入れてないのか?というとそんなことはありません。
HERP Hireは各プロダクトの成長の根幹となるサービスであり、HERP Hireを中心とした採用企業向けの事業に半数のメンバーが配属されていて、プロダクト開発も鋭意進めています。
実はマルチプロダクト化が進むことでHERP Hire自体も価値提供の幅が一気に広がってきています。採用管理の支援に留まらず、採用成果を出すための支援までの打ち手が増え、より一層面白いフェーズになりました。
(これは別記事でまた語られるはず…!)

マルチプロダクトを運営する上で対峙している3つの挑戦


挑戦1) マルチプロダクトを通じて、求職者の転職体験の向上を目指す

プロダクトが複数ありますが、別領域・目的ではなくすべて採用領域のプロダクトであり、最終的に目指すのは求職者の転職体験向上です。
採用や人材紹介会社の業務を支援するだけでなく、その先の求職者の転職体験の向上を目指しています。単なるBtoBではなく、BtoBtoCのビジネスとして自分たちのビジネスを捉えています

本件は以下の記事でも代表の庄田が語っているのでぜひ読んでみてください。


挑戦2)「SaaS+マッチングプラットフォーム」を提供する会社へ

業務を支援するBtoB SaaSに加えて、求人と求職者のマッチングプラットフォームを提供する会社になりました。
わかりやすいものでいくと、HERP Careersは求人メディアであり、求職者と採用企業のマッチングをつくります。ジョブミルもマッチングを支援する機能があり、プラットフォームとしての要素を持っています。

そもそもプラットフォームって?
プラットフォームビジネスへの造詣を深めるため、プラットフォーム革命という書籍を経営陣中心に社内の参考書にしています。
本書籍では、直線的なビジネスとプラットフォームを対比構造で捉えています。(BtoB SaaSも直線的なビジネスと本書では捉えている)

・直線的なビジネス :  商品やサービスを作ることで価値を生み出す
・プラットフォーム : つながりを作り、取引を「製造する」ことで価値を生み出す

プラットフォーム革命より

本書で興味深かったのが、「シングルユーザー・ユーティリティ」という概念です。プラットフォーム参加者を増やすために便利なツールを提供するアプローチで、本格的なSNSとなる前の初期のインスタグラム(写真加工アプリとして訴求)が事例としてあげられています。
求人と求職者をマッチングさせるプラットフォームを提供するにあたり、HERP Hireやジョブミルなどの業務支援SaaSをシングルユーザー・ユーティリティと捉えられることに気づきました。シングルユーザー・ユーティリティは参入者を増やすためだけではなく、行動データを収集するためにも大きく貢献します。

主要なプレイヤー向けのシングルユーザー・ユーティリティを配布しながら、参入者を集め行動データを収集する。そして求人と求職者のマッチングという採用において本丸のビジネスで成果を出す。
これがHERPが今やろうとしていることです。

SaaSを土台にプラットフォームを運営

挑戦3) 事業軸、機能軸の両面での強化が必要

組織観点では強化したいことが2つあります。
1. 事業軸)事業責任者・サービス責任者を増やす
サービス数に対して62名と人数が少なく、いわゆる事業開発という業務の機会は多くあります。
すでにプロダクトによっては新卒から3年目のビジネスサイドのメンバーが責任者として見ており、年次に関係なく裁量を持てる機会があります。

2. 機能軸)サービス横断の機能・専門性を強化する
サービスが増えると横断機能の必要性が上がります。
求人と求職者のマッチングのためのデータ基盤の構築・活用、HEPR Hire・ジョブミル両方での主要な機能を支えるアグリゲーション周りの技術の強化、ビジネスサイドにおいても横断的な仕組みの構築や知見の共有ができるようにしていきたいです。


変化の大きいタイミングで、組織としても熱量が増しているし、個人としても今まで以上にワクワクできるフェーズと感じてます。
実際面談・面接で求職者の方と話すと、とても反応が良い!でも接点を持つまでまじで全然伝わってない!のでもっと伝えていきたい…!

ジョブミルについて

そういったHERP全社での変化をつくる新規事業の1つがジョブミルです。
ジョブミルは採用管理システムHERP Hireを提供しているからこその人材紹介システムです。

立ち上げのきっかけはHERP Hireを利用する人材紹介会社の方の声

採用企業は採用管理システム(ATS)を通じて、人材紹介会社に求人を共有します。人材紹介会社は共有された求人に付随する推薦フォームから、求職者の方を推薦します。
人材紹介会社の方は求人の確認と推薦のために、毎日各ATSを利用します。

その中でHERP Hireの推薦フォームを利用しているエージェントの方からお困りの声を多く拾いました。

「ATSのアカウントを各社から共有されるが、アカウントの管理自体がそもそも大変。」
「いろんなATSがありすぎる。求人を見つけるために10以上のATSをチェックするのが大変すぎる。」
などなど。
この数年でATS が普及していく中で求人の管理が追いついていない人材紹介会社が多くあることに気づきました。(ATSで採用業務が便利になる一方で、人材紹介会社の管理はカオスになっていた…!)

上記の困りの声をフックに、30社以上の人材紹介会社の方にヒアリングをさせてもらい、人材紹介会社の方の業務を理解しているつもりだったが、実は全然わかっていなかったことにも気づけました。

存在感を増す人材紹介という転職チャネル

そもそも転職において人材紹介会社経由の転職は定番ではありますが、直近ますます存在感を増しています。
人材紹介の市場も縮小していくのでは?という話も多く出ていますが、売り手市場化が進む中でよりニーズは高まっていると捉えています。

市場規模は7,700億円まで伸びている

「ATS提供社だからつくれる体験」を軸に、
人材紹介会社の業務をよりトータルに支援できるように

最初の主要な機能としてATSで共有される求人の自動集約を提供してきました。今後は人材紹介会社の業務をより全体を通じて支えられるように機能開発を進めています。

主要な機能例1  : HERP Hireユーザー求人 (7月にリリース)
先日リリースしたHERP Hireユーザー求人機能は、HERP Hireを利用する採用企業がジョブミルに求人を掲載できる機能です。
掲載した求人はジョブミルユーザーが閲覧できるようになり、契約の有無に関わらず推薦ができます。
7月のリリース以降、3ヶ月で内定が10件以上出ており、HERP Hireを利用する採用企業・ジョブミルを利用するユーザーの両方におすすめの機能です。

自社の保有求人で不足があれば、HERP Hireを利用する求人もその場で提案できる


主要な機能例2: ATSでの推薦を自動化する「推薦補助機能」(β版)

今回リリースした機能で、これもATS との連携を軸とした機能です。
エージェントの方は求職者への応募承諾を獲得した後、各ATSから採用企業への推薦を行います。
1求職者に対して5件以上推薦をするなどは珍しいことでなく
・同じ情報を何度も入力しなければならない
・個人情報なのでミスが許されない気を遣う業務
自動化のニーズが大きい領域でした。

本機能はChrome拡張機能を追加することで、各フォームに共通する基本的な項目の入力を自動化できるため、手入力による手間やミスを削減することができます。

1推薦5分ほどかかる業務が自動化されてhappy

求職者ファーストな人材紹介を支えられるように

圧倒的な売り手市場化が進む中で、求職者からの信頼を獲得できるエージェントでないと生き残れない時代になってきています。
全社として求職者の転職体験向上を目指すにあたり、ジョブミルは求職者ファーストな人材紹介を支えられるプロダクトになることを目指しています。

以下はつい最近いただいたとても嬉しかったフィードバックです。

特に以下のお言葉は本当に嬉しいです。
「本来人が介在すべき価値での戦い・ゲームにしてくれた。本質的なSMBの事業者にとって素晴らしいサービス。」

弊社は小規模な精鋭エージェントの方々に採用を支えられています。
周りの友人も上記のような方にご支援いただいて良い転職につながっているし、自分自身も友人・知人を紹介させてもらうことも多くあります。
プロダクトを通じて、上記のようなエージェントの方々のポテンシャルをより引き出したい、エージェントの方がより求職者の方に向き合えるようにしていきたいという気持ちを個人として強く持っていたので、ど真ん中のフィードバックもらえて本当にありがたいなとなりました。
もっといいプロダクトにします!

最後に)絶賛採用してます!

もしHERPに興味を持っていただいた方はぜひお話しさせてください!ジョブミルに携わるメンバーだけでなく、全社で全職種積極的に採用をしています

特に以下は積極採用しているので興味ある方はぜひ!
各プロダクトのエンジニア、プロダクト横断のエンジニア(データエンジニア、SREなど)
新規事業・既存事業の事業開発
各プロダクトの顧客折衝系ポジション(フィールドセールス、カスタマーサクセスなど)

以上。最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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