【🇮🇹イタリア校③】男三人旅 プラハ編 Part1

　Dobrý den！今年のUWC日本協会派遣枠にインド校が復活して、びっくりしているイタリア校のポモドーロです。３回連続イタリア校の投稿になってしまい申し訳ないですが、前回の投稿で週一ペースでやっていく！と宣言してしまったので、、、イタリア校の魅力・現実をしっかりとコンスタントにお伝えしていきたいと思います！
　がしかし、今回はカレッジ生活のことではなく、秋休みでの男三人プラハ・ウィーンの旅話がメインですので、パスタ等への悪口を期待していた方には先に謝っておきます。
　それはさておき、入学・進級から２ヶ月が経ち、カレッジにもMid term breakと呼ばれる秋休みがやってきました。10月末からの９日間の休みで、多くの生徒は家に帰ったり、旅行に行ったりします。もちろん、学校があるDuinoに残る生徒もいて、体感としては人それぞれの過ごし方があっていいな〜と思っていました。
　そんな僕は、せっかくヨーロッパにいるんだし、旅行したいなと思い、仲の良い友達２人に声をかけて、チェコのプラハとオーストリアのウィーンに6日間ほど旅行することにしました。

はじめてのりょこう in ヨーロッパ

　当初は別の友達と、イタリアのフィレンツェに行こうとしていたのですが、急にその友達が諸理由で旅行に行けなくなってしまい、計画を急遽変更。その時すでに、多くの人が旅行の計画を立て始め、グループを見つけていたので、まだ旅行先や同行者が決まっていない人を手当たりしだいに探さなければ！！と思い、最初に一声かけた同じテーブルでご飯を食べていた、仲の良いカナダ人の子と、結局旅行に行くことになりました。そして、なんやかんやあって、もう一人チュニジア人の子も参加し、合計３人でバックパック旅しようぜ！と意気投合しました。
　まずは、行き先を決めなければ、とGoogle Mapを開き地図を眺めるが、何も思い浮かばない。その時は、なんとなーくマークしていたプラハとかウィーンに行きたいな〜とぼやっと思ったのですが、なんせちょいと遠いしな、と。特に決まった意見も出ずに、第一回目の会合は終わりました。（実はフィレンツェも再度推したのですが、来年にシェンゲンビザ等の期限が切れて、パスポート単体じゃヨーロッパ観光できない友達がグループ内にいたから、国外に行こうぜということで、却下でした。）
　そして、第二回目の会合。普通にシャワー浴びてて遅刻しました。いつもの寮のデイルームについたら、なんか行き先決まってて、プラハとウィーンになっていました。普通にドストライクで、ビビったし、心の中でガッツポーズしました。なんと、一番最初のヨーロッパ旅行で、ずっと行きたかったプラハとウィーンにいける！ただ、ラッキーだなと思ったのは束の間で、お金は大丈夫なのか？と段々心配になっていきました。
　しかし、さすがは僕の友達。お金の心配をする僕を見て、

　友達：「もちろん、僕たちは学生だし、奨学金をもらってきてるから贅沢をする気は全くを持ってないよ。むしろ、節約する気満々だからね。毎食パンとツナで済ませようぜ！」

　僕は耳を疑いました。

　僕：「ん、今毎食、パンとツナって言った？？」

　友達：「イェア、オフコース！」

　僕：「おわった」

　まじか。チェコとオーストリアの美味しいもん沢山食べてやろうと思ってたのに、まさかのパンとツナ。メンサ(食堂)でしこたま食べれるわボケと思いましたが、時間が経つにつれ、まあ学生旅の特権だし頑張るかという精神で受け入れられるようになりました。確かに大人になって、毎食ツナとパンで旅行は個人的に嫌なので、こんなサバイバル経験をしてみるのもいいかなと。まあしかし実際は想像の10倍ぐらい、同行者節約派でしたが(またその話は後ほど)。
　というわけでこの旅のミッションは、「節約」という二文字に決定し、移動手段はFlixBusと呼ばれるヨーロッパ長距離バス(ほぼ夜行バス)を選択、宿もプラハは友達の友達の家、ウィーンでは安めのairbnbを予約して解散しました。

Day 0 〜旅立ちの日〜

　休みの最初の2日間ほどは、学校に残って、休息を取ったり、パッキングをすることにしていました。バディと卓球ガチったり、居室でダラダラしたり、ラグビーワルドカップの決勝戦を、南アフリカ出身の先生とニュージランドにルーツがある同級生と観戦したり、夜中まで友達と映画を見たりと、日常的だけど非日常的な日々を過ごすことができ大満足。
　パッキングはというと、、、結局出発日に焦って朝食後から大急ぎで取り掛かりました。さすが自称楽観主義者、日本人は真面目で計画性があるというほぼ噂みたいなステレオタイプは、通じません。
　まあ、なんとかパッキングを出発時間までに終わらせて、いざ出発。まずは、FlixBusの出発地であるトリエステという近くの都市まで、ローカルバスで向かいます。そして、何事もなく、トリエステに到着。夜行バス出発まで時間があったため、２ヶ月間伸び切った髪の毛を切り、無事イタリア人化。あの独特のイタリア人っぽい髪型、嫌いじゃありません。
　そのあと、ケバブレストランで学生の味方、ケバブを片手にトランプでゲームしながら残りの時間を潰し、無事乗車。ここから、プラハまで11時間の旅が始まります。（普通安いはずのケバブが９ユーロぐらいでぼったくられたのは秘密）

Duino出発直前の写真。初めはみんな希望に満ちたエネルギッシュな顔でした笑

ケバブ屋でトランプ（ゲームの名称不明）

Day 1 〜憧れのプラハ！〜

　11時間の夜行バスという苦行を乗り越え、やっと到着したプラハ。第一印象は、寒い。あと街がシンプル。それだけでした。なんせ、バスの到着場所が街の中心場所から少し離れた所でしたからね。ちなみに夜行バスはというと、、、つらかった。とにかく狭いし、隣が体格大き目の方だったらどうなっていたんだろと思わずにはいられない。初めて、飛行機のエコノミーの方がまだ良いなと思った瞬間でした笑。
　そこから、3日間市内の公共交通機関乗り放題のチケットを人数分買って、いざ市街地へレッツゴー。まずは、地下鉄に乗ったのですが、思いのほか快適。デザインもなんか日本の鉄道のごちゃごちゃした感がなくて、新鮮でした。

駅ごとに壁のデザインがあり、面白かった

　そして、最初に到着したのはプラハ国立博物館。すぐそばには、チェコ民主化運動で有名なヴァーツラフ広場があり、圧倒されました。もちろん展示は充実していたのですが、何よりも建物がすごかったのと、展望台から眺めるヴァーツラフ広場が圧巻の景色でした。チェコについてもっと勉強してからきたらよかったな、、、と後悔するぐらい色々考えさせられる景色と展示、街の雰囲気でした。歴史がわりかし好きな僕的にはやはり、こういったところに歴史を学ぶ楽しさがあるのかなぁと。実際にその場所に訪れたときに、なんとも言えない感慨深い感情に浸れるのが、まじで歴史のいいところです。

国立博物館のエントランスから撮ったヴァーツラフ広場

　そのあとは、お待ちかねのお昼ご飯。メニューは、、、はい、ちゃんとパンとツナでした（勿論、僕は同意をしております）。ただ、つらかったのが外で食べたこと。このヴァーツラフ広場のベンチで食べたのですが、風が吹きまじで寒かったです。まあ、旅行じゃなくて、サバイバルに来てるのだからこんなものかと錯覚してしまうほど、すでに感覚は麻痺。でも、本当にいい経験をしたなと思います。普段はなかなかこんな風に切り詰めて、食事をすることがないし、なんせ普段の食事に対して尋常じゃないほどの感謝の気持ちが湧いてきました。本当にこの旅は、どれだけ自分たちが恵まれているのかを痛感する旅でもありました。
　ちなみに、パンとツナはいつも現地のスーパーにて買っていました。チェコの物価は、イタリアに比べて安く、なんとパン１つで15セント！！日本円で約25円ぐらい？チェコの現地の方はそれをたくさん買って、家にストックしとくそうです。味も文句なしで、美味しかったです。
　パン以外も物価は安く、イタリアもこれぐらい安くなってくれよ、としかコメントが出ず。ほんと異国の地に旅するときは、スーパーなど行くと現地の人の生活の一部が覗けるので、観光地以外のおすすめスポットとしてマジでありだと思います！
　あと寿司屋さんもたくさん見かけました。SUSHIがいかに海外で流行っているのか、チェコでも身をもって感じました。個人的には、生魚って外国人にとって受けいいのかなっていつも思うんですが、、、
　昼食後は、旧市街をぶらぶら。もう街自体が本当にディズニーシー。目に入ってくる全ての建物が童話みたいで、すごく楽しかったです。火薬塔やら、旧市街広場、時計台の塔、どれも見応え抜群でした。ほんとどうやってこの時代までの綺麗そっくり残ったんだってぐらい歴史あるものばかりで、さすがヨーロッパだなと。ただ、久しぶりに母国へ帰り、我らが誇る古都、京都を再訪したいなとも少しばかり思いました。
　ちなみに、隣いたカナダ人の友達は、ずっと
「オーマイガー、マジで綺麗すぎる。信じられないぜ、、、」
と呟いてました笑。ただ、本当に誇張なしに綺麗でした。もしヨーロッパのカレッジに派遣されたら、何がなんでも行って欲しいです。さすがヨーロッパの中で２番目に美しいと言われている都市です。（１番目はそりゃぁ勿論、Duinoでしょ）

心が落ち着く美しさ。色合いが好き。

ディズニーに来た気分（こちらは旧市街広場）

　そんなこんなで、街をぶらついていたらあっという間に暗くなり、宿へ向かう時間に。チュニジア人の友達の友達と待ち合わせをし、その子の自宅に地下鉄とバスを駆使しながら到着。ちょっと郊外だけど、まだプラハの中だったし全然市の中心部までは遠くありませんでした。
　夜ご飯は、チェコ風ジャガイモパンケーキのブランボラークをご馳走になり、チェコの文化やチェコ語、大学生活などいろんなお話を一緒にすることができて、とても楽しかったです！
　あと、家に猫がいてめっちゃ可愛かった！！！僕、猫派で普段部屋に勿論猫いないから、猫と触れ合えるのめちゃ嬉しかったです笑。男三人の暑苦しい雰囲気の中で、紅一点の猫ちゃんでした。ほんと旅の疲れを癒してくれたよ。

名前忘れたけど、猫最高

---

　というわけで、プラハ編 Part1は一旦ここで終了！次回は、Day2とDay3について書いていきたいと思います。
　あと、思いのほかブログって書くのに時間かかるんですね。本当はプラハ編、ウィーン編の２投稿で分けようと思ってたのに、そこからさらにPart1, Part2で分けないといけないとは。でもとりあえずこのブログが、UWC生活ってこんな番外編もあるんだよってことを伝えられていたら、それでOKです！
　それでは、Uvidíme se příště！