【🇮🇹イタリア校⑦】一学期が終了したイタリア校1st yearの話。

　Ciao！イタリアからこんにちは、中国人の友達に「Ahhhh, 我的小蘑菇（my small mushroom）」と言われているイタリア校のべねじくとです。
　いやーもう一学期も終わりです。なんだかんだ言って長かったような短かったような。人生で初めて日本から出て、まったく知らないイタリアという地で母国語でない言語で世界中から集まった友達と毎日を過ごしてもう約4か月。このブログを書いている私は現在、前日に一学期を終え、乗り換えに使うミュンヘン空港行のフライトをベネチアで待っています。イタリアに来るときは同期のポモドーロと一緒だったので、今回の帰国が初めての一人旅です。どきどきですね。
　そして、どうして旅はいつもこんなにも波乱万丈なのかわかりませんが、おととい、私が帰国する日に学校がある地域の公共バスがストライキをする、という連絡が来て、日本ではストライキを一度も見たことも聞いたこともなかった私は、こんなこと起こるのか、と衝撃を受けました。（そしてこのストライキは、私がトリエステから空港に行くのに使う予定のバスの出発時間の3時間前にトリエステに着くことができる、というまるでバルセロナでの旅行の真逆のような出来事を可能にしました笑）
　今回の帰国旅は待ち時間が長めなので、約1か月書いていなかったブログを書いて少しでも時間を有効に使おう、ということでイタリアにいる間に、終わったばかりの一学期を言語面とメンタル面から振り返っていきます。（学習面も振り返ったほうがいいかと思いますが、書くことが多すぎるのでまたの機会にします。書かないかもしれませんが）イタリアにいて感覚が新鮮なうちに！

言語面

英語

　この四か月を振り返ってみて、英語について思うのは、私成長した！ということです。本当によくやった！日本にいた時も英語が話すのが好きで、オンライン英会話をしたりしていたので英語でのコミュニケーションにあまり大きな不安はありませんでした。でも、オンライン英会話だとだんだん話す内容が偏ってきて、正直伸び悩んでいた、というのも事実。そんななかUWCに来て、英語での生活が始まったわけですが、特にコミュニケーションが取れない、のようなことはありませんでした。やはり、世界中の国から様々なバックグラウンドを持った人たちが来るので、ほとんどは英語のネイティブではありません。また、みんながお互いを理解しようと努力しているので、もし自分が言っていることが伝わらなくても理解するまで聞いてくれるし、逆にこっちが聞いてわからなくても気軽に聞き返せる環境なのがとてもいいと思います。
　とりあえず、最初の一週間はスムーズに英語でコミュニケーションができて、自信もつきました。が。問題はその後だったんです。二週間目に入ったある日、うまく英語が喋れなくなってしまいました。言いたいことはあるのにスムーズに言葉が出てこなくなって、友達が話していることはわかっているし、どんな言葉を使えばいいかもわかっているのに、文章にならない。とにかく、英語をしゃべるとき頭の中がぐちゃぐちゃでした。そんな日が何日か続き自信がなくなってきて、友達といてもあまり話せなかったこともありました。でも！さすがに話さないままではいけない、せっかくUWCに来て、友達だって話してくれているんだから！と自分に言い聞かせて、しゃべるときに多少止まっても、とにかくしゃべろう、と決意。そこからとりあえずしゃべる努力をし続け、何とか普通にスムーズにしゃべれるようになりました。
　こんな個人的かつ若干ネガティブな話をUWCを紹介する場で書くのはどうなんだ、とも思いましたが、まあこんなこともあるよね、というお話。よく考えると、17年間一度も海外に出たことのない人間がいきなり未知のイタリアという地に来て、急に英語だけで生活する、という状況で何の困難もなくスムーズに環境に適応するほうが無理に近いんだということをあの時のべねじくとは考えていませんでした。挫折、とまではいかないものの、結構精神的にはしんどかったなあ、でもあの時の挫折がなかったら今の私はない、、、！なんて今になって思ったり。
　授業が始まってからは語彙も増えてきて、ディスカッションで発言したりできるようにもなって、英語で話すことが本当に生活の一部になってきたなと思います。成績のレポートにも先生に「最初はシャイだったけど、最近はディスカッションにも積極的に参加するようになった」と書いてもらえました！先生や友達にそう言ってもらえるのってすごいうれしい。友達との会話も最初の挫折のような経験後からスムーズにできていて、最近はディスカッションのようなことも話すようになりました。

イタリア語

　はい、そうですよね。イタリア校が誇る「全員イタリア語必修」の言葉の元、もちろん私もイタリア語を勉強しています。しかも、イタリア語の知識ほぼゼロなのにロマンス諸語の知識がある人たちがとるとされていたItalian B SLをとっています。ちなみに、イタリア校ではイタリア語ネイティブ以外に対しては上級のItalian B HL, 中級のB SL, 初級のab initioの3つのコースがあって、事前知識の有無にかかわらずどのクラスをとってもいいことになっています。なので、アイルランド人の友達は全くイタリア語の知識がないのにB HLをとっていたりします。（いつも一生懸命勉強しているその姿を尊敬）
で、私についてですが。私のイタリア語は正直中の下くらい。B SLのクラスにいるからab initioをとっている人たちより学んでいる内容が進んでいるからできるけど、自分のクラスの中で言うと、本当に下のほうですね。謙遜とかではなく、事実、B SLの底辺に限りなく近いだろうと思います。Italian B SL, HLでは授業は基本的にすべてイタリア語で行われいて、毎回頭に？を浮かべながら聞いています。でも、先生は比較的（周りのイタリア人同士の会話に比べて）ゆっくりしゃべってくれるし、例を使って説明してくれるので、何とか授業中にわかります。もちろん、わからないときもあります。その時は復習をしっかりします。

実際、イタリア校で生活していてどれくらいイタリア語があるか、と考えてみると、

　・メンサで食べ物をMensa Ladies（食堂のおばちゃん的存在）に取ってもらうとき
　・学校の隣にある小さいお店で買い物するとき
　・CASの卓球で教えてくれているおじいちゃんと話すとき
　・その他イタリア語を話したいと思ったとき

こんな感じです。最後のポイントのいいところは、イタリア語をしゃべれる人といるときにイタリア語でしゃべるチャレンジをしてみると、間違っているところを直してくれるので、勉強にもなることです。最近、語彙が増えてきたのでイタリア語でしゃべるのを頑張っています。

メンタル面

　メンタル、大事です。もちろん、ホームシックになりました。ただ、イタリアに来てすぐは息をつく暇もないくらいずっと忙しく、また新しい環境に慣れるのに精いっぱいでホームシックになることはありませんでした。しかし、生活に慣れてくるとだんだん家族や友達のことを考え始めて、さみしくなり始めました。ホームシックを一番感じていたのは多分10月くらいだったと思います。そのころ日本の友達と電話してたくさん話をしてホームシックを解消していました。この時に気づいたこと。それは、ホームシックを何が余計悲しくさせるか、というと、時差があることです。日本とイタリアの時差は8時間、サマータイムの時は7時間です。私の場合、特に夕方からさみしくなることが多かったので、一番さみしい時間帯にはもう日本にいる家族や友達は寝ている！悲しかったですね。でも、本当に良かったと思うのは、それぞれのカレッジに行っても同期がよく連絡を取ってくれること。特に、私がホームシックを感じていた時期、同期のみんなでかなり頻繁に電話をしていたのはよかったです。みんなありがとう！
　留学でよく聞くのは、日本語を使わないように、ということですが、必ずしも常にそれが正しいわけではないな、と感じました。やっぱり、私の母国語は日本語で、思っていることは一番日本語で伝えられます。しんどいときに無理して英語で話さなくても、自分が心地いいと感じられる環境を自分で作ることが大事なんだとこの一学期で気づきました。

振り返ってみて

　ここまで書いておいてなんですが、どうしたんでしょう、このまとまりのない文章。旅の疲れということで許していただけると嬉しいです。そして、内容的にネガティブ要素が多い！かつ面白みがない！まあでも、こんなネガティブだってあるんです。でも、一学期が終わった今は反省点以外ネガティブさは吹き飛んでいて、達成感を感じています。もちろん、来学期はもっと忙しくなりますが、なんだかんだ言って結構楽しみな自分もいます。振り返ってみて、自分がどんなことを経験して乗り越えたかがよくわかって、自己肯定感が上がって個人的にとても良かったです。（読者の皆さんにとって有益なブログかはわかりません。すみません。）

　これからは冬休み！やらなければいけないこともたくさんありますが、久しぶりに家族や友達に会って、日本食を食べ、日本の空気を吸って、しっかり充電してから来学期に備えたいと思います！イタリアにいる間に振り返ろう！と意気込んでいましたが、このブログを書き終えようとしている私は、ミュンヘン国際空港で日本に帰るフライトを待っています。悔しい。イタリアで書き終えたかったですね。でも、ホームシックの部分まではイタリアで書いたので四捨五入すればイタリアで書いたことになるでしょう。そう、大体でいいんです。ということで、この記事が読者の皆さんのうちの一人にでも役に立てばうれしい、ただそれだけです。
　それでは次の投稿で！Buon natale! Ciao ciao!